神戸の地獄のサムライデザイナーことOさんと東京で絶賛開催中(この記事公開の頃終わる)ミュシャ展に行くことになりました。せっかく神戸から来るのでは飲もう!という話になるのは当然。ミュシャ展に行く前日・当日両方飲むことになるのも当然・・・でもないかもしれませんが、飲む。
とりあえず第一夜。Oさんの他はローラーコースターシミュレータで有名な変態天才プログラマーCさん、あとなぜか女性2名という布陣です。女性がいないとCさんが来ないからとかそういったわけでは・・ありまぁす。
女性陣の「魚がいい」と「新宿付近がいい」といった要望からホットペッパーグルメでなんとなく選んだのがこちら、「淡路島と喰らえ 新宿東口靖国通り店」さんです。西口に本店があるそうですが、私が泊まるホテルが歌舞伎町なので東口店にしてみました。
Oさん「俺がどこから来たか知ってる?」
ええ、わざわざ神戸からはるばるとありがとうございます。神戸、神戸・・・あっ、神戸も淡路島も兵庫県か!
Oさん「しかもふるさとは淡路島だよ!東京に来て淡路島料理の店とか、出会い系バーに来たらオカンが出てきたようなもんだよ!」
まあまあ、故郷の文化が正しく伝わっているか見ていってください。女性陣も下の店のかわえ〜看板に見入っていないで入店しますよ。
まずは飲み物を。ほら、淡路島の地ビールがありますよ!
Oさん「ウーロン茶!」
あ、そうでした。飲まない人だった。私はどうしようかな。ダバダ火振があるのがうれしいですが
とりあえずは淡路島のお酒でいきましょう!都美人純米山廃雲のごとくでお願いします。純米山廃を一発変換するわがMacの優秀さが泣ける。
そして食べ物。5人パーティーなので刺し盛りは必須かな?こちらのお店は「ざる見せ」といって何匹もの魚を席まで見せに来てくれて、選んだ魚を好きなように調理してくれるそうです。よし、ざるが来るのを待ちましょう。
メインつまみはざる見せ待ちとして、野菜っぽいものも欲しいところ。季節のおすすめはこれか。あー、タケノコの季節なのねー(4月でした)。
Oさん「淡路島といえば玉ねぎじゃないですか?」
そうなんですか?玉ねぎが名産とか、淡路島って常春の国マリネラか?ではオニオンサラダと玉ねぎフライ、あと玉ねぎの溶岩焼きをいただきましょう。
おや、隣に座った女性の方は枇杷サイダーですか。かわえ〜ものを飲みますね。淡路島ってビワの産地でもあるのですか。
Oさん「名物だったはずですよ。淡路産は高級品らしいです」
へー。長崎や千葉以外でも栽培しているのね・・ああ、ウチの裏庭にもあったわ。ところでサイダーのお味はいかがですか。
「ものすごーくビワです。おいしい」
お次はオニオンサラダ!・・・・まあ早い話がオニオンスライスですな。女性陣には甘いと好評。
Oさん「淡路産玉ねぎの本気はこんなものじゃありません」
そうなんですか?なかなか美味しいですよ。郷土の料理の採点が厳しいのは当然!一番ウマいところでとれとれを食べていますから。群馬の焼きまんじゅうは他県で食べたことないから、どうかは知らない。
オニオンフライは想像のやや斜め上、串揚げスタイルで登場!4本なので私食べていません。そうでした、この辺で遅れていたCさんが来たのでした。Cさんたら珍しく今日はスーツっぽいちゃんとした格好。どうしましたか。
Cさん「バイトがこんな時間まで長引いてしにたい」
バイト・・ああ、金融系ITドカタ(命名・Cさん)でしたっけ。天上人のクセに渋い仕事をしておりますね。
Cさん「この世から税金がなくなればこんなことしなくていいのに。しにたい」
店員さん「ざる見せお待たせしました!本日のオススメのお魚はこちらです!」
おお、キンメにホウボウにイシモチに・・あとはよく知らん。
女性陣「金目鯛おいしそう!」
店員さん「お目が高い!本日一番のオススメですよ!調理代も入れて1匹5000円!」
女性陣「ごっ・・!?ゴホンゴホン!・・えーと、ホウボウもおいしそう」
店員さん「こちらは3200円!」
ホウボウ好きなのでこれにしましょう。姿造りで願いまーす。
店員さん「あとオススメがありまして、本日はとれとれのエビが一匹200円でついちゃうのです!」
だそうですけど、どうします?
Oさん「何匹かつけてもらいましょう。せっかくですから」
ほどなくしてやってまいりました、ホウボウ姿造りwithエビ!うおー、これはうまそう!SNS映えってこういうことか!
Oさん「魚の生首つきだから賛否両論かもしれません」
そうなの?ホウボウさんマヌケな顔でかわえ〜ですよ。
店員さん「こちらは赤穂の塩です。白身のお魚に合いますのでー」
何をバカなことを・・魚の旨味はイノシン酸ですよ。グルタミン酸のエキスである醤油にかなうモノはない・・・うぉっ、結構いけるな!なんだ、塩いいよ!ウマいというか、さっぱり感が酒に合う!そうか、日本酒のコハク酸があれば塩もアリなのか!ご飯のオトモならやぱし醤油。
そしてこちらのエビは何エビなんでしょう?非常に甘くてミソもそこそこあって美味しい。Oさん、頼んで正解ですよ。
Oさん「それはよかった!」
でも箸がのびていないようですが。
Oさん「あ、俺エビはダメなんで」
・・・なんで注文を促したの?バカなの?
Oさん「なんか断れる流れじゃなかったので・・でもウマいならよかった」
そしてお次は・・なんですか?これ。
Oさん「淡路牛と淡路玉ねぎじゃないですかね」
に、にくぅう!と思ったら、あれ、こちらも一切れも食べなかった。そんなわけで味は知りません。
Cさん「玉ねぎは甘くてうまいです。でも俺さっきから玉ねぎしか食べてないしにたい」
なるほど、つまり肉は全て女性陣の胃袋に・・(›´ω`‹ )
お次は玉ねぎ溶岩焼き!まあ、なんとダイナミックなビジュアル!でもコレを頼んだのは確か女性陣・・・
Oさん「指をくわえて見ているのみですね」
いかがですか?あら、お二人とも美味しそうなお顔。それはよかった・・・
なんか我々男衆はさっきからあまり食べていないような。
Cさん「飲み会なのにお腹へってしにたい」
ではここでガツンと一発、禁断の炭水化物にいきましょう!土釜めし!鯛めし!これだー!!
たっぷり鯛だしを土釜で炊き上げた鯛めし!そんなのうまいに決まっています。まあ、ほっこりと素敵な炊きあがりじゃないですか。
一杯目はそのまま、二杯目はダシをかけて茶漬けにしてということですが、なんとなく一合しか頼まなかったのでいきなり茶漬けにいきましょう。
取り分けようと鯛めしをかき混ぜると、たまらん香りが・・・鯛と米が究極のご馳走と遺伝子に組み込まれているのですね、日本人。
殿様もうれしいのうと喜ぶ鯛茶!くそー、酒にも合うぞ!
Oさん「これは最高!さすが淡路産の鯛!」
そうなんですかね?それならもっとお高い気もしますが、とにかくウマい!
食欲に火がついたところでもう一つの名物「トロ函盛り」をいただきましょう。要は刺し盛りですが、トロ函っぽい入れ物に豪快に盛ってあるらしいです。
Cさん「ほんのちょい話・・・」
なんの話ですか?わかりません。
ちっちゃい箱で頼みましたが、なかなか見事な・・・って、よかったですねOさん、エビ率高め!
Oさん「タコ食べるからいいよ!タコ残してよ!」
少しだけどキビナゴがあるのが嬉しい。これ好きなんです。キビナゴも淡路の名物でしたか。
Oさん「イカナゴの釘煮が神戸名物ですが、キビナゴもよく食べます」
海なし県人には違いがよくわかりませんが、どちらもウマいのでしょう。
そしてシメ。なんとさきほどのホウボウさんが骨せんべいとなって帰ってきました。おお、一物全食!!すばらしい!
Oさん「実は一番ウマいのはこれだった!」
テキトーに選んだけどちゃんとした良い店でしたね。
Oさん「エビ率がアレでしたけど、まあ東京にしてはやりましたね。ところで明日はどこで飲むんですか?」
実はですね、この店の隣なんです。迷わなくていいですね!
Oさん「また歌舞伎町?バカなの?テキトーに探してるの?」
いやそんな、たまたまですって・・ホテルが近いとかそんなことは決して・・・
淡路島と喰らえ 新宿東口靖国通り店 東京都新宿区歌舞伎町1−6−2 T-wing B1F