岐阜のねこのばし専門家Iさんと行く京都、つづきです。
さて、大きな渋滞もなく滋賀県の浜大津駅前に着きました。今回はこちらの駐車場付きホテルにチェックインして、電車で入洛しようという作戦です。
Iさん「GWに京都内のホテルとか高そうですもんね」
それよりなによりGW期間の洛中なんか運転したくないからです。変な横断を試みる観光客の2・3人は血祭りにあげるか、渋滞でハゲるかどちらかです。
というわけで、路面電車がそのまま地下鉄に乗り入れするおもしろ電車の大津線に乗りましょう。
Iさん「電車なんて年に2回乗るかわからないくらいなのに、なんと路面電車!初めてですよ!うわー、なんか楽しいけど視点とかなんか気持ち悪いですね」
私は車には酔うけど電車では酔わないはずなのですが、路面電車ではしっかり気持ち悪くなるということを前回学習しました。そして地下鉄モードになると治る。なんなんでしょう。
約20分で京都の京阪三条駅に到着、到着〜。三条といえば高山彦九郎先生の皇居望拝!ということで、凛々しい像があります。うーむ、かっこいい!
Iさん「なんですかこれ、誰?なぜスライディング土下座待ったなしなポーズなんですか?」
土下座ではなく拝礼です。私の地元群馬県太田市出身の服喪のプロにして著名な尊王家で、ここ三条に来ると必ず皇居に向かって拝礼を・・・あっ、どこに行くのですか?
Iさん「お店の予約6時ですよね。まだ4時半だからテキトーなカフェにでも入りましょう」
うーむ、寛政の三奇人も形無しでござる。
お店は祇園なのです。祇園に入れば喫茶店なんかいくらでも・・・思ったよりないな。
Iさん「あ、スタバがありますよ」
行きません。この祇園の素敵な街並みを前にして、なぜあんなヘナチョコな店に入らねばならないのですか。ほら、この通りの京都感はどうですか!
Iさん「うわーホントだ!これは写真を撮らないと!」
道行く外国人の方や着物女子もここでパシャパシャと撮っていました。
Iさん「なんかいろいろアウトなカフェが・・いや、そもそもカフェなのでしょうか」
セット料金2500円とあるからバーの一種なのですかね?でも朝9時からという謎の営業時間。そしてこの値段では店員さんが虎ビキニの女子である可能性は低いか。すると店長が浜茶屋のオヤジ・・・いずれにしても気になる。
Iさん「もしかして入ろうとしてるっちゃ?」
あなたも、ですね。
あっ、ここは激シブ!席が空いているようならここにしますか。
Iさん「ちょっとのぞいてみましょう・・あまり広い店ではないですが、奥に空席がありそう」
ではここで1時間くらいボーッとさせていただきましょう。「タナカコーヒ 祇園店」さん・・タナカコーヒーではないのですね。
Iさん「大昔にはやったメモリー節約のためでしょうか」
京都で再有名なイノダコーヒさんもコーヒだから、京都の老舗は伸ばさないものなんですかね。つまり老舗なのかな。
時間つぶしなので注文は99%アイスコーヒと決まっております。でもせっかくなのでメニュを拝見しましょう。あら、よく見るとアイスコーヒだけで数種類ありますね。通常のアイスコーヒは最初から甘いヤツか!関西的だな。ダッチコーヒがあるのならそちらでいきましょう。水出しコーヒ大好き。アイスダッチで!
Iさん「ではこちらは備長炭焼コーヒというのを頼んでみます」
あら、セットメニューも色々あるのですね。喫茶店のメシメニューが大好きな私としてはメニューだけでも見たい。パスタセットにトーストが付くというガッツリっぷりが頼もしいですね。
こ喫茶店の華であるパフェも豊富!モカパフェうまそうだな・・・1時間後に宴会でなければ頼んでいたかもしれない。
Iさん「喫茶店のプリンアラモードも反則ですよね」
ええ、ついでに言えばピザトーストも玉子サンドも反則です。しかもサンドイッチ類はテイクアウトもあるのか。なんてうらやましい。
Iさん「思わずメガネがずれる高額コーヒーも!スペシャルティとかなんとかいうのでしたっけ」
あっ、メガネといえば、Iさんの奥さんってば背が低いメガネっ子!!そして絵がウマいとかなんだよそれ!アスリートで言えば100m走とレスリングとフィギュアスケートでオリンピアンみたいなもんじゃないですか!くそー、この今北!ちがった、I!
Iさん「デヘヘ〜、しかも疲れたといえばマッサージしてくれるし、年上なのにすごく若く見えるし最高の嫁です。デヘヘ〜」
ちょっと店員さん、コロンビアゲイシャ5杯をこのアホ分のレシートで持ってきて!
Iさん「それはちょっと嫁さんに叱られる!デヘヘ〜」
・・・くっ、この爆裂リア充が・・!
冷静に考えるとコロンビアゲイシャは大変高額な豆なので、この値段でも良心的な気もします、はい。
おお、Iさんの備長炭焼コーヒーがきましたね。素敵なカップですが、お味はいかが?
Iさん「いつもインスタントコーヒーしか飲まないのですが、コレが美味いというのはわかります」
なんとなく頼りないコメントですが、こっちまで素敵な香りが来ますね。香りからすると深煎りのコクあるコーヒーなのかな?
砂糖が黒砂糖というのも素敵なポイント・・・と思ったらIさんたらガリガリかじりだした!えっ、なになに?
Iさん「いやー、ちょっと低血糖の気がありまして・・今軽くボーッと来たからかじっておこうかなーと」
あら、もしかして糖尿の気があるのでは?奥さんのマッサージでは治らないから気をつけてくださいね。もし糖尿で死んでしまった暁には、奥さんの心配は無用ですよ。フフフ・・・(ΦωΦ)
邪なことを言っていたらアイスダッチが来た。ガムシロとミルクの器もかわえ〜。ではいただきましょう。
ダッチというからには水出しコーヒー、つまり酸味がなく、甘く軟らかな風味・・・なのですが、不思議だ。後味がベトナムコーヒーのようなチョコ臭。ベトナムの豆なのかしら。よくわかりませんが、軽やかで美味しいのは間違いありません。
なんだか非常に落ち着く良い店ですね。「祇園店」ということはチェーン店なのでしょうか。
Iさん「京都内のチェーンみたいですね。四軒ほどあるみたいです」
営業時間も13時〜朝5時とロックな時間ですし、夜の街である祇園に長年寄り添った素敵な喫茶店なのですね。
Iさん「あ、6時前になりました。行きましょうか」
風情のない男め・・!では行きましょう。目指すは馬刺しです。またかとか言わない!
タナカコーヒ 祇園店 京都府京都市東山区八坂新地末吉町99−3