こんなブログにたどりつくような方々ですと、世の中に反して群馬のるるぶとかまっぷるとかをお持ちかもしれません(いやない)。そういったグンマー観光案内の冊子を見ますと、まずは草津、伊香保。そしてそれらの次の次くらいに小さく載っているのが四万温泉、そして四万温泉があれば必ず夫唱婦随の如くついてまわるのが、「甌穴」です。
というわけで来てみましたが、いっこ質問。甌穴ってなんですか。しかも群って。甌穴群予告でリーチ信頼度大幅アップなのか。
四万の甌穴HPに聞いてみたところ、こんな感じだそうです。・・ははー、仕組みはカンタンですね。確かに丸い穴はできそうです。ちなみに甌穴の甌はツボみたいな意味だそうで、つまりは丸い器のような穴ということなんでしょう。そしてこちら四万の甌穴群は、この珍しい甌穴が8つもあるそうですよ!8つ・・うん、群だ!
こうして下っていくと、それなりに美しい渓流にしか見えませんが。
大きな警告がありますね。「ちょっと、ダムの水が流されることがあるの?下に行って大丈夫?」と命を大事にする方、または「警報が鳴るとは親切な。それは安心なり」とガンガン下に行く2つの人種に分かれるのでしょうが、後者である私はなんの躊躇もなく行きますとも。僧侶の道を選んでいたら、即死呪文を唱えまくって嫌われていたことと思います。
なんとなくBBQを楽しみたくなるような河原に到着!まあ、あのやけに蒼い湖から流れてきた水とは思えない、クリアな清流。
と思ったらしっかりと水が青くなってまいりました。で、穴は?
あら、2つのミニ滝の左側をご覧になって。なんか深くえぐられているような気が。
これだ!これが甌穴だ!数多のガイドブックで(小さな)写真で見たそのまんまですよ!くぼみに落ちた石が水流でコロコロ回ってこんな大きく深い穴に・・・自然ってヒマ人だな!
コレはアレだ!涼やかな清流ではなく40℃ちょいの湯が流れていたとしたら、神の造り給いし温泉、なんと湯船付き!としてウルトラ名所になっていた気がします。8つも湯船があるらしいですしね。
この辺は穴がつながって、ただの段々になっちゃった跡なんですかね?要は川底の岩が柔らかいのかしら?しかし綺麗ですね!土曜日だった気がしますが、私しかいないのが不思議なところ。
非常に綺麗なのはわかりましたが、甌穴群のうち1個しか見つけていないのですが・・これではただの甌穴、群の看板に偽りあり。
のぞいてみても、青くて透明度の高い水。穴はない・・・ん?青くて透明でサカナがいない・・あれ、猪苗代湖と同じじゃないか。奥四万湖と猪苗代湖と五色沼、確かみんな酸性。奥四万湖にあった説明にもちらっとありましたが、つまり水が酸性だと美しき青き水面になりやすいのですね。ということはドナウ川も酸性なのかしら。
とかなんとかブツクサ言っておりましたら、これはまた見事な甌穴に遭遇!!ホントに穴だ!スゲー。やはり上流に巨大なボイラーを置いてスーパー露天風呂で売った方がいいのでは?少なくとも私は入りますよ。自然保護?ボイラーの経費?そんな難しいことは聞かんでください。
「四万たむら」さんという四万温泉の立派な旅館に、この渓流を模したその名も甌穴という風呂があるそうですが、行ったことがないのでどう模しているかは知りません。
これで2つ発見。残り6つか・・・もしかしたらこの非常に足場の悪い岩を飛び越え乗り越えして上流に行かないと、全部は拝めないのでしょうか。まあ景観は見事なんですが・・景観と歩きやすさは反比例するとライプニッツあたりが言ったとか言わなかったとか・・
ふと足元を見ると、この上もなくまん丸な穴が。これだ、これが甌穴だ!!決して案内看板用にあけた穴ではないはずだ!これで3つだから甌穴の群を見たことになりますね。わーい、帰ろう。
甌穴の駐車場にカフェがあったので、アイスコーヒーとチーズケーキでも楽しんで次に行きましょう。
・・・カフェは閉まっていましたね。定休日じゃないのだがなあ。仕方ないので出発しようと車の屋根を開けたら、まあ、見事な桜が。本来車に乗ると見えないアングルから桜が見えるのは、オープンカーの特権です。
次回は群馬のくせにデキるランチです。
四万の甌穴群 群馬県吾妻郡中之条町四万3497