※今回はちょっとだけ内臓っぽい写真があります。苦手な方は見なかったことにしてください。
ゲームに必要なのはガチャではなくダイス要素だ!と力説するKさんと行く沖縄、続きです。
とりあえず那覇というか豊見城市のレンタカー銀座近くのホテルにチェックインしまして、タクシーを手配して赤嶺駅へ。ゆいレールに乗って国際通り方面に行きましょう。
Kさん「かの有名な国際通りを見学できるのですね」
いや、お店の予約が7時半でして、時間的にギリギリ。なのでまっすぐ安里駅、国際通りを越えた先の「栄町」いう飲み屋街に向かいます。
安里駅から徒歩30秒、本日のディナーポイントである「山羊料理 美咲」さんに到着、到着〜。
Kさん「今まさに7時半・・!島時間というものがあるから、国際通りの観光もできたのでは?」
まあそれもありなのですが、ちょっと特殊な食材を予約してしまったので、遅れて心配をかけても悪いかなーと思いまして。
Kさん「特殊な食材?はて・・」
とりあえず入店しましょう!予約したオーヤマでーす。
ママさん「あら、いらっしゃい!アレを予約してくれた方よね・・・もしかして来たことある?」
はい、私は昨年の夏・・やはり同じものをいただきました。
ママさん「そうなんだ!じゃあ用意するけど、飲み物とか他の食べものは?」
飲み物は泡盛一択ですね。とりあえず菊之露をロックでお願いします。あとはえーと、血イリチーとかいきたいけど初沖縄のKさんには少しハードかもしれないので・・・島らっきょうでお願いします。
おいしい黒糖がサービスみたいですよ。
Kさん「黒糖はおいしいですよね。いい雰囲気のお店ですが、壁のメニューを見て不安が募ってきました。山羊という文字ばかり・・・」
ママさん「あれ?お兄さんの連れなのに知らなかったの?ウチは山羊の店よ!」
Kさん「山羊って、ヤギ・・・手紙を読まずに食べる、あのヤギ・・?」
そのヤギです。あれ?言わなかったかなー。
Kさん「絶対わざとだ・・・」
徳利とコップという気取らない装備で菊之露が来ました!しかもコップまでちゃんと菊之露だ!
Kさん「あ、ちょっと飲んでみたい」
どうぞどうぞ、でも強烈かもしれないのでほんの少しだけの方が。
Kさん「思ったより柔らかい香りなのですね。ではチビリ・・・あっ、口当たりも柔らかい。おいしいかもしれない、泡盛」
お酒はあまり強くないと言っていたのに。これ30度あるんだけどなあ。
Kさん「・・ゲフッ!飲み込んだらキターーー!!内側で爆発した!これはすごい!ひ、一口でいいかもです・・・」
あら、やっぱり。
ママさん、ソフトドリンクは何がありますか?
ママさん「コーラにウーロン、あとはさんぴん茶と・・」
Kさん「沖縄補正がうれしいさんぴん茶をください」
ドカンとジョッキでやってまいりました。
まずは安心の名物、島ラッキョウがやってまいりました。あら、この肉みそは自家製かしら。
ママさん「そうだよ。おいしいよ!」
それではご自慢の肉みそをたっぷりつけて、カリッといただきましょう。
Kさん「エシャロットよりさらに強烈なネギ味でこれはおいしい!肉みそもいいですね!」
肉みそはあんだんすーという名でお土産屋さんで売っています。何種類か食べましたが、こちらのものは甘味の塩梅といいひき肉の旨味といい、一番好みだ。
Kさん「私の目の前にお土産用肉みそが。売ってくれるみたいですよ」
なぬっ、買わねば!・・・とか話していたけど、結局買い忘れた。無念。
ママさん「はいお待たせ、まずは普通のさしみ、皮つきね」
Kさん「普通のさしみ・・・?私の知っている普通のさしみとは違う」
はい、こちらがお待ちかねのひーじゃー。ヤギさんの刺身でございます。
Kさん「来てしまいましたか・・!どう食べるんでしょう」
こちらのショウガポン酢でいただきます。一般的に臭いと言われるヤギ肉ですが、こちらのものは下処理が完璧なので少しも臭くな・・ゲフン、えーと、ほんのわずかに独特の風味があります。
Kさん「ちょっと怪しい言い方になってきましたね」
ママさん「あ、ごめんね。赤身のお肉は今出るからね」
Kさん「ポンポンとお皿に赤い肉をのせてくれますが、コレは?」
最初が皮つきのお尻に近い部分、赤いやつが牛豚でいうロース部分なので、赤い方がとっつきやすいかもですね。
とは言いましたが、とりあえず皮つきから攻めましょう!おお、この皮のクニクニ!身の甘み!ほんのり香る、安いジンギスカンのごとき肉臭!!ショウガと合わせるとたまりません!!
Kさん「世の中で言うほどクサくはないですね。でもやっぱりクセはあるかな・・得意な味ではないかも」
このクセがウマいんだけどなあ。
ああそうだ、フーチバー(ヨモギ)の葉っぱがありますから!本来は口直しですが、一緒に食べるという選択肢もあります。
Kさん「やってみましょう・・・うわっ!コレはちょっと・・・ヨモギが強すぎやしませんか?」
そうですか?ヤギ、ヨモギ、ポン酢が香りと味のトライアングルなんですが・・・とにかく泡盛が進むので菊之露もう一本くださーい。
では赤身にいってみましょう。コレはウマいですよー。
Kさん「本当だ!これはおいしい!ラムの一番いいところのような・・いや待て、この味は・・・あっ、上等な馬刺しの味だ!だから好きなのか!!」
ば、ばれたか・・!
ママさん「お待たせね!予約のアレね!!写真撮ってね!」
き、きたーー!!
Kさん「これは・・?なんとなく懐かしさを感じるビジュアルですが、なんだったかな・・・」
Kさん「ぐるっと見ればわかるかな・・なんだろう、この朋友に出会った感・・」
Kさん「グルグルっと回って、わかったーー!!コレはアレですね。睾丸というかキンタマというか・・」
さすが先生、大ピンポン!!こちらの美咲さん、稀少にもほどがある「ヤギの玉ちゃん」の刺身を食べさせてくれる、沖縄でも数少ないお店なのです。早めに予約しなくてはダメですけどね。
ちなみにひっくり返しますと、ものすごく痛みを感じるビジュアル。
Kさん「うわっ、コレはいけない!断面は隠してください」
ママさん「写真撮れた?じゃあ切るからね」
包丁の音も軽やかに切り刻まれた、我らが玉ちゃん。
Kさん「こ、これは痛い・・!でも見た目はちょっとおいしそう」
いや、実際おいしいですから!去年食べましたから!
ではいただきましょう!うわーい、プリップリ!そしてタラの白子を淡白にしたような軽やかな旨味はどうですかお客さん!
Kさん「う、ううーん??」
皮なし部分をいただきましょう!歯ごたえが強いホタテのような食感!やはり白子の旨味!哺乳類のくせに食感も味も魚類寄りとか、反則だろ!これは泡盛がすすむ・・!
Kさん「うーーーん・・・やはり私は赤身肉以外は得意ではないかも・・・」
あらら、そうですか?こんなにおいしいのに。では万人向けの美味しそうなものを注文しましょう。
というわけで急遽頼んだのは島トーフとカツオの塩辛!
Kさん「カツオの酒盗ではなくて、皮つきの身の塩辛・・?これって万人向け?」
まあ食べてみてください。
Kさん「何これ・・!思ったより塩味がやわらかい。身が締まっていておいしい・・!豆腐もしっかりと豆マメしいですね。これが島トーフですか」
実は私も味を知らずに頼んだのですが、メチャメチャうまかったですね。これはもう泡盛がなくなる。古里一本くださーい。
ママさん「お兄さん、沖縄の人より泡盛ペースが早いね!」
・・・ん?これはほめられた・・・のか?
Kさん「人としてはアウト・・かも」
ママさん「これはサービスね。大根!」
大根ときゅうりのさわやかサラダ!酸味が効いたドレッシングというかタレがまた素晴らしい。
Kさん「ここに来てようやくクセのない食べ物が来ました。助かった・・」
ん?まるで今までのメニューに攻められていたような発言。
Kさん「いや、そんなことは決して・・・あります」
やはりそうでしたか。では究極のほっこりメニューを頼みましょう。ママさん、みんな大好きなアレを願います。
ママさん「はいはい!ちょっと待ってね!」
ママさん「お待たせー!」
ドーンと置かれましたのは沖縄のあんまー(お母さん)の味、「人参しりしり」!!さあ食べて!
Kさん「こ、これはおいしそう・・だけど、なんですかこの盛りは!」
まさか500円メニューでこの迫力は私も想定しておりませんでした。少しください。おお、適度な油っぽさとクニャったニンジンの食感がたまりません。オカズによし、ツマミによし!
Kさん「ふー、無事完食!おいしかった!」
いやー、泡盛もひーじゃーも他の料理も良かった!満足。おいくらですか?
ママさん「7000円ちょうどだね!」
・・・あれ、安すぎやしませんか?まさかまた玉ちゃんノーカウント・・・?よくわかりませんが、安い、ウマい、ボリュームたっぷり、ママさん優しいという5・6拍子揃ったお店はこちらです。沖縄に来るたび寄らなくてはいかんな・・・
山羊料理 美咲 沖縄県那覇市安里388−6