伊賀で忍者も伊賀牛も楽しみましたので、次は伊勢に向かいましょう。伊勢といったら?伊勢神宮・・・そうだった!と思った時にはもう通り過ぎていました。
日本最強のパワースポットをスルーしてやってきたのは「伊勢シーパラダイス」さんです。以前は二見シーパラダイスという名前で、実は一部で伝説となっている水族館なのです。
どの辺の一部かというと、名著「転がる日本にバカ満ち足りて」にも紹介されているように、B級スポット愛好家とマイナー水族館愛好家には聖地と崇められているはずです、たぶん。ほら、外観からもう素敵さが溢れていますよ。
近くにもう一つ大きな水族館がありますが、そっちは気にしてはいけません。大きくて立派な水族館などリア充のすくつ・・!
入る前からいきなりトドがお出迎え!のっけから他の施設とは気合いが違います。ここは「水族館」なのです。山形の加茂水族館がクラゲにスポットをあてたように、こちらも「魚類でない水族」がメイン。なんと海獣たちにスポットをあててしまった奇跡の水族館なのです。サカナは申し訳程度にしか展示がございません。
しかも「伊勢夫婦岩ふれあい水族館」というサブネーム(?)が示すように、過剰なまでのふれあいが楽しめるというウワサです。
入場料1600円を払うと、モギリのお姉さんが「もうすぐセイウチさんのお散歩だから急いでねー」だそうです。セイウチのお散歩・・?と通路の案内を見たら、セイウチさんがPPAPを踊る・・だと・・?
わーと走ったらちょうど始まるところでした!まずはご挨拶、500kg近いセイウチさんが転がったり手(?)を振ったり、あげくは投げキッスまで!どうやって調教したんだ?
お次はまさに「お散歩タイム」です。ズラリとならんだお客さんの前をノソノソと歩くのですが、アナウンスがすさまじい。「目以外はどこでもお好きなようにさわってくださーい。ヒゲがオススメですよー」って、「踊り子さんのお肌、衣装にはお手を触れることのないよう、固く、固くお断り申し上げます」のストリップとはえらい違いだ!
こっちのコはタンポポちゃん。非常にかわいいですねー。
牙がたくましいこちらはヒマワリちゃん。どちらもかわいいですが、実はセイウチを連れているお姉さんが二人ともものすごく好み。お姉さんをさわっちゃダメですか?ダメですね。
仕方ないのでセイウチさんをさわりましょう。えいっ。まあ、毛がないのね。そしてこの脂肪の手応えは他人とは思えない。いやー、プニップニのぷにーにゃすですねー、気持ちええ。さすが哺乳類、サカナとちがって触った後の手が生ぐさくなりません。
お客さんの中からランダムに一人選んで、「目の前でトレーニングを見てもらいまーす」とのことですが、トレーニングとは。
うおっ、腹筋運動!すごいな!このあと「闘魂注入」ということで、この選ばれしお姉さんのお尻に猛ビンタをくらわせました。バスン!という音とともに1mくらいふっとぶお姉さん!す、すごい・・!本当にどうやって調教したんだ?
お次はPPAPに合わせて踊るということですが、ほ、本当に踊っている・・・!行動展示をあざわらうかのような、絶対に自然界では見ることのできない動き。ひたすらサービス、サービスぅ!の波状攻撃です!す、すごすぎる・・・
あ、よく考えたらPPAPのフルコーラス聞いたのこれが初めてだ。こういう歌なんだ、へー。
こちらはカワウソですね。まさか君までサービスしてくれるなんてことはないよな?と思ったのですが、「あっ、お客だ!」と見栄を切ったような動きが怪しい。まさか・・・
やっぱりお触りハッスルタイムスタート!このパイプを通してカワウソと握手できるの?斬新すぎますってー!ちょっとロックマンとかコブラに見えてしまうのは気のせいです。サムス?誰ですかそれは。
サービスの連チャンにクラクラしたので休みましょう・・やあ、ベンチに描かれているのはチンアナゴ。大変素朴でかわえー筆致ではないですか。要するにここは、従業員さんがサービス精神旺盛すぎるんだな・・・
この後のイベントはアザラシお触りとアシカショーですが、ちょっと時間があるので館内を見てみましょう。そういえばペンギンさんもさわれたような・・・って、なんですかこのバイオハザード表示。
まあ、なんとかわえーペンギンさん。やろうと思えばナデナデもできますが、油断するとお尻からのソーラーブリットが炸裂するわけですね。クチバシも痛そうだし、実は危険な生き物なのか?
ついでかなにか知りませんが、触り放題のモルモットもいます。あれっ?ここって水族館では・・・まあかわえーからよし!本当にここのサービス精神には困ったものです(ナデナデ)。
せっかくだからおサカナも見ましょうかと来てみたものの、ほら、こんな展示ですよ。こんなの水族館ではなくて寿司屋のホワイトボードではないですか。ここの従業員さんはネタを求めているとしか思えない。ところでヤドカリって美味しいですよね。一つ握ってもらおうかな。
こちらは白い砂利をご飯に見立てたウーパールーパー丼!冗談でやっている企画でしょうが、私の中ではウーパールーパーは立派な食材です。詳細はこちらで(食べられなかったけど)。
こちらはウーパールーパーの稚魚(?)ということですが、なぜ製氷皿に・・色々と手づくりすぎますよ!
誰ですか?この氷をハイボールに入れて新種の踊り食いをしたいとか言っているヤツは。誰だ?誰だ、俺だ。
はーい、アザラシさんお触りタイムになりましたー。土曜日ということもあって混んでいたのでちょっと遠慮しましたが、ご飯を食べるアザラシさんを見た後にお触りオッケーという、これまたサービス満点なショーでございました。
そしてこちらのあまりにレトロ美しいステージでアシカショーが行われます。あれあれ、開演前だというのにぞろぞろとお客さんが入ってきましたよ。親子連れこそ水族館の主役なので、ソロのオサーンは一番後ろの席に行きましょう。
アシカショーも驚きました!お芝居仕立てなのでネタバレ防止のため詳細は書きませんが、そもそもお芝居をアシカに覚えさせてしまっている件。いったいなんなんだ、ここの調教スタッフは!しかもこちらのお姉さんも非常にかわいい!とくにメガネで長身のお姉さん、私も調教してください・・!
アシカショーの後は当たり前のようにえさやり体験です。そういえばアザラシお触りタイムの後は「アザラシを膝枕しよう!」なんてすごいイベントもありました。とにかく海獣たちに芸をさせて触らせることに全振りした究極のエンターテインメント水族館と認定します!スッゲー面白かった!!
なおこちらの水族館、大規模お土産センターと併設なのですが、そちらで驚いたのは「ベビースター」は三重県生まれという事実。ちなみに新しいマスコットは狙いすぎというかなんというか、ちょっと違う感が・・・といいつつ、伊勢シーパラダイス限定の伊勢エビ味ベビースターボックスを購入したのは言うまでもありませんでした。
伊勢エビ味・・・そう、ここは伊勢エビの本拠地ということで、つづく。
伊勢シーパラダイス(伊勢夫婦岩ふれあい水族館・旧二見シーパラダイス) 三重県伊勢市二見町江580