滋賀の大津、兵庫の神戸とホイホイ回りまして二泊、そして三日目は群馬に帰るのみ・・と思ったのですが、まっすぐ帰るのも少々味気ない。前回の神戸帰りは飛騨牛を食べて帰りましたが、一昨日近江牛をバッチリ食べたし、買ったし・・・どうしようかな。
東名で帰るとずーっと静岡県なので、ランチタイムの頃には浜名湖でウナギか焼津でマグロかなーと漠然と考えて帰っていたところ、焼津付近でお腹が空きました。「焼津さかなセンター」にピットイン!ピットインはいいですが、メイン駐車場はやけに混んでいたので臨時駐車場へ。昼時だからなあ。
マグロ通り、カニ通りとストリートごとに特色があるような、でもカニ通りにマグロ屋があったりと、実はごった煮のような。そしてなんだかわからん通りもありました。とりあえず今日明日の晩酌用にマグロや干物をゲットしまして、さあお昼だ!・・・マグロ寿司屋、海鮮丼屋その他多数ありますが、どこも混んでいる様子。
数年前に来た時はたしか・・おおそうじゃ、駐車場の隅っこに何軒か食堂みたいのがあったような。なぜか中華とか。行ってみましょう。
というわけで、今回はこちらの「ととや」さんにしてみました。「うまい焼津のマグロ」なるのぼりを見ては、寄らざるを得ない。
ちなみになぜ焼津のマグロに固執しているかというと、かの名作「包丁人味平」の「マグロ大海荒造り」の舞台になったからです。結局アジの塩焼き勝負になったのは残念でしたが。いっぱい焼いた方が勝ちってなんだそれ。
店内は・・おお、空いている。食券式なのですね。どれどれ?ミナミマグロさしみ、トンボマグロさしみ、本マグロかま煮がメインなのかな?トンボマグロってビンナガですよね。ビンナガはあまり好きではないので本マグロかま煮がいいかな。かまはブリでもマグロでも大好き。
あら、おすすめ品もあるのね。2000円のみなみまぐろとろさしみ定食とレギュラーメニューである2000円のミナミマグロ中とろさしみ定食の違いは気になるところですが、1800円のみなみまぐろ盛合わせ定食が面白そう。よし、コレだ!みなみまぐろってつまりインドマグロ。インドマグロの上物はヘタなホンマグロよりウマい!と「パタリロ!」の「食はマリネラに在り」の回に書いてあったような。
食券を半分渡して、呼ばれたら取りにいくサービスエリアのようなシステムです。老夫婦お二人でやっているみたいですね。素晴らしい。あっ、呼ばれた。わー!と取ってきたところ、うわー!と素敵な雰囲気!「みなみまぐろ定食、ご賞味くださいやし!」と味平に出てきそうなセリフが聞こえてくる豪華さです。
前菜兼最強のメシ友である自家製マグロフレークと昆布の煮物。なんですかこれは。こんなお通しが出る居酒屋だったら良店確定するやつじゃないですか。
一杯いかざるを得ない・・と言いたいところですが、残念ながらあと4時間ほど運転が残っております。ご飯にのっけていただきましょう。むわー、醤油が強すぎずじんわりうまい!これぞ手作りの味です。昆布もウマいですが、どちらもたっぷりとした量。どう考えても小鉢二品でご飯がなくなるぞ、これ・・
ご飯ペースを考えなくては・・・味噌汁をすすっておちつくんだ・・おや、アラっぽい姿は見当たりませんが、魚の風味たっぷりでウマい。こ、これはいけない、ご飯を呼んでしまうヤツでは?
そしてなぜアジフライ。いや、アジやイワシのフライは好物ですが、注文したのはまぐろ盛合せ定食・・まさかこの主役級スターが付け合わせ?メニューにフライ定食はないのに卓上にソースがあるからおかしいとは思っていましたよ。カリっとふわっと、フライ定食でもいけそうなウマさです。いや、ウマいと困る。こんなもの、ご飯に合わないはずがない。
小鉢軍団を相手にしているとご飯がなくなりそうなので、メインのみなみまぐろ刺身に行きましょう!赤身、中とろ、とろのコンボということですが、どれもとろに見えるほどナイスな脂乗りです。一応右上が赤身なのかしら。
ではいただきましょう。うわーん、さらっと溶ける軽快な脂!養殖にはなさそうな、これまた軽やかなマグロの香り。そして濃い甘味。みなみまぐろうまい!!パタリロは本当だった!「マグロは酒よりメシ」が持論ですが、コレは酒にも合いそうだなあ・・でもご飯をワシワシとかっこみましょう。瞬く間に完食!!そして食器は返却口へ。ごちそうさま!!
コレを並ばずに食べることができるなんて・・・構内のみなさーん、外に天国がありますよー!
さかなセンター内に戻ってみなみまぐろを買い足したのは言うまでもありませんでした。
滋賀から送った近江牛のヒレステーキ(激ウマ)とデンマークチーズケーキを食べて、今回の旅は終了!いやー、楽しかった!うまかった!!やはりたまには関東を脱出しないといけません。
ととや(焼津さかなセンター敷地内) 静岡県焼津市八楠4-13-7 焼津さかなセンター