そろそろ変温動物も愛でないのでタイトルから外してしまいましょう。さて、下田あたりでお昼でもと思っていましたが、さて、どこで食べよう。下田の街はちょっと混んでるしなーと車を走らせることしばし。
しばしどころか伊豆最南端の石廊崎の近くまで来てしまいました。確かこの辺にいつか行ってみたいなーと思っていた店があったような。あ、あれか。
ゆるいカーブ沿いになまこ壁風の建物(次回への伏線)がポンっと現れました。「磯料理・いそ船」さんです。磯料理か。刺身定食ならご飯を少なめにしてもらえばそんなに腹にたまらないでしょう。実は少食なんです。
思いきり海辺のナイスロケーションです。店内からも海が一望できましたが、撮り忘れましたよ、はい。
愛想のいい女将さんに席を勧めてもらい、メニューを開くと・・わぉ!強気な値段!これは見てはいけないページ。
あ、この辺は安心できそうな感じになってきました。しかし丼でご飯少なめを頼む→丼の形状的にご飯の表面積が狭くなる→のせる刺身が減るのでは?とケチな了見で海鮮丼はオミット。
金目鯛の煮魚定食なんてのもありましたが、やはり当初の予定どおり
刺身定食でいきますか。AとBの違いはなんだろう。
女将さん「Aはサザエがつくよ」
つまりサザエが300円ということですね。嬉しいのでAで。
女将さん「ご飯は大盛りだね?」
みなさんそうおっしゃいますが、少なめでお願いします。
待ってる間に店内の掲示物でも見ますか。まあ、あら!ここ「いそ船」さんは「世界中の美味しい海鮮ベスト1に選ばれてオバマ大統領より表彰を受けた」そうですよ!抹茶アイスとここの海鮮が好きなのか、あの人。
女将さん「はい、お待たせ〜」
おお、これがオバマ氏も夢中の海鮮・・・おや、海鮮の姿があまり見当たらない・・サラダ、ブロッコリー、豚バラ大根、イカ大根、ヤツガシラのごとき巨大な芋の煮物・・これはこれで720円くらいの日替わり定食として成立しそうな気が。
女将さん「大根うまく煮えたから食べてみて。あと豚バラはクックドゥだ。ゆうべのうちの晩ごはんだよ」
・・・つまりサービスですか?これ。それとも定食のところに書いてあった「小鉢」と「酢のもの」か?あのー、定食って意味知ってます?いや、嬉しいんですけど。
そして主賓が来た!おおー、すごくウマそう!!刺身定食完成!
ワサビを自分でショリショリおろして・・うーん、いい香り。
さてどれから食べよう!と思ったら、マスターらしき方が「煮ちゃったんでよろしければ・・」と持ってきてくれたものが、金目鯛のアラというかアタマじゃないですか!もはや小鉢ではない!完成したと思った定食にもう一品メインイベンターが登場してしまいました。
そもそも金目鯛の煮魚定食ってメニューにありましたよね?なんか色々とおかしくないですか?
というわけで、「軽めのランチ」のつもりで寄りましたところ、「料理自慢の民宿の夕食」クラスの食事になってしまいました。こ、これが嬉しい悲鳴というやつか・・!
すっかり忘れていましたがこれは刺身定食です。刺身を食べましょう!
大好物のサザエとアジです。サザエは焼いても刺身でも好きすぎて困ります。この歯ごたえがいつまでも楽しめるよう、仕方なく歯医者にはマメに行きますよ。
金目鯛やこちらもアジ(のはず)、イカ等の近海物メンバーが包丁さばきも鮮やかに盛られています。うーん、美しいしうまいし大変だ。
マグロや白身の定番メンバーもしっかりうまい。オマケ小鉢軍団の大根も素晴らしく良く煮えているし、金目鯛の頭はうますぎるし・・なんだここは!大当たりじゃないか!
味噌汁もやけにウマいと思ったらちっちゃい貝(シッタカ?)が入っていました。
食えるところは逃さない!と頭をしゃぶってフィニッシュ。見事な金目鯛のタイも出てきました。
な、なんとか完食した・・・結局ご飯も立派な盛りでしたよ、ふう。
トドメに会計の際にみかん(ポンカン?)をもらってしまいました。最初ちょっと高いかなと思ったけど、結果として安かった。他の方のブログなどを見ると予算に合わせた定食なり丼なりも作ってくれるそうです。うーん、すごい店だ!
さて、当初の予定より食べすぎましたので、ちょっと歩く観光をしますか・・でないと夕食が入らん。次回はあこがれだった町を散策します。
磯料理・いそ船 静岡県加茂郡南伊豆町大瀬512−1