前回から引き続き宇都宮市におります。宇都宮といえばウチから車で1時間と少し。旅と言える距離ではありませんが、昨夜カキでしこたま飲んでそのまま泊まってしまったので、これは断じて旅です。一泊すれば旅行としてカウント。
そして旅といえばやはり朝食がお楽しみなのです。旅館の朝メシはまことにウマい。でも今回は勢いで泊まったビジネスホテル。軽朝食無料という言葉を無視して、とっとこチェックアウトいたしまして
ここっと来たのは宇都宮大学の近くにあります老舗喫茶店、「ロベリヤ」さんです。我が聖書である栃木の朝ごはんを詳細に記した某Kindle本(現在は配信していない模様)の写真を見て一目ぼれいたしまして、これはいつか行かねばならんなーと思っていたのです。
歴史を感じる美しい店舗ですね。ロクに確認もせずに車で来てしまいましたが、5台くらい置けそうな駐車場がありました。よかった。
8時15分くらいに着いてしまったけど大丈夫かしら・・・あら、見まごうことなき「営業中」の看板が。am9:00〜の文字が消されて、横のボードに「モーニング7:30〜11:00」と頼もしい表記がございます。
店内に足を踏み入れると、優しそうなママさん(?)がお出迎え。はっ、この店内は!!
ビューティフル・・・!朝日が照らしだしたのは、幻想的なまでに美しい喫茶店空間!!これはコーヒーだけでなく、家族や友だちとご飯を楽しむ麗しきたまり場的喫茶店。そうだ、ずっとこんな店でモーニングを食べたかったんだ・・・
おしぼりに水、そして店名ロゴ入り灰皿!タバコは吸いませんがコレは美しい!タバコとコーヒーがオトナのものだった時代から使用されているのでしょう。高級喫茶の文字がまたステキです。
アイスにホットにアメリカン。メニューも由緒正しい。昆布茶があるのがいにしえの喫茶店っぽい。初期こち亀で両さんが頼んでいたような気がします。ウィンナー紅茶って勇ましいメニューも見逃さないぞ!
やはり食べる側に振った喫茶店なのでしょうか、充実すぎるフードメニュー!ナポリタンやビーフカレーはもちろんですが、コロッケ&いもフライ定食?白身魚のマヨネーズ焼き?コロッケといもフライの定食って・・・半チャンラーメン級の炭水化物&油祭りな雰囲気。
そうめんや安倍川餅もなかなか変わり種ですね。おお、生野菜・ベーコン・トーストサラダ!これだけであらゆる栄養が摂れそうです。な、なんて楽しいメニューでしょうか・・・喫茶店メニューのワンダーランド!
でもモーニングセットください。アイスコーヒーで。
注文してから(!)トントンと野菜を刻む軽快な音がして、やって来ました。思わず「おお」と声が出た!これまたビューティフル・・・!こんな理想的な喫茶店モーニング、見たことあります?フォークの下の紙ナプキンも誇らしい!これで540円(税込)って本当なのかしら。
ではとりあえずコーヒーを。やはり朝のコーヒーの香りは目が覚める・・・って、あれ?アイスコーヒーを頼んだような。
・・・いや、今日は寒いですからね、きっとホットが飲みたかったのです、私。
では美しすぎるモーニングメニューに突撃しましょう。フォークは右側に置いて、と。
これがあるとベジファースト気分になります、サラダ。キュウリ・トマト・キャベツの極めてシンプルな構成ですが、朝の爽やかさを否応なしに盛り上げます。ピャリピャリと。
そしてみんな大好き厚めのトースト。表面は軽く焦げているのに耳は柔らかいままという職人芸!丁寧に塗られたマーガリンも嬉しい逸品です。
これはやけに茶色いけど新手のガムシロかしら?でも砂糖は素敵な器で置いてあるしなあ・・と思ってクンクンと匂ってみたら、あらやだ、醤油?
つまり目玉焼きにかけろということですね。私は谷村部長(当時)と同じく「塩をパラリの胡椒をパラリで」派ですが、せっかくですから醤油でいただきましょう。タラリタラリ・・・こんなもんなのかな?
やー!と割ったらターンオーバー風な白い見た目に反して、結構な半熟でありました。おお、こぼれた黄身をサルベージしなくては!ここでトーストが火を吹くわけですね。黄身をからめた厚いトーストがまずいわけあろうか。いやない。
素敵すぎるローテーションの途中でコーヒーを・・・ふうー。古典的というか懐かしいというか、苦みばしったオトナの香り漂うコーヒーが心を鎮めます。なんだこの店、落ち着くことができすぎる・・・!Wi-Fi?そんなものあるわきゃありませんが、なんか前世でもここでポヤーっとしていたんじゃないかという錯覚が・・・よし決めた。次は昼間に来て、ナポリタンかミートソースか白身魚のマヨネーズ焼きを食べてポヤーっとするんだ。アイスコーヒーでね。
ロベリヤ 栃木県宇都宮市峰町275-8