岐阜のマインブレイバーIさんと行く京都、つづきです。
どうですか?琵琶湖散策は満喫できましたか?
Iさん「ミシガンはいたし、競艇場はあったし、琵琶湖の水は海の潮くささと違う変なニオイだし、よかったです!」
なんですかそれ、最後のヤツってよかったの?ではあとはroom6さんを見学して、昼飯を食べて岐阜に帰るだけです。オープンカーで行きますよ。
はい、京都の出町柳駅付近につきました!
Iさん「オープンカー、太ももと首の後ろがめっちゃ暑い・・いや、熱いんですが」
そりゃそうです。陽射しの強い日は移動する日焼けサロンですから。とてもではありませんが女性なんか乗せられません。
Iさん「最初から乗せる女性がいないのでは」
今北の、それは言わん約束じゃけぇ。
まずはroom6さんの事務所を見学させていただきましたが、その時の模様はこちら。
では見学も楽しんだところで、room6社長であるMさんにこれぞ京都!なランチを案内していただきましょう。デザイナーのSさんも来てくれるそうです。これは嬉しい。
Mさん「歩いて10分・・かかるかな?近くの商店街にあるお店です〜。ランチは女子的なモノの方が好きだと聞きましたんで、その線で選んでみました」
まあ、それはありがたい。爆盛りのナントカとかガッツリのカントカは苦手なもので。
出町柳駅から徒歩すぐの「出町桝形商店街」のメインストリートをちょっと外れたと思ったら、すぐ着きました。「出町ろろろ」さん・・・って名前であっておりますか。
Mさん「僕も初めてなんですが、たぶんあってます。人気店らしいので予約しておきました。入りましょう」
あ、写真だけ撮らせてださい。カシャリ。ちょっとMさんが入ってしまったけどまあいいや。
古民家をほぼそのまんま使っているような、京都らしい味がある素敵な建物です。ああ、靴は脱ぐのですね。席に案内してもらうと、渋い鉄瓶がお出迎え。うーむ、好みだ。
それではメニューを精査・・・
Mさん「あ、ランチのメニューはたぶんお弁当一種類だけだと思います〜」
お弁当?あ、コレかな?あらやだ、ちょいちょいと色々入った感じではないですか。楽しそう!
店員さん「4名様ですね。今お持ちしますので」
あら、自動的に人数分持ってきてくれるシステム。本当にこの弁当だけなんですね。
待っている間に夜メニューでものぞくとしましょう。なるほど、1品500円で焼ものや造り等好きなモノで品数を増やしていくシステムなのか。そして4500円コースでフルコン。どれも食べたいから強制的に4500円コースですね。
Mさん「どれもなんとなくお酒に合いそう。夜に来て飲んでもいいんじゃないですか」
そうですね。お酒は何があるのかな?
ベトナムビール、333(バーバーバー)!なぜいきなりベトナムビール?
Sさん「あ、それってろろろじゃなくてサンサンサンなんですね」
・・あら、そちらから見るとろろろに見えます?はっ、つまりそういうわけで置いてあるのかな?たぶん。
「すてきなシークワーサー酒」という自称からすてきなお酒もあります。沖縄料理を偏愛する私にはたまりません。昼も頼めるのかしら。
Iさん「これから車で岐阜に帰るのですよ」
うーむ、酒好きでドライブ好きというこのアンビバレンツな趣味・・・
Mさん「なぜか養命酒もありますよ」
あれれ、これってば京都名産・・ではないですよね。
Iさん「ウチの近所・・・長野の山奥だったような」
確かそうでした。料理屋のドリンクメニューにあるのは初めて見たかもしれませんが、言われてみると食前酒にはいいかもしれません。甘くてスパイシーといえばスパイシーだし、身体も胃も温まるし。
お茶とお箸が運ばれてきました。まあ、箸置きも箸も「ろ」!かわえ〜と思いながらお茶をズズ〜とすすったら、うわー驚いた!なんだこのお茶!美味い!!なんでも大変有名な一保堂さんのいり番茶だそうです。お香と燻製用チップをお湯に溶かしたような謎風味ですが、とにかく後を引く!
お茶で食欲がブーストされたところでやってまいりました、お弁当1段目!うわーい、女子が大好きちょこちょこ盛り!
Iさん「消防の宴会では絶対出ないオシャレメニューですね!」
それはそうでしょう。消防の宴会で重要なのはビールとコンパニオンですよね?(偏見)
Sさん「綺麗ですね!おいしそう!」
ちょちょちょちょっとMさん、お聞きになりました?
Mさん「報われました。仕事もせずに調べ尽くしてよかったですわ〜」
詳細を眺めながらいただきましょう!1段目だけで8種類もあるのか。
①はほうれん草の山椒浸し。山椒浸し・・?あらやだ、素敵なダシがかかったお浸しにパラリと山椒が!うわー、これは美味いしマネしやすい!②はじゃが芋煮干し和え。やや酸っぱーなポテサラ風イモになんと粗挽きの煮干し粉が!!くっそウメーこれ!芋焼酎飲みたーい!!
左下の⑤はうまい菜干し海老和え。うまい菜っ葉に干し海老なんかうまいに決まっていますね。常備菜としてタッパーに入れて持ち帰りたい。⑥のキャベツ梅掛け。いかん、これは反則だ!やわやわな湯がき春キャベツにダシでのばした梅干しなんてうますぎるって!ちょっと、お酒はどこですか!?
③の水菜じゃこ和え、④の小松菜しょうが浸しと、とにかく組み合わせが素敵すぎる野菜メニューが続きます。
Mさん「僕が予約した店とは思えないくらい美味しいですね」
ええ、正直なところMさんが肉と甘いモノ以外をおすすめしてくるとは思わなかったのですが、これは一本も十本も取られました。
そして⑧の玉ねぎみそ漬けもインド料理屋の付け合わせみたいでいい感じでしたが、とにかく驚いたのは⑦、ゴマトーフに塩ワサビ!
Mさん「ゴマ豆腐の天ぷらはもちろん美味しいですが、上にかかっているのは・・なんですかこのワサビ風味のウマウマなペースト!」
塩ワサビってこれですかね。粉ワサビに塩を混ぜたものと思っていたら、ふんわりとした食感にピリリとワサビが効いて、非常に上質なウマさ!
Mさん「作り方聞いて帰りますよ!」
こちら「ろろろ弁当」第二の爆弾は・・うっはー、これが嫌いな日本人はいない気がする、お焦げご飯ですよ!
Iさん「これは危険な匂いがプンプンします!中津川の栗きんとんクラス!」
うむ、言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごくうまそうだ!
ちゃんとメニューがありますよ。おおー、なんと土鍋炊きのごはんのおかわりOKだそうです。野菜とか無農薬ということだし、採算とか大丈夫なのかしら・・?
Mさん「当社はゲームの採算がまるでダメダメなんですが、どうしたらいいでしょうか」
そうですね、唐揚げとチャーハンが上手ということなので、アパートの空室で唐揚げチャーハン弁当を売るとかどうでしょうか?駅も京大も近いから売れるかも(てきとう)。
こちらは11番出し巻のりあんかけですが、こ、これは・・!
Sさん「おいしい!あんも玉子もおいしいです!!ご飯にもいいしそのままでもおいしい」
こんなに嬉しそうなSさんを初めて見た・・この味がいいねと言ったから今日は出し巻き記念日です。
Iさん「いや、感動しましたよ!」
そうですよね。これは感動できるお味。
Iさん「いや、玉子もそうですが、実は玉子に感動するSさん・・」
おお、同志よ!ソヴィエトに栄光あれ!
10番春野菜のかきあげも、あえてと思いますがぼってりした衣でご飯のオトモ仕様となっております。これは塩とか気取らず、天つゆをたっぷりとつけまして
⑨のおこげたっぷり土鍋ごはんのオカズにしましょう!うわーい、やっぱり衣が良い仕事をします!オカズ天ぷらはこうでないと!そしてなにより素晴らしいのはやはり
コレですよ!ご飯の華、おこげ!一本包丁満太郎も大喜びのこの香ばしさ!!少食なのにおかわりしたくなっちゃうじゃないですかーやだーー。
そしてご飯には味噌汁です。おや、ドロリと濃そうなビジュアル・・というか、ミニ湯のみに入っている時点で不思議だ。ではゴクリ・・・ふはっ、昆布のようなベジブロスのような、いつも煮干しの味噌汁の私には未知のダシです。そして具がびっくり、セロリじゃないですか!赤味噌となんかわからん味噌のブレンドといい、面白い味噌汁だなーこれ。飯、味噌汁、玉子、そしてお茶で究極の朝ごはんになるのでは?
Mさん「おいしかったですね。ここにして良かった」
そうですね。ちょっと感動しました。そして予約をしなかったので入れなかったお客さんがたくさんいましたね。予約はほぼ必須か!
Mさん「でしたね。驚いた!無事予約とか、今年一番いい仕事しましたよ〜」
今年はまだ半分以上ありますから、ぜひゲームで猛ヒットを叩き出してください。
Mさん「そうですね。今日は今年二番目にいい仕事ということにしたいです」
さて帰ろうと思ったら、あれれ?Mさんが店から出てこない。
Mさん「お待たせしました。聞いてきましたよ、塩ワサビ!ワサビと塩を同量混ぜて、好みのダシでのばすんですって!」
おお、思ったよりマネしやすいですね!刺身にも唐揚げにも合いそうだからやろう・・・あれ、これはいけない!Mさん、すでにコレって今年二番目のいい仕事感が・・
Mさん「あっ、しまった!作り方忘れてください!」
出町ろろろ 京都府京都市上京区今出川通寺町東入一真町67−1