「もつ鍋食べたくないですか」
唐突に何を言い出すのですか、大山道場門下生Kよ。
K「寒くなったので鍋、鍋といえばもつ鍋ですよ」
うーむ、寒くてもなんでも馬刺が食べたいですが・・
K「そうでしょうね。めがみめぐりのツクモちゃんに最初に覚えさせた単語が馬刺ですもんね・・でもやっぱりもつ鍋がいい」
では二兎を追ってみましょう。探せば両方いっぺんに食べることができる店があるかもしれませんよ・・あ、あった。
K「早いな」
というわけで魔窟北千住にやってまいりました。駅西口ですが北千住名物(?)飲み屋ストリートとはちょっとちがう、銀行等があるメインっぽい通り沿いにあります「炭焼さくらや」さんです。
小さなエレベーターで3Fに着くと目の前がいきなりお店なので、入口の写真はございません。
K「狭いかなーと思ったけど、入ってみるとちょっと広めですね」
なかなか落ち着いていそうで良い雰囲気ですね。一応席だけ予約しておきました。
ではメニューを・・・おおー、鍋島とか獺祭といった人気銘柄はちゃんとあるのですね。最近飲んでいない鍋島と・・名前がすごい肉正宗をいただきましょう。量も選ぶのですか。70mlとか頼りないのでどちらも錫の一合で。
K「こっちは生で」
そして食べ物はもちろんもつ鍋です。Sサイズでいいかな。
K「締めの麺とかを考えるとそうですね。あとオニオンリングも頼みましょう」
さすが馬肉メインのお店、馬刺しの種類が豊富ですね!えーと、フタエゴとヒレをお願いします。
K「ふたえご?」
アバラ近くの肉で、脂身と赤身両方が楽しめます。まあ一目見ればわかりますよ。
ではとりあえず乾杯・・はいいですが、隣が8人くらいの宴会、その他のテーブルも埋まっているにもかかわらず、調理もウエイターも全てお兄さん一人でやっていますよ。大丈夫かしら。
K「でも見ると結構よどみなく流れてる感じなんですよね。超人・・?」
お通しはイモサラにそぼろがのっている、なかなかしゃれた一品。
K「これはビールに合いますよ」
日本酒にはそうでもないと思ったら、これがまた不気味なくらい合う。この肉正宗、すさまじくキレがいいのでこういったワインのお供系に合います。あ、だから「肉」の名がついているのか!
そしてオニオンリングですが、あらら、なんだこれ!ウマい!!
K「オニオンリング好きなんでメニューにあれば必ず頼むんですが、これはモ◯をはるかに超えましたね・・!味はもちろんですが、衣と玉ねぎが分離して玉ねぎだけにょろりと出てこない!不思議」
第一のメイン、馬刺しの登場です。
K「あれれ、小皿に醤油を入れたら桜になりましたよ」
まあ、さすがさくらやさんです。しかも気がつきましたか?通常の醤油だけでなく、馬刺しに使う九州の甘い醤油もあります。コレ大好き。
K「食べたことないから私もそっちの醤油にしよう」
K「これがフタエゴですね?脂身に赤身がはさまっていて面白い。パクリ」
あ、もう食べた。どうですか?
K「脂身がものすごく甘いです。赤いところはコリコリして面白い。おいしいですね!醤油も甘くてこってりした味ですけど、なんで甘いんですか?まさか砂糖が入ってるとか」
そのまさかなんです。トリやウマの刺身にはこの上なく合います。
では私も食べましょう。フタエゴなんてはるか昔会津で食べただけですよ。もぐもぐ。うわー、馬の脂は本当にウマい!でも脂身がないヒレもうまい!!馬刺しバンザイ!!
K「あっ!もつ鍋来ましたよ!もつ鍋!も、もつぅぅう」
わかりましたから落ち着いてきださい。火をつけてから煮えるまで時間がかかりますので
秋葉原のデレステショップで手にいれた戦利品でも検分しましょう。あら、普段はキュートPなのにクールさんを選んだのですね。
K「そちらは志希ちゃんですか。かわえー・・けど、水着だから選んだのですねわかります」
お、おう・・・(なぜバレた)
もつ鍋がグラグラといってきましたので食べましょうか。
キャベツを最も大量に摂取できる食品はもつ鍋ですよねー。おお、こちらのもつ鍋は結構パンチの効いた豚骨風味!!やっぱりキャベツがススム君ですよ!
K「モツが新鮮ですよ!ぷるっぷる!!脂乗りもすごい!もしかして馬モツ?」
いや、牛のモツみたいですね。そういえば馬モツって煮込みしか食べたことない。
・・・うまいうまい、とあっという間に食べてしまいましたね。豚骨のスープが非常にウマいので、やはり〆の何かを放り込みたいところです。
K「雑炊、ラーメン、そば、うどん・・・そばって珍しい」
けど豚骨ですからやはりラーメンですかね。
K「このスープでは一択ですね」
なんだか味噌ラーメンに入っているとうれしいであろう、太くてたくましい麺がやってまいりましたよ。
ボチャーンと投入!!これはもうすでに危険な雰囲気が・・・
K「(›´ω`‹ )」
・・・あれだけ馬刺しもオニオンリングももつ鍋も食べて、なんでまだハラヘリ顔なんですか?
K「麺は別腹・・グゥゥゥゥ…( ´-` )」
はい!アルデンテ・・ではありませんが、上手に茹でましたー!!
K「おいしそう。ズルズル・・」
なんだこれ、その辺のラーメン屋さんよりウマい麺じゃないか。この麺で鉄鍋であおった野菜まみれのタンメンとか食べたいなあ。Kはどうですか?
K「゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚」
気にいったらしい。。
だいぶ満腹に近づきましたが、「炭焼さくらや」さんだから焼き物も頼みましょうか。馬サガリ炭焼きなんてつまりハラミですよね。どう考えてもウマい。
・・・けど馬刺しのロースとタテガミを頼んでしまった。どんだけ馬刺しが好きなんでしょう。
K「タテガミって脂身のカタマリに見えますけど」
脂とコラーゲンのカタマリですよ。
K「な、なんだって・・?」
そして馬刺しといえばやはり芋焼酎ですかねー。銘柄忘れたけど。
K「というか何杯目ですか、それ」
うん、それも忘れた。ではここでタテガミ(コーネ)を食べる時の秘密ワザを。
ほら、タテガミとロースを合わせればスーパーフタエゴの完成ですよ!甘くてクニュクニュ!コリコリ・・はあまりないけど。この後に芋焼酎を飲めば・・おお、神の国は近づいた!
K「あー、ホントだ。これまたおいしい」
抹茶アイスで締めましょう・・うーん、馬刺し好き、もつ鍋好きには天国のような店でした。魔窟と言われながらも北千住め、で、できる・・・
K「こうなると桜鍋も気になってきますね」
そうですね。しかしあのお兄さん、結局最後まで一人だったなあ。でもどの料理もほとんど待たなかったし、お酒もホイホイ持ってくるし、すごすぎる・・
K「彼がいなくなったら潰れちゃうかもしれませんね、ここ」
炭焼 さくらや 東京都足立区千住3-31 第二武田ビル3F