岐阜の放置勇者Iさんと行く京都、続きです。
Iさん「もうすぐ6時ですので飲み会のお店に行きましょう。ところでなんのお店でしたっけ?」
馬刺し・・・つまり馬肉料理です。
Iさん「なるほど、京都の名物は馬肉なんですね」
いや、たぶん違います。
Iさん「えっ?」
でもなぜか知りませんが、私は京都に来るたびに馬刺しや馬刺しを食べております。そんなわけで、前回いたく気に入った馬肉料理のお店をまた選んでしまいました。女将さんっぽい方も美女でしたし。
祇園の真ん中にあります、「祇園 馬春楼」さん!この高級そうな雰囲気はどうですか。前回一人で入ってカウンターで女将さんと話したわたくし、ついに一人前のおっさんになったかと錯覚いたしました。
Iさん「大丈夫、錯覚ではなく360度どこから見ても超おっさんです。あ、MさんとMさんが来ました」
おお、京都のボヤき社長兼プログラマーのMさんと、かわえ〜おにゃにょことオパケの絵を描かせれば無双のデザイナーMさんが・・・って、あれれ、どっちもMさんか。今後デザイナーさんをSさんということにします。
お店に入ると2階の座敷席に案内されました。むむ、女将さんの姿がみえぬ・・まあいいか。今日はコースをお願いしてあるのでしたね。
Mさん「はい。メニュー上段のひだりうまコースで、お酒をパカパカ飲む人は少なそうなので飲み放題なしで予約してあります」
飲む人は少ないのですか。あれ、あと誰が来るのでしたっけ?
Mさん「神戸ロードウォリアーズのお二人です」
げーっ!またアイツらか・・・!まあ確かに見た目と言動はヒャッハーですが、お酒はあまり飲みませんね。
「はーい、遅れましたー」
き・・来た!神戸ヘル・ミッショネルズのTさんとOさん・・Oさんはごく最近東京で三日連続一緒に飲んだり食ったりという、ハッテン直後のゲイカップルみたいなマネをしたばかり。
Oさん「神戸は仕方ないけど、東京とか京都とかどこにでも現れるのやめてよね!」
いや、神戸のあなたが東京に3日もいるのが変なんですよ?
とりあえず飲み物を頼みましょう。
Iさん「ジンジャー」
神戸2人「ウーロン」
京都2人「その辺のもので・・」
うむ、私だけ酒屋八兵衛の無濾過生原酒を2合ください。
春のお薦めメニューに目をやると、うるいとフタエゴの酢味噌和えという謎メニューがあります。山菜のシャキシャキとフタエゴのクニクニコリコリ!口の中でものすごいテクスチャー対決が・・!
はーい、酒屋八兵衛が来ました!無濾過生原酒ということで非常に甘味と旨味にあふれたお酒です。MさんSさんは少しはいけるんですよね?お猪口を数個いただいたのでなめてみてください。
Sさん「あ、甘くておいしい!」
よかった。Sさんのおいしいをいただいたので、今日死んでも一片の悔いなしです。お気に召したならどうぞもっと差し上げますよ。
Mさん「これはおいしいですね!」
そうですか。欲しければ注文すればいい。
そして「季節のご挨拶」はタケノコと菜の花です。サッと炊いただけの素敵な歯ごたえ。これはよくわからんがたぶん京風!お酒がすすみます。
お次は・・なんですかこれ。
Iさん「桜湯葉と言っていましたが」
つまり馬肉と湯葉か!これまたなんとなく京風!美味しそうです。
Tさん「レンゲがちょっと大きいけど、このままグワ〜と食べるんですかね」
我々はいけそうですが、Sさんには厳しそうです。たぶん左手にレンゲを持って、箸でチマチマ食べるのでしょう。
チマッと食べたら、これはいいですね。湯葉のクニクニ感と馬肉って合うのね!レンゲでなくて茶碗でもよかった感。
お次に来たのは第一のメイン、鮮馬刺し六種盛合せ!
Mさん「すごい!綺麗!」
Oさん「でもやっぱり馬刺しかよ!東京でも食べさせられたよね!」
私と飲む以上、そこはあきらめてください。馬不可避。
えーと、手前からフタエゴ、赤身、トロ(極上バラ)、ハラミ、ロース・・かな?そして間にある白いのはコーネ。
Tさん「さすが自称馬刺しマスター」
実はあまり自信がありません。でもフタエゴとハラミとコーネは間違いないはず。
Sさん「どうやって食べるんですか?」
こちらのお店はタレに最初からニンニクが入っていますから、ロースとかの赤身はコーネを重ねて、ミョウガと一緒にパクリ。
Iさん「馬だけにウ・・」
おっと、当ブログはわかりやすいダジャレ禁止ですからね。実際色々な方の馬肉ブログを見ていると、魚群予告以上の信頼度でソレを披露するので・・・
Mさん「ハラミがたまらなく美味しいですねえ。いや、どれも美味しいなあ。馬ってウマい!」
うわー、さらっと言った!くそー、おっさんが揃うと制止が間に合わない!
これはなんでしょう。桜カルビと大根の煮物・・だと?こんな卑怯な一品があるのか。
Mさん「ウマい!すごい、最高!馬ウマい!」
またかよ、押すな!
Oさん「おいしいですね!また馬かと思ってげんなりしてたら、これはいい!」
むむ・・Oよ貴様、やっぱり「また馬か」とか思っていたのか!
Oさん「思うでしょ!なんなのその馬肉信仰!」
Sさん「コレすごくおいしいです・・・!」
オイコラO、Sさんのお墨付きが出たぞ!聞いたかコラ、エー!?
Oさん「私が間違っておりました。馬肉こそ至高のご馳走です」
途中で焼酎やら日本酒やらいただきまして、なんだか非常に楽しくなってしまいまして・・わずかな記憶をたどると「Sさんはいないものとして」と前置きをして下ネタを連発していたような・・しにたい。
そんな記憶をすっとばしてくれるかのような、さわやかなミニサラダが出てきました。そうか、食前でなくこういうタイミングのサラダも口直しと記憶直しでいいですね。
そしてメイン、馬のヘレステーキ!桜焼肉か桜鍋か桜ステーキを選べという難易度高すぎなことを聞かれまして、Mさんと綿密なミーティングを繰り返した結果、こちらになりました。決め手は「たぶんその日暑いから、鍋はなあ」と。
いささかテキトーな理由で決めましたが、見るからにおいしそうです。
Tさん「桜焼肉も美味しそうですね。食べたかったなあ」
苦労してステーキに決めたと言っておろうが!うるさいぞ、この東方仗助ヘアー!
Sさん「このステーキ、すごく柔らかくておいしいです」
聞いたかこのハンバーグ頭!ドラァ!!
Tさん「そう言ったでしょ?実はこのステーキを食べに来たのです、はい」
戦っている場合ではなかった。いただきましょう!うわーん、軽く火が通ったから馬刺しより旨味が活性化したでござる!そして大変レアな焼き加減なので、生肉ライクな口当たりと血の風味はバッチリ!直前に頼んだ麦焼酎「青鹿毛」の異常な麦くささとやけに合うぞ!
鍋を頼むと食事ものはうどんになるそうですが、ステーキなので桜時雨茶漬け!どこまでも桜肉です。
Mさん「これはたまらないヤツですわ。見ただけで」
まぜまぜしていただきましょう!ふはー、桜時雨はもちろんですが、かかっているダシもたまらん!これで酒が飲める!ので頼もう。
Iさん「病気だ」
漬物首都京都だけに香の物も気合いがちがいます。これで飲めるのでまた酒を頼も・・
Iさん「さっきからブログには書けないような下ネタを、前置きもナシで乱発してますからお酒は控えた方が・・」
なにっ!では控えめにハイボールでお願いします。すでに時遅し、Sさんのこちらを見る目が毛虫を見る時のソレになっています。
Tさん「それがうれしいんでしょう?」
そ、そんなことは・・・あ、ありまぁす!
デザートはいちご味の杏仁豆腐とフルーチェの合いの子みたいなヤツと・・なんだこの緑色の苔のような、凍ったスライムのような物体は。
店員さん「ヨモギのシャーベットです」
ヨモギってアレですか。山羊汁やひーじゃー刺しの臭い消しに使う・・・
Iさん「本州ではそんな食べ方しません。草餅の草ですよ」
草餅味のシャーベットとはどんな・・と思って食べたら驚いた!まさしく凍らせた草餅の味で、しかも非常にウマい!
Mさん「こ、これはアレですよ!」
Sさん「アレですよね!シャービック!!」
シャービック?なんですかそれ。ちょっと調べますよ・・「ハウス食品が出している、水があれば作れるシャーベットの素」・・・なんだ、つまりシャーベットじゃないですか。
Mさん「シャービックはシャービックです!ノットシャーベット!」
Sさん「断じて、です!」
ステレオで叱られた!そんなに関西ではメジャーなオヤツなの?知らなかった・・・
結論としてはこちらのお店、単品メニューもコースも素晴らしい!というわけで、3回目の来店待ったなし。
祇園 馬春楼 京都府京都市東山区縄手通新橋上ル弁財天町22
ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
(以下自粛)
どうぞ京都へ!