職業不詳の金持ちT氏とめぐった北海道、最終回です。「森の旅亭びえい」さんを後にして3時間弱、レンタカーを返却して新千歳空港にやってまいりました。
T氏「飛行機は2時だから2時間くらいは時間があるな。飯食ってお土産を買おう」
そうしましょう。
なんだか有名なラーメン屋さんがあるらしく、ずらーっと並んでいます。
T氏「並ぶのはイヤだなあ」
私もダメです。おや、ここはなかなか静かそうな雰囲気。決して食品サンプルがズラリとならんでいるからとか、そういったアレではありませんが。
T氏「北海道郷土料理か。うん、ここでいいや」
「郷土料理 ユック」さんに入店です。
ではメニューを見ましょうか。まあ、カニやイクラの舞い踊り。でも朝から豪華イクラ丼を食べたのでした。
ジンギスカン定食にラムステーキ定食。あら、海側だけでなく、こっちの方角の北海道路線もありですか。
T氏「昨日の昼に食ったジンギスカンうまかったなあ。羊に目覚めた気がするからジンギスカン定食にする」
おお、食べ物の世界が広がりましたね。
私はラムステーキ定食がいいかしらと思いましたが、鮭鉄火重の「鮭の漬け」という単語にグラっと来たのでこちらにしましょう。
まずはT氏のジンギスカン定食ですね。脳内ジンギスカンとはイメージが違いますが、羊、ジャガイモ、アスパラ、コーンと皿の上が北海道の陸の恵みにあふれています。うまそうですね。
T氏「うん、なかなかうまいよ。昨日のみたいにビックリはしないけど、空港のレストランでこのくらいのものが出るなら上等だ」
こちらの鮭鉄火重も来ました。重・汁・香の物、以上!といったシンプルで無駄のない構成です。
フタを開けるとそこはカニ汁だった・・あ、そうか。ここは北海道でした。黙っていればカニ汁の一つも来ますよね。元カニアレルギーとはいえ、味は好きなのでおいしくいただきましょう。
メインの鮭鉄火重です。結局イクラとは離れられない運命でした。そういえばなぜか寿司屋でサーモンって食べないなー、昔好きだったのになー。と思いながらいただくと・・・やっぱりサーモンってウマいな。今度寿司屋に行く時はサーモンを握ってもらうとしましょう。
さて、お腹もいっぱいになったところでぜひとも行きたいところがあるのですが。
T氏「おお、俺はカミさんに頼まれたじゃがポックルの大量購入だけできれば、後はどこでもいいぞ」
テクテクと結構な距離を歩いて到着したのは、「ドラえもんわくわくスカイパーク」です!
T氏「どこでもいいとは言ったけど、俺にはちょっとアウェーすぎないか?」
大丈夫、サングラスにスカジャンの私のアウェーっぷりも相当なものです。マイナスとマイナスをかければプラス、小さな火も二人揃えば炎になります!
T氏「よくわからんが、パパっと用件をすませちゃってくれよな」
それはもう、デューク東郷への依頼のように、用件のみ無駄なく・・・
というわけで、マンガやアニメをばっちり楽しめそうなコーナーもありますが、涙を飲んでスルーしておきましょう。
そしてカフェもあるのか・・うおおっ、なんだこれ!ドラえもんたいやきパンプキン味、パンプキンアイスをトッピングだとーーーー!?思いっきりご飯食べちゃったじゃないか!
T氏「まあたいやきくらいならいけるんじゃないか?」
いけそうですけどどうしようかな・・「うおおっ」と言ってはみたものの、たいやきもカボチャも別に好きではなかった。
T氏「なんだ、かわいさに反応しただけか」
有料で遊べるスポットもあるらしいですが、そちらはお子様特化らしいのでスルーして(撮影も有料っぽかった)、やあ、UFOキャッチャーが山ほどありますよ。当たり前ですが、景品のぬいぐるみはオールドラえもん!!
T氏「超兵器ガ壱號のぬいぐるみとかないのか」
そんなもん私も欲しいですが、ここはドラえもんスカイパークですからないでしょう。もっともガ壱號グッズは総本山の藤子・F・不二雄ミュージアムにもなかったですけど。
なんだかんだでぬいぐるみをゲットしてしまって、そしてやっと目的地にたどり着きました!ふー。
T氏「ここはつまりグッズショップか」
はい。ここにしかないアイヌ衣装のドラえもんのぬいぐるみを買おうかと思いまして・・
T氏「ひこにゃんとかくまモンとか・・なんか知らんけど、その顔でなぜかぬいぐるみ好きだよな」
それはもう、アイロンビーズとかやっているハンドメイド男子ですから。
おっと、ウソ800のトートバッグとか買うだろ!やあ、カラビナで吊るせる小物入れもいいなあ。というわけで、この辺のものを買いました。雪だるまドラはUFOキャッチャーです。
T氏「満足したならじゃがポックル買いに行こう。カミさんが近所中の注文を受けてしまったのだ」
鉄板みやげですからねえ。私は実はホテルで買って送ってしまったので心配なしです。
T氏「あれ?ちょっと待て。あのパツキンは辻口シェフでは?」
ああ、一緒に加賀屋に行った時に辻口博啓シェフプロデュースのケーキ屋に行きましたね。なんだ、北海道にも手をのばしているのか。
T氏「北海道牛乳カステラ・・店名がそれなのか。カステラはまあいいや、ソフトクリームを食べていこう」
わたしその件につきましては・・・
T氏「ん?」
賛成です。
あらやだ、コーヒーソフトとのハーフもありますので。それをお願いします。
ペロリとなめると・・・なるほど、ミルク味がドーンと来るソフトクリームですね!甘さひかえめ。でもミルク感はすごいのに乳脂肪感はあまりないなあ・・クリームが新鮮なのか、ミルク味を感じるのに後味が軽くなるように、なにかしら工夫がなされているのか・・なんにしても、ミルク!でもさわやか!な感じのおいしいソフトクリームでした。
ただ1つ問題が。コーンに巻いてある紙がまるではがれない!まごまごしている間にコーンの中のソフトがとけちゃいますよ。
そしてT氏がじゃがポックルを爆買いしている間にトイレに行きましょう、と思ってふと隣の棚を見たら、おや?とろっとチーズ味のカリカリポテト?こんなのウマいだろ!購入!そして帰ってから食べたら1袋(中は3袋)で白ワインが1本飲めるやつでした。危険!
T氏「おお、待たせたな!ちょうどフライト時間だ。行こう!羽田に着いたら車手配してあるからな」
車です。それはありがたい。電車で帰らなくていいのですね。荷物が大きいのでちょっと電車はイヤでした。
そして羽田空港に到着。あれT氏、そちらはハイヤーが着くところですよ。
T氏「そうだよ。俺はいつもハイヤーだもの」
ハイヤーって、タクシーでなくハイヤー・・うおぉ、現行のベンツSクラスがお待ちかね・・これって2千万オーバーの車だったような。
T氏「旅は疲れるからな!帰りはラクしないと」
そうですねえ・・・(旅の前にベンツとBMWとレクサスどれが好き?という謎の質問をされたのはこういうわけだったのか。そしてシーマがいいと答えたのはスルーされたのか)
〜帰りの車内〜
T氏「一つ聞いていいか?」
なんでしょう。
T氏「新千歳空港の4階にさ、雪ミクのミュージアムとショップがあるじゃん。絶対に行くと思ってたのになんで行かなかったの?」
・・・・OOPS!忘れていましたよ!!どうして今ごろ言うかな!!!運転手さん、空港に戻ってーーー!!
T氏「もう出発地の八潮に着いちゃったからダメだな」
・・・北海道リベンジ必至となりました。次はいつになるのやら・・
郷土料理ユック 新千歳空港ターミナルビル3F
ドラえもんわくわくスカイパーク 新千歳空港ターミナルビル3F
北海道牛乳カステラ 新千歳空港ターミナルビル3F
あ~^
並んでも食うべきラーメンじゃった~^
ラーメンだけには並ばぬよう気をつけて生きたいものです