「乾杯は日本酒で」などという、素敵なような大きなお世話のような条例が京都で制定されて丸3年ですが、そんなことは言われなくても10数年間やっているわたくし、晩ご飯スタートと同時に日本酒がないと落ち着きません。
このように最初からヨーイドンで飲めるよう、仲居さんに頼んでおく必要があります。
仲居のJさん、ドリンクメニューはありますか。
Jさん「こちらにございます」
なんだ、すぐそこにあるんじゃないですか。どれどれ・・
一部に富山・福井もありますが、見事に石川の酒がそろっていますね。
萬歳楽の「浜離宮」・・オリジナルということだからこれを頼もうかな。前も飲んだけどなかなかうまかった。500mlだから最初の2・3品くらいはいけそう。
友人Kよ、君はどうする。いつもはビールか焼酎かホッピーだったと思うが、ホッピーはまあ無いだろうから、焼酎メニューは
・・・えーと、焼酎はなんか売り切れみたいだからやめた方がいいぞ。伊蔵くんは自分さがしの旅なう。
K「そうなの?伊蔵いないの?じゃあ日本酒にするか。石川ということは天狗舞か?」
・・・天狗舞も売り切れだと思うよ、うん。
Jさん「日本酒ですとこちらもございます」
と、別紙メニューを出してくれるJさん。
あ、別紙の上3つはなんとなく好感が持てる金額。でも獺祭は売り切れだな、きっと。
K「じゃあ飲み比べということで上3つをそれぞれ1合。あとオリジナルの浜離宮を俺も1合くらい飲みたいからもう1本お願いします。ああそうそう、最初に生ビールを1杯もらおうかな」
流れるように注文するなあ。浜離宮が2本になるわけね。母は・・聞かなくても生ビールか。じゃあ生ビールは2つでお願いします。えーとJさん、全部覚えられました?
Jさん「はい、大丈夫です!たくさんのご注文ありがとうございます。でもこれ、最初から全部お持ちしてよろしいのですか?」
そうしてください。どうせ追加するし。
そして6時半ピッタリにJさんが呼びに来てくれて浜離宮専用の食事処月見茶寮に移動します。同じ19階なのですぐそこですが。
前菜がすでにセッティングされていますね。6時から食事を始めている部屋もあるようで、月見茶寮全体に異常なまでにウマそうな香りが漂っています。Kよ、この香りは・・・
K「冬の日本海の王様を焼いているな」
私は元カニアレルギーだから避けてもらうよう伝えてはありますが、かわりに何を焼いてくれるのでしょう。
K「トウモロコシとかピーマンだろ」
それはバーベキューのすみっこで焦げているメンバーじゃないか。やっぱり海のモノがいいなあ。
そして席につくと同時に、来た!
冒頭の写真、浜離宮2本。そして大きな片口に綺麗にならんだ奥能登の地酒3種。確か隧道蔵・能登誉・大江山でした。浜離宮は手前の徳利に小分けにしてくれます。ぐいのみやらお猪口やらを数個選んで、さあ乾杯!ビール?写真撮らなかったな。ヱビスだったそうです。
食べ進むうちに結局獺祭も追加しちゃったんですよね。というわけで、次回夕食です。