思い設けぬ猫喫茶でウハウハしてしまいましたが、本来の目的は違います。登山大好きアプリ開発者Eさんの恩師が蕎麦屋を始めたので、アプリ開発界のビッグパパことJさんと一緒に行こう!ということだったのです。
根津駅1番出口から出て一本路地に入って徒歩90秒にあります、「十割つけ蕎麦 ムラマサ」さん。ウィザードリィ原理主義者としては非常に好感が持てる名前ですが、むむ、これ蕎麦屋さん?フォーとか出てくる多国籍料理のカフェのように見えます。
Jさん「よく見ると上の看板に蕎麦の蕎の字があるので、たぶんここじゃないかな」
あ、黒板モドキの看板に「ムラマサ」とあるからここですね。「蕎麦とお酒」なのか。
Jさん「昼からいっちゃうの?」
電車で来たので飲もうと思えば飲めますが、今夜はバカみたいに飲む予定なので雰囲気やメニューによって考えます。
ランチメニューは温かい汁のつけ蕎麦三種と冷やしつけ蕎麦一種ですね。把握しました。では入店!
ひらがなでつけそばとかもりそばと検索するとつけ汁タイプのラーメンばかり出るのですね。まだその手の麺を食べたことない。
中はカウンター4・5席に2人掛けのテーブル1つ、4人掛け1つ。10名ぐらいがMAXでしょうか。店長さんの目が行き届くこと疑いなし。
Jさん「ジャズが流れるソバ屋さんというのは何軒か見たことありますが、ここはなんか南方の海画像が延々と・・ココナッツシュリンプ屋に来てしまったかしら」
店員の女性と後ろ向きの店主っぽい方の両方とも小麦色の健康美だし、もしかしてでなくサーファーさん確定ですね。
Jさん「Eさんったら登山家なのに恩師がサーファーなの?何の恩師なんだろう」
ライフセーバーさんにも見える、健康美溢れる女性がオーダーを取りにきてくれました。うおぉ、私やJさんにはまぶしすぎる・・!
Jさん「私は案外リア充なんで大丈夫です」
くっ。そうだ、新婚さんだったか。
Jさん「うーん、どれもおいしそうだけど塩つけ蕎麦セットが基本なのかな?それで」
私の最愛の蕎麦は鴨せいろなので、鴨つけ蕎麦セットで願います。
最初に来たのはオマケというにはタップリとしたサラダ。やはり私の知っている蕎麦屋とは違う。あら、ドレッシングもうまいしベーコンチップがうれしい。
Jさん「最初にサラダがあるといいよね」
とかなんとか言ってプチトマトとキュウリを綺麗によけているのは見ていますよ・・・
そしてやってまいりました、鴨つけ蕎麦!おお、この写真では一つもわかりませんが、つけ汁の器が取手つきのスープカップだ!確かにこれは食べやすいかもしれん。
蕎麦は十割蕎麦とのことですが、「挽きぐるみの香り高い蕎麦よー」と外見から訴えております。一寸あたり22か23本くらいの太さでちょうどいい。
手打ちというか手切りではない雰囲気なので、製麺機による自家製麺というやつでしょうか。手打ち至上主義ではない私には問題なし。むしろ太さが均等なので、変な手打ちより美味しいことが多い気がします。
つけ汁はネギとゴマが思い切って入ったタイプですね。見た目の醤油感が薄く感じるのは器が白いせいでしょうか?
Jさんが注文した、この店の基本メニューっぽい塩つけ汁。ただのカツオ出汁だけではないうまほ〜なオーラが漂っています。
つるるんと2本だけソバをすすってみたら、十割とは思えない素晴らしいのどごし、ふっつりとした潔い噛み心地、口内から鼻にふんわり抜けるソバ香・・・なんだよ!大好きなタイプのソバじゃないかよ!
今度はネギと一緒にドプーンと汁にIN!やけに表面が滑らかなので、たぶんドップリ浸けた方が美味いタイプ。
ぐまー!出汁に鴨の脂をブーストした汁が味の強い蕎麦にピッタリ!う・・・うまい!
鴨肉も丁寧に処理されていて良い感じ。鴨抜き(ソバなしの汁のみ)にしたら素晴らしいツマミになると思われます。
お酒といえば、カウンターに置いてある酒瓶が泡盛ばかりですね。蕎麦屋としては珍しい。
Jさん「夜メニューを見たら豆腐チャンプルーとかあるし、もしかして沖縄の方なのかしら」
でもそしたら沖縄そばの店にするのでは?とか勝手なことを言っていましたが、結局聞かなかった。
おや、汁の底になにかいると思ったら半熟卵が入っていますよ。黄身に汁が染みて・・その、なんだ・・これまた飲みたくなる。
Jさん「飲めばいいのに」
玉の露ロックとか言い出しそうになってしまったのですが、もう〆の
蕎麦湯も来てしまったので、今回は見逃してやるとしましょう。あー、汁が美味いと蕎麦湯も美味い!
と思ったら、第二の〆、アイスコーヒーが来た!
Jさん「いやー、すごく美味しかったです!」
マスターが振り向いてニッコリ!そしたらビックリ、めぞん一刻の三鷹コーチ実写版のように、白い歯からあふれでるキラキラ光!!
Jさん「ぎゃー!三鷹コーチと福山雅治以外にこの機能が搭載されている人類がいたとは!」
イケメンで蕎麦が美味くて店がシャレオツとかどんな完璧超人ですか・・!
そして2日後。
Jさん「またあのおソバ食べたい」
じゃあいきましょーとまたまたやってまいりました、ムラマサさん。Jさんの奥様Mさんと私の友人Kさんと4人で攻め込みます。
美女店員さん「あっ、こんな短い間にまた来ていただいてありがとうございます!どうぞそちらのテーブル席へ」
おお、さすがに覚えてくれていますよ。
Mさん「なにあれ、スパナ?おしゃれ!」
あ、ホントだ!メニューをぶらさげるモノすらこのオシャンティっぷり!くそー、あのイケメンめ・・!
温かい汁のつけ蕎麦3種類、冷たいつけ蕎麦1種類。今回4人だから一回でオールコンプできるはず。では私は変化球のカレーつけ蕎麦を・・・
Jさん「カレーつけ蕎麦、粉チーズつきで」
Mさん「塩つけ蕎麦ください」
Kさん「塩つけ蕎麦がいいです」
・・・・あれ?結局二種類じゃないか!君たち、ブログ映えというこちらの都合をだな・・あ、粉チーズ私もください。
Jさん「粉チーズ大事だよね!私は食材の8割に粉チーズをかけて、もちろんとろけるチーズも・・・」
チーズが溶けるほど熱く語っていただいているところで紙エプロンが来ました。なるほど、カレー軍団はこの君主の聖衣を身につけて、遠慮なくカレー汁を飛び散らせろということですね。
Kさん「こっちに飛ばない程度でお願いします」
カレーつけ蕎麦到着!もちろん蕎麦は同じですが、やけに香ばしいカレー汁がヨダレをさそいます。
箸につけてペロッとなめてみると、なるほどー、辛さはほぼ無しですね。辛さ以外のスパイシー感といかにもカレーな香り。それらをたっぷりタマネギの甘みと蕎麦屋らしい出汁がガッシリ支えています。インド風味の日本味だ!
そこにイタリアンの化身、粉チーズを投入!ワールドワイドでグローバルな一品が完成しようとしている・・!
Mさん「さっきから反則な香りがしますけど、見た目も反則になってきましたね」
フフフ・・おとなしく塩つけ蕎麦を食べていればいいのです。
Mさん「もちろんすごく美味しいですよ。塩っていうからサッパリと思ったら、すごい旨味です」
ですよねー、見た目からうまそうですもの。この店のデフォっぽいのに2回目の今回も注文しなかったよ!
くやしくなんかない。だってみんな大好きカレー!スパゲッティーとカレーを合体させたスパカレーはお子様に大評判でしたが(包丁人味平)、カレーと蕎麦は?
蕎麦の表面がスベスベなので、あまりつけ汁がからみません。そんなわけでカレー味が強くなりすぎない、蕎麦と共存共栄です。
Jさん「やはり粉チーズがいい仕事するね!」
ですね。たまりません。
あらら、蕎麦を食べ終えたタイミングで一口ご飯が来ました。
Jさん「カレー蕎麦の場合は蕎麦湯のかわりにコレで締めろということかな?」
なんとなんと、蕎麦の後にカレーリゾットもどきとか贅沢すぎやしませんか?
他の選択肢はないかと思いますので、1・2・3・ドボーン!
Jさん「ドボーン!」
Kさん「蕎麦湯♩フン ヽ( ‘ω’ ヽ三 ノ’ω’ )ノフフン カレー♪ 」
いやいや、あげませんよ。塩つけ汁をおいしく蕎麦湯で飲んでください。
Kさん「( ´•_•` )」
和風出汁ベースのスパイシーカレーにご飯を投入!これはもう大変だ!!そういえば蕎麦屋の返しを入れたカレーって、完全版味平カレーの第一歩でしたよね!うまいに決まってますよねこんなの!
Jさん「ご飯に粉チーズがばっちり!あまった粉チーズもらうね。うーん、また来よう!次は冷やしつけそばかな」
Mさん「私も冷やしが気になります」
Kさん「実は私も」
・・・あれ、私も冷やしが・・注文がかぶるメンバーですね。やはりブログ向きでない。
ところで沖縄出身であるKさん、こちらのお店は沖縄料理や泡盛があるのですが、マスターって沖縄の人っぽいですか?沖縄の人は眉毛がつながっているイメージがある(失礼)ので違うかなーと思うのですが。
Kさん「沖縄の男の子はやんちゃ率が高いのでみんな細眉にしちゃってますから、眉ではわからないですね。でもここのマスターは・・・うーん、雰囲気とかが違う気がします。本土の方じゃないですか?」
すると「沖縄でサーフィンするのが好きな人」なのかな?次回にでも聞いてみましょう。いや、知ったところでどうということはないのですが。
十割つけ蕎麦 ムラマサ 東京都文京区根津1−1−19