岐阜のジャッキー・サモハン・ユンピョウと言われるゲーム開発者三銃士のIさん・Kさん・Wさんと行く多治見、続きです。
Iさん「我らがスパルタン三銃士ならあなたは」
ベニー・ユキーデと言いたいところですが、いいとこ「つかみ男」でしょう。
Wさん「平成生まれにわからない会話はやめてください。確か飲み屋さんは予約してもらったんですよね」
はい。多治見駅の南口に行きましょう。
駅から徒歩1分、「四国郷土活性化・藁家88 多治見店」さんです。
Wさん「わーい、駅前で便利ですね!・・・いやいや、なぜ四国料理?ここ岐阜ですよ」
駅近くの店をわらわら検索してみたのですが、これぞ多治見だ!ってお店がよくわからなかったので、面倒ナリと宿泊するホテルの隣にしてしまいました。
Wさん「こんな駅前なのにまだ入ったことなかった。まあちょうどいい機会ですね」
では入店。予約していた旨をつげると、二階の個室テーブル席に案内してくれました。ではさっそく飲み物を。鳴門鯛の特別純米と梅錦純米吟醸原酒・酒一筋をください。
店員さん「おふたつ・・ですか?」
おふたつです。
Kさん「最初から日本酒ですか?」
日本酒です。
Iさん「いつものことだから気にしないであげて。俺は運転があるので愛媛のポンジュースで」
Wさん「ポンジュース?へー、。四国のご当地ドリンクとかカクテルがあるんですね。じゃあ名前でいきましょう。恋甘オレンジロードで!」
おお、きまぐれ!
Wさん「えっ?なにそれ」
Iさん「よろしくと言ったらメカドックくらい通じませんね、きっと」
Kさん「あ、僕は生でお願いします」
Kさんは冷静ですね。
店員さん「日本酒のお客様は」
はーい、はいはい!おおー、目の前で一升瓶から器に注いでくれるのですか!しかもなんだか斬新な器ですね。
Iさん「片口からぐい呑みに自動的にこぼれるのか。日本酒飲まないけどこれは見て楽しい」
お酒をぐい呑みにドーン!素晴らしい!できればぐい呑みからもこぼして受け皿にドーンを願います!
そこまではいかなかったようですが、贅沢な気分になるお酒が来ましたよ。やはり器が良いと酒もうまそうなのであります。「乾杯に向かない形状の器」は日本酒の宿命。
店員さん「恋甘オレンジロードお待たせしましたー」
まあ、あら!なんとオレンジロードなビジュアル!甘いシロップとみかん果肉と炭酸らしいですが、お味は?
Wさん「ミカンは缶詰っぽいですけど、そのせいかな?甘くて飲めすぎちゃうのでこれは危険・・でもアルコール度数も低そうなので安心かも」
好きな味ですか?
Wさん「Like!限りなくLoveに近い・・ね」
・・・おい、こいつ実はオッサンだろ!!
お通しは謎の刺身の酢味噌和えです。身の色といい酢味噌といい、器の色合いまでまるで沖縄のよう。
Kさん「四国も南国ですもんね。ところでこの魚はなんでしょう」
なんでしょうね?よくわからんけど適度な磯臭さと酢味噌がやけに合うな!いきなり酒がすすむ!
こちらのフェイバリットホールドは鰹藁焼き塩たたきらしいので、ぜひ頼みましょう。そもそも店名が藁家なくらいですから。
Iさん「塩たたきって知らない!じゃあ特大ですか」
特大でしょう。
というわけでやってきました、カツオの塩たたき!おおー、なんと美しい!
まずは塩だけ、お次は薬味、そして高知の直七ポン酢、ラストはMyポン酢で!こういった順序で楽しむらしいです。
Iさん「後半って普通のたたきのような」
ポン酢もニンニクも恋しくなるんです。だってカツオだもの。
では塩たたきですから、まずは塩で。パラパラ、モグモグ・・・ゴクリ。
Iさん「これは・・やけにウマくないですか?」
Kさん「すごい!いいカツオ!おいしい」
なんといいますか、ものすごく味の濃いカツオです。これはおいしい。日本酒を呼びまくります。
Wさん「すごい、胸を張って人に紹介できるレベルの味じゃないですか。ワイ、彼女ができたらここに連れてくるんだ・・・」
あれ、それは立ててはいけないフラグでは。
お次は薬味でしたね。ミョウガにネギ、そしてカツオたたきとくればもちろんニンニク!おろしでなくスライスなあたり、感涙ポイントです。
分厚く切ってありますので、枚数的に四人で割るとステップの①〜④まで楽しめるかギリギリ。いきなりMyポン酢まですっとばしてしまいましょう。ゆず酢、直七ぽんず、丸大豆醤油にさしみ醤油とありますのでどうしようかな。
ゆず酢7、丸大豆醤油3でいってみましょう。もちろん薬味はフルに用意!
ホイホイと薬味をのせて、自作ポン酢をつけて食す!!いや、どう考えてもウマいですよねコレ!!
Kさん「ニンニクがあると二味くらい違いますね!」
馬刺しと鳥刺しとカツオのウマさの4割はニンニク!・・かもしれない。
Iさん「あっという間にたたきがなくなりそうなので他も頼みましょう。うつぼって食べたことない」
じゃあうつぼの唐揚げを頼みますか。あとは私の好物、きびなごの唐揚げで。
うつぼの唐揚げキター!!
Iさん「どれどれ・・?パクリ」
いかがですか?
Iさん「これは反則・・!皮と身の間のゼラチンが溶け出して・・クニュクニュの皮にとろーりとしたアブラ、思ったよりポクポクの白身・・すごくおいしい!!」
Kさん「これまたおいしいですね。もう一皿頼んでもいい!」
まあ他のものを食べてからにしましょう。
ほら、きびなごの唐揚げとか素敵なものが!
Wさん「きびなごってこんなに大きかった?」
こんなの初めて見た!このくらい大きくなるときびなごらしからぬ迫力が出ます。これはお酒を呼びすぎて困るので、石槌純米吟醸と梅錦の酒一筋をくださーい。
そういえば四国にはいわゆる天ぷらと、天ぷらという名のさつま揚げがあるのでしたね。
Wさん「じゃあみょうがの天ぷらいきましょう。夏っぽい」
ちょっと目に入ったトコブシ焼きもいきましょう。夏かどうかは知らない。
Wさん「みょうがの天ぷら!わーい!!」
好きなんですか?
Wさん「えっ?おいしいですよね」
もちろん好物です。いや、ミョウガってクセが強いのに、嫌いな人ってあんまり見ないから不思議だなーといつも思うのです。この天ぷら?もちろん美味しいです。
ミニアワビ、または海の松茸ご飯の素と言われるトコブシ(流れ子)がやってまいりました。
Kさん「これは食べたことない気が・・・うわっ、柔らかいサザエみたいでおいしい。肝みたいな部分も味がしっかりしてる!」
育ちが良くないアワビって言われれば信じてしまう美味しさです。6つもあって880円は安い!塩たたきとコレだけでも飲み続けることができそう。
心の中の女子が頼んだサラダで口直しといきましょう。
Wさん「岐阜なのに四国料理だし、チェーンだしとバカにしてましたが、実はここっておいしいですね。店員さんの声と動きがやけにかわいいし」
私も自分で予約しながらも心配だったのですが、今のところケチをつける要素がございません。むしろ好みのタイプだ。いや、お店の話ですよ。
Wさん「出会い系で試しに会ったらまさかの金星だった感じですか」
金星でしたね。いや、お店の話ですよ。
ここで四国第二のてんぷら、じゃこ天がやってまいりました。うおお、揚げたて!だけど2ピースですな。
Kさん「いただきます」
Wさん「もらった!」
二秒もたなかった!お味は?
Wさん「アツアツ、ハフハフ・・すごい、ベストさつま揚げ!」
Kさん「おいしいですね!焼酎に合いそう」
そうなんです、じゃこ天は殺人的に焼酎に合う・・!ので、ダバダ火振りロック!
Iさん「あれ、もうじゃこ天ないですよ」
大丈夫です、キラーメニューを頼んでおきました。
ほーら来ました。ジャーン!ウツボのたたき!
Wさん「あっ、これは珍しいしうまそう!さっきの唐揚げがうまかったので、ウツボ気に入ったところでした」
そうでしょうとも。やはり薬味がたっぷりついてきましたので、先ほどのように楽しみましょう。
ニンニクのせーの、ネギのせーの、Myポン酢でパクリ。クニュクニュ・・おお、すごくクニュクニュだ。これはそう・・アンコウの身の部分とかマンボウと同じ系統だ。
Iさん「どちらも一般的でないので伝わりません」
ゼラチン的な食感を楽しむ食材ということです。とにかく皮の裏がウマい!
一通りお腹にたまってお酒も回ったので、みんな大好きフライドポテトでも頼みましょう。
Wさん「ちょっと待って!これ、ものすごくウマい・・!ものすごく上等なバターみたいな、高級なアブラの風味!」
小豆島のオリーブオイル使用だそうですよ。バター並みの旨味と軽やかな香りがたまりませんね!やはりフライドポテトは飲み会の王者!
Iさん「これを頼んだら上司が怒り狂ったとかわけわからん話がありましたね」
こんなにシェアしやすくて、しかも上戸下戸、ナマモノ好き嫌い、菜食主義等関係なく注文できる神メニューもなかなかないと思います。少なくとも私は三人以上の飲み会では必ず頼みますよ。
そしてポテトが来たらハイボール。うーん、このクールダウンタイムがたまりません。
Kさん「あれ、ところでIさんってナカツ(中津川市)ですよね。どの辺ですか?」
Iさん「あ、◯◯あたりで会社を・・」
Kさん「あれ、もしかしてあの会社ですか?やけに駐車場がきれいな。散歩コースですよあそこ!」
Wさん「なんすかこの二人、まさかの徒歩圏内?毎週飲んじゃうコースじゃないですか!」
Iさん「世間って狭すぎるね!怖い・・!いかん、変な汗かいてきた」
この後共通の知人の名前までボロボロと出てきて、IさんとWさんは田舎の恐ろしさを痛感したようでした。
四国郷土活性化 藁焼88 多治見店 岐阜県多治見市本町1丁目18−2
つかみ男がなんだろうと悩みましたが、ゲームのスパルタンXの雑魚ですかねw
その通りです。ゲームの方にはベニーユキーデのベの字も出なくて残念でした