焼き芋も無事買うことができましたので、晩のオカズというかツマミを買って帰るとしましょう。
母「イオンで何も買わないでどうするつもり?」
ここから3キロ弱のところにに、ちょっと気になる魚屋さんがあるのです。行ってみましょう。
はい着きました、仕出し・御刺身専門店「魚計」さんです。
母「魚屋さんといったらベベーっとサカナが並んでいるイメージだけど・・」
母「思いっきり戸が閉まっていてそんな雰囲気ないよ。営業してるの?」
よく見てください。天然本マグロ等のオススメ表示が!その日におすすめのサカナを刺身で売ってくれる、魚屋というか刺身専門店・・らしいです。
母「へー、ちょっと面白そうだね」
この日のメニューはこちら!この表示は1サク、約10切れ分の値段ということで、1サクの半分から注文できるそうです。もちろん予算を伝えて盛合せを作ってもらうこともできるとのことですが、さて、どうしようかな。マグロは表に貼ってあるように本マグロなのかしら。
店主「遠洋の冷凍物ですが天然の本マグロです。美味しいですよ!」
では本マグロの赤身・・おや、赤身が1000円で上赤身が1100円。100円の差なら上でいきますか。
母「中トロも食べたい」
では中トロと上赤身を2サクずつ切ってもらいましょう。あとはどうしようかな。
あ、細かいヤツは発泡スチロールの箱に入っているのですか。タコうまそうだなあ。でもなんとなく青柳を1パックいただきましょう。
母「今日の特にオススメは何?」
店主「そうですねー。あえて言えばホタテかな」
母「ホタテ大好きだから4つくらい入れてください。あとシメサバ」
次々に大皿に盛り込まれていく刺身。お、できたかな?それを奥さんらしい方がテキパキと包んでくれています。
奥さん「お帰りはお時間かかります?」
群馬なのでだいたい2時間かな。
奥さん「ヘアっ!?」
そんなM78星雲の戦士みたいな声で驚かなくても。やっぱり他県からここに来る人は珍しいのかしら。
奥さん「お客さんは地元の人ばっかりですね。他県の方は那珂湊とか日立とか有名なところに行くんじゃないですか?」
実はその日立方面の帰りにここに来たのです」
奥さん「ヘアっ!?・・・あ、ありがとうございます・・・じゃあ氷いっぱい入れておきますね・・」
見るからに地域密着のお店ですからね、さぞかし珍しい生き物と思われたことでしょう・・・
帰宅後、大皿を拝見!うわーい、少々マグロ率は高いですが見事な刺し盛り!ヘナチョコな民宿の舟盛りがこちらと目があったら、恥ずかしそうな顔で下を向くことでしょう。美しい・!
こちらに合わせるのは北関東屈指の美酒、鳳凰美田!買っておいてよかった。
こちらの赤くないコーナーからいきましょう。やはりオススメというホタテから。では失礼しまして。
母「うわー、ホタテ甘い!おいしいよこれ!」
なっ、もう食べているのですか。ではわたくしめも・・
いきなりヒモに行ってしまうのが日本酒スキーの困ったクセです。いただきまーす。パクリ。ふぉっ、こちらは大船渡市のホタテと聞きましたが、素晴らしい!新鮮この上ない甘さに、これぞヒモというコリコリが楽しい。そして下処理が丁寧なのでヌメりのヌの字もありません。うえーぃ、酒がすすむ!
母「ヒモもいいけどやっぱり貝柱がいいな」
ああ、そんなひょいぱくひょいぱくと・・昼にマグロとキビナゴとアジフライ食べたくせに。
お次はシメサバにいきましょうか。注文してから血合いを切って骨を抜くというなかなか悠長で素敵な品でしたが、果たして・・あら、ペロッとめくれたら大葉がチラリ。シソチラというのかは知らない。強すぎない酢とシソが口の中で合体して、ちょうどいい爽やか度になりますね。シメサバで飲むのは大好きですが、うむ、これは特に好みだ!
そして青柳ですが、はて?普段食べないのになぜコレを頼んだんだ、私。
母「そういえばこういう貝は食べないよね。カキは取り憑かれたみたいに食べてるみたいだけど」
うーん、こういったベロ部分を食べる貝は、歯ごたえを楽しむものなのでツマミ的にはどうかなーと思って箸をのばさないのですが、あらやだ、シャッキリポンでなかなか美味しい。見直したぞ、青柳。
ではいよいよこちらです。刺身界の絶対王者、本マグロ様!赤身の真紅はルビーの如し。よだれを誘ってなりません。ルビーなんか持っていませんが、きっとこんな色です。
それではいただきましょう。ふおお、まさしく本マグロ!カツオと間違わんばかりの濃厚な赤身の味ですが、天然マグロ様にしかない爽やかな香り・・!養殖マグロとの違いは香りと酒に合う度です!ぐわー、数日前に鳳凰美田を買っておいた俺氏、天才か!
母「ビールにもぴったりだよ」
そうなんですか?そういえば飲酒歴は長い方ですが、まだ刺身&ビールはやったことがない。そのうちやってみようかな・・(たぶんやらない)
もちろん刺身のトリはみんな大好き中トロです!さすが大海の王マグロの中でも一番人気の部位、キングオブキングス。さすがの風格といいますか、適度な脂乗りと口溶けがたまりません。
母「これは最高!ホタテと中トロが大当たりだね!よし、来年のネモフィラもこのコースだ!でもネモフィラの時期じゃなくても定食屋さん、お芋屋さん、この魚屋さんの3軒を回ってもいいよ」
えっ?まあ構いませんけど・・母もヒマなのかしら。
シメはミニミニマグロ二色丼で楽しみましょう。いやー、こいつはたまらん。なんだよ土浦、名店揃いかよ!エッチなだけの街かと思っていたら、食もこんなにすごかったのか!
母「エッチな街なの?」
さあ?行ったことないのでわかりません。
魚計 茨城県土浦市田中2−4−22