栃木の首都宇都宮におります。昼から素晴らしい寿司を食べて、ほろ酔いで漫画喫茶のワイドシートで昼寝という至福を味わいまして、気がつけば夕方。ホテルにチェックインして本来の目的を果たさねば。
そう、宇都宮の餃子でない方の名物、かぶと揚げを食べに来たのです。主に居酒屋メニューなので夜の名物と言ってもいいのかもしれない。
持ち帰り専門の店もあるみたいですが、せっかくなら揚げたてで一杯やりたいところ。そんなわけで「炭火焼鳥 鳥正」さんに到着〜。まあ、なんとグッドルッキングな!店舗と屋台のハイブリッドのよう。
凄みのある外見ですが、中に入ると広いし綺麗ですね。しかもまだ18時というのにそこそこ混んでいて、みなさんいい色に・・・やや、カウンターのカドに案内してもらいました。予約大事ね。
ではとりあえず日本酒をいただきましょうか。栃木の地酒もズラリと揃っております。惣譽は昼に飲んだよな・・・あれ?心の中の栃木のエース、アレはいないのかな・・・
キョロキョロしてみたら、いたー!栃木最愛の酒、鳳凰美田!アレくださーい。560〜600円という幅が気になる・・・今日は純米吟醸だから600円ですか。なるほど、日替わりなのね。
店員さん「おひとりさまですとお通しがいるかいらないか選べますが、どうなさいますか?」
まあ、それはちょっと斬新かつありがたいサービスかもしれません。お通しは290円(税別)ですか。私はお通しが好きなのでください。
驚くじゃありませんか、昔ながらのアルミ急須で日本酒がサーブされました!これは素敵な雰囲気ですよ!
お通しはざく切りキャベツの塩ダレ。なんだ、好物なうえにベジファースト気分。頼んでよかった。
風情のありすぎる器でキューと一杯。ふあー、やっぱり鳳凰美田はウマい!京都でもどこでも飲んでいる気がする。キャベツもタレがウマい!が、塩も胡椒もバッチリきいているのでなんとなくビールや焼酎の方が合う気がしないでもない。
実は焼鳥屋さんだし、焼鳥は大好きなので何本か頼みましょう。お酒と違って串焼きは壁だけに貼ってあるメニューとかはないのかな?では安心して本メニューで検討しましょう。
希少部位と言われるとかんずりに行きたくなる・・・でも好物のぼんじりと横隔膜でお願いします。横隔膜ってハラミよね?つまりそれはウマいよね?
もちろん「かぶと揚げ」を頼まぬわけにはいきますまい。初期ジャッキーチェンのように鶏モモにかぶりつきたい気もしますが、まずは名物から。
やや、刺身もあるのか。マグロ炙りブツなどオツですが、今日はトリさんメインでいきましょうか。
串焼き、かぶと揚げともに時間がちょいとかかるようですので、すぐに出てきそうなヤツを一品頼みましょう。からみ鶏ってなんだろう。ササミに大根おろしを絡めて隠し味だと?これだ!
ものの2・3分で来ました、からみ鶏!うわー、鼻が出る!辛味大根なのか、それともワサビが入っているのか、ツーンと辛くてうまーい!甘いササミと辛い大根おろし!これは好みです。あらゆる焼鳥屋に導入してほしい。
・・・隠し味ってワサビのこと?なんだったんだろう。わからないから隠し味なのか。
ぼんじりと横隔膜キター!ぼんじりの好きなことと言ったら団社長クラスです。鶏皮と脂がバランス良くセットになっているとか卑怯すぎますよね!
東松山のやきとりっぽい辛味噌もうれしい。横隔膜につけていただきましょう。うーん、トリのハラミもうまい!横隔膜ってシャックリの元のくせになんとうまいんだろう。そして焼鳥につける辛味噌ってなんでこんなにうまいんだろう。
ウマいので鳳凰美田追加、ついでに澤姫くださーい。あら、澤姫はグラスで提供なのね。
そして本日の主賓であるかぶと揚げの登場!ドカンとかドドドといった効果音が確かに見えたぞ!見事な迫力です。
かぶと揚げの正体は若鶏の半身丸揚げだった!タテ割りなので手羽元、ムネ、モモ等の全てが楽しめるわけですね。
カブトというか頭はありませんが、「2つ並べるとカブトに見える」からかぶと揚げなのだそうです。なんだ、2つ頼めばよかったかな。
丸ごとガブリも漢らしくていいですが、ブチンとちぎってみましょう。おお、ウマそうな汁がビチビチと。あちち。
ウマウマな汁はもちろんですが、味付けも非常にウマい!ちょっと味が強めなので酒がはかどって仕方ないぞ!パサパサしがちのササミ付近もしっとりとした素晴らしい揚げ具合。これはたまらん!
丸焼き好き、唐揚げ好きの人間にとってど真ん中でした!鳳凰美田おかわり!
こうなると焼酎にも一枚かんでもらわないといけません。3ページくらい焼酎メニューがあるのに、1種類しかない泡盛を頼んでしまう私がいた。
いいんです。このクセある味がしっかりした味のトリさんに合うのです。たぶん。
半身まるごととはいえ、いかにも若鶏なサイズなのでもう一品くらいいけてしまいそう。もつ煮込みも名物なのか・・かぶと揚げの味付けから想像すると、たくましい味付けでご飯にかけたくなるもつ煮なのかな。うまそう・・!
と思っていたのにモモ揚げを頼んでしまった。なんだかんだ言ってJKと鶏肉はモモが最高ということでいいですかね。もちろん胸も大好きですけどね。いや、鶏肉の話ですよ?うーむ、見ているだけでヨダレが・・・いや、鶏肉の話ですよ?
いきなり下部からかぶりつくという反則技!うわわわ、若鶏以上に飛び出すウマウマな汁!熱くて美味くてたまらん!ここの唐揚げ本当にウマいな。飲まない人にはしょっぱいかもなーという頃合いが見事でたまらない。
かぶと揚げは宇都宮の真の名物と勝手に認定します!おや、やけにいい香りがするけど何かしら。
隣の「1時間飲み放題980円」を選んだお兄さんが頼んだ「鉄板焼き餃子」の香りでした!ぐわー、リアル真の名物もあったのね。この香りから察するに、ニンニクバッチリの漢な餃子っぽい。うむ、次は二大名物の競演をやってみましょう。
飲み放題1時間980円・2時間1480円(だったと思う)ってビールやハイボールをカパカパ飲む人にはおトクですよね。なんと良心的なシステムだ。鳳凰美田は飲み放題適応外だと思うのでお願いしませんでしたが。
幸せな思いをしたのでまっすぐ目の前のホテルに帰った・・・はずなのに、なんだこの写真は・・・これまたホテル至近の牡蠣三昧さんで一杯やったかどうかは記憶が定かではありません。飲み屋街ど真ん中のホテルを予約してはいけない!
炭火焼鳥 鳥正 栃木県宇都宮市東宿郷1丁目3-9アーサビル