「横浜の野毛山動物園に行きますよ。準備はいいですか」
誰かと思えば横浜を愛してやまないCじゃないか。いきなりどうした。
C「どうしたもこうしたも、今は野毛山動物園が熱いんです。さあ早く」
いや、動物園は好きだけど・・横浜って言えばズーラシアではないの?
C「あそこはちょっと高いので、あなたと行くところではありません。行くなら嫁と行きます」
・・・正論だなあ。まあ行こう。
・・し、しかしすごい坂だね。ぜーぜー。車で来たのになぜこんなに歩くのでしょう。
C「無料の動物園ですからね、車までタダでとめさせてはくれません。ほら、動物園通りに入ったからもうすぐですよ・・って、あれ?どこ行った?」
C「どこで立ち止まってるんですか。大人の遊園地じゃなくて普通の動物園ですって」
ん?おお、そうか・・・そうさな、こっちではないな。
さらにテクテクと坂を登って・・ああ、着いた。野毛山動物園!先ほども言いましたが、入場は無料です。素晴らしい。
このライオンはなんじゃらほい?
C「オール無料ではさすがにキツいと見えまして、このライオンの口か下の箱のどちらかに善意を入れてくれとこのとです」
まあ、それでは300円くらいライオンさんに食べさせてあげましょうか。
C「そこは400円にしましょう。ほら、早く入れて」
なんで400円?
C「偶数なら俺の分も含まれるでしょう」
・・・なるほど???チャリーンチャリーン。
というわけで、まずはここ!存在すれば必ず来なくてはならない、は虫類コーナー!
C「まあ、わかりきっていたことなので付き合いますよ・・」
爬虫類、両生類こそ生命の華!かわえーし鳴かないし美味しいし。飼いたいなー。
C「おいしい・・?つまり飼育でなく、肥育・・?」
ほらほら、沖縄本島とか久米島にしかいないという亀がいるぞ。その名もリュウキュウヤマガメ!
C「ヤンバルクイナの亀バージョンですかね。どんな亀?」
・・・うーん、亀だな。
C「イラブチャーとか魚は奇抜な色なのに、亀は普通ですね・・」
おお、地元の太田市でも伊豆でも出会ったアミメニシキヘビ。旧友との再会のよう。相変わらず動かないなあ・・あれ、Cはどこに行った。
C「いやー、亀の骨ですよ。すごいですね。こうして見ると本気で鍋しょって歩いてる奴らなんですね」
そうだろう?甲羅は防具のつもりだろうけど、重くてAGIが大幅ダウンだからな。どう考えても捕食対象としてベストだよなあ。
C「今時AGIは通じませんよ。『すばやさ』です」
そんなドラ◯エみたいなステータス表記はいやだ。断じてAGIです。
爬虫類館を出て色々見ると、ところどころに「どうぶつものしりかん」という音声ガイドがあります。おお、これさえあれば動物たちの知られざる生態がわかってしまうのですね。
C「でも一回百円なんですね。全動物で聞いたらいくらになるのでしょう」
そう考えるとちょっと聞く勇気がおきない。五百円で全部聞くことができるカードとかあればいいのに。
ガオー!!ゴワー!!
ふわっ!なんだろう?
あっ、猛獣王ライオン!!すごい、昼なのにちゃんと起きて、しかも王者の咆哮で周囲の空気を震わせております。
C「俺初めて聞いたかもしれません。すげーかっこいいですね。こんな声を聞かされたら、シマウマでなくても座りションベンですよ」
お、このライオンさんのプロフィールがあるので見てみましょうか。
ラージャーさん・・・まさか元ネタは馬場さんと死闘(?)を繰り広げた伝説の巨人レスラー、ラジャ・ライオン・・
C「それは絶対にないと思います。2008年ではラージャンでもなさそうですね」
ライオンさんは自然とその辺の名前になるのですかね?へー、よこはま動物園ズーラシア生まれの浜っ子ですか。食いしんぼうで人間だいすき♡むむ、つまり人間を食べるのがだいs・・・
C「それは絶対にないと思います」
あっ、キリン柄!!Sammyの台で言えば激アツ!!
C「なんの話ですか?でもやっぱりライオンに次いでお客さんが多いですね。動物園の花形なんだなあ」
栃木の宇都宮動物園や伊豆のアニマルキングダムでは直接エサをあげることができますのよ。舌が長くて真っ黒なので地味にお子様が泣くポイント。すごくどうでもいいですが、10年近く前に宇都宮動物園には通いすぎまして、仔キリンの小梅ちゃん、私の顔を見ると寄ってきたものです。その小梅さんも今はお母さんになったそうで・・くっ、泣ける・・!
C「なんだその愛!飼育員かよ!」
ああ、小梅さん(違う)、エサがもらえないからってその辺の草を食べていますね。しかし昔はずーっとキリンを見ていても飽きませんでしたが・・・
C「今は?」
キリン装備のおにゃのこしか思い浮かばない。
C「イヤな方向に心が汚れたなあ」
なんか猛獣王チックなものが続いたのでフラミンゴでも見ましょう。いや、フラミンゴ演出もあったかな。
C「猛獣王?」
まあ気にしないで。おお、フラミンゴ・・かの王貞治氏のようだ・・と言おうと思ったけど、一本足の方があまりいないような。
あら、寒いと一本足になるのねー。この日は10月末でしたが、非常に気温が高かったのでした。
そしてほら、みんな大好きツキノワグマでーすよ。
C「・・・好きでしたっけ?」
いや、中華料理最強の料理はツキノワグマの手のひらではなかった?
C「まあ普通食べませんから」
うん、私も食べたことない。
ほらほら、くまさんのプロフィールがありますよ。へー、二頭いて両方とも秋田の阿仁出身なのね。マタギの街だ。言われてみればどちらも秋田っぽい名前。
C「コマチはあきたこまちですよね。サンペイは?」
釣りキチ三平の作者、矢口高雄先生が秋田出身だからじゃないですかね?
C「そうだとすれば、名付けた人なかなかやりますね」
「しろくまの家」もありましたが、現在は巨大なフィギュアしかないようです。本物がいたらやはり北極チックな名前だったのでしょうか。
C「タロとかジロは南極だし、北極的な名前ってなんですかね?」
え?えーと、サンタ・・?
まあ、すばらしく大きな鳥カゴが!その名も大鳥舎!!さらにほら。
C「なんと、大鳥舎の施工が飛鳥建設?できすぎだろ!入札は金額でなく名前で決めたのでは?」
その大鳥舎内ではハゲタカ先生がジュディ・オングのごとき決めポーズを!なんと己の仕事をわきまえたハゲタカでしょう。このライオネス飛鳥め!
ここで唐突に飛べない鳥の説明が。ダチョウとペンギンは知っていますが、カグーって誰?
あ、いた。「住んでいるところに外敵がいないので飛ぶことをやめた」という天敵レスな、なんとなくカーズのような鳥です。ほとんど動きませんでしたが、丸々として美味しそう。
C「また食べる話か・・と思いましたが、この鳥はちょっとウマそう。胸肉がジューシーと予測されます」
そろそろ一周ぐるりとまわりましたかねー。無料なのにすごく広いし、なかなか見応えがあります。これは近所にあれば通うレベル。
C「ほら、お弁当広場的な芝生もありますよ」
リア充のすくつ、芝生か・・・!くそー、滅びよ!!
C「ほんっとーに芝生の上で楽しむリア充が嫌いなんですね・・・」
そういえばそうだ、入口すぐのところにいたけどあえて無視していた、当動物園のメインイベントであろうレッサーパンダ先生にあいさつをしていきましょう。
C「やはりこのコーナーはライオンなみに混んでますね・・あっ、いたいた」
・・・・さて、なかなかこっち向かないなあ。
C「己がこの動物園のセンターだと理解している動きですね。CD買わなきゃ握手しないぞ!みたいにカメラ目線をくれない雰囲気」
どっかのレッサーパンダみたいにホイホイ立ってくれないのね。でも横から見ても・・・くそー、かわえーじゃないか。
C「あっ!!!!」
どうした!
C「いや、野毛山動物園あたりは珍しいポケモンが出ると聞いてここまで来たのに、ポケモンGOプラスを装備してくるの忘れてたああぁぁぁ!まるでバイブ通知がないから変だと思った!」
・・・えっ?動物園とか珍しいと思ったら、ポケモンGOのためだったのか・・
C「次の場所にポケモン探しに行きますよ!」
あ、そうなのね?横浜の話はつづくらしいです。
野毛山動物園 神奈川県横浜市西区老松町63-10