神戸のTさんと京都のNさん、二人のプログラマーによる初学者向け勉強会のため、初上陸しました大阪。とりあえずの昼飯が大当たりでうれしい。(これまでのあらすじ)
カイル君や冴子先生の時代から蘇ったようなひどいポスターですが、勉強会そのものは楽しく終了・・・あれれ、会場内を見渡すと、参加者のほとんどが初学者どころかベテランプログラマーじゃないか!それもTwitter上やリアルで見たことある人ばかりだぞ!
「というわけで飲みましょう。精神をすり減らしたので飲みたい」
おお、今回の主催者Tさん。お疲れ様でした。勉強会の名の下に、単にTさんNさんと飲みたい人が集まっただけでは?10人以上が待ち構えていますよ。こんな大人数が予約もなしで入れる飲み屋、近くにありますかね?
Tさん「ここは世界のグランフロント大阪です。飲み屋はおろか近大マグロ屋まで、なんでもあります」
おお、近大マグロは食べてみたい。
フードコートっぽいところに来ましたが、まだ16時なので近大マグロ屋さんは準備中。そしてこんな時間なのに飲み屋っぽい店はほぼ満員だ・・!梅田の人って昼飲みが基本なの?
Tさん「駅前とか東京のフリしてますが、結局は大阪ですから。朝でも昼でも飲みます」
なるほどですね。ではここにいてもラチがあきませんので、地下にもう一つあるフードコートを偵察してきます・・・やや、こちらのお店はテーブルが空いている。「世界のビール博物館」さんだそうです。店員さん、えーと・・・たしか13名ですが、大丈夫ですか?
店員さん「大丈夫ですよ。すぐご案内します」
全員が集合するまで、オクトーバーフェストのお姉さんのポスターを見てニヤニヤ待つとしましょう。と思ったら、あれれ、女性店員さんがオクトーバーフェストのコスプレをしている!しかもピンクとな!?VRオクトーバーフェストだ!と一人鼻息を荒くしていたら、皆さん揃いました。
では乾杯をしますか。せっかくのビール博物館、人生でほとんどやったことがないビールで乾杯といきましょう。どれどれ、どんなビールが?・・・ふはっ、生だけで2ページもあるのか!
ボトルビールにいたっては、写真がないものとか合わせると何百種類あるのやら。本当に博物館だ!どうしよう・・・
Tさん「生の一番トップにあるフランツィスカーナーヴァイスビアをいってみます」
おお、困った時のスミイチですね。(※スミイチ メニューの筆頭にあるもの。店のオススメである場合が多い)
私はそうですね、やはり乾杯の一杯はベタにピルスナーで。というわけで、ピルスナーの元祖、世界がその黄金の輝きと爽快な味わいにひれ伏したビール界の拳王、チェコのピルスナーウルケル!ホップの苦味がたまらないので、メニューにあると頼んでしまいます。ではかんぱーい!・・・あれ、ビアグラスはスタロプロメン?まあ同じチェコビールだからいいのか。
隣に座った奈良のタコ釣り師Pさんはオルヴァル・・ベルギーの修道院ビールでしたっけ。
Pさん「香りは甘いのに味はホップが強烈で苦い、不思議なビールです。でもすごくウマいですよ」
泡もきめ細かくて美しいですが、なにより専用ビアグラスがかっちょいいですね。正直、欲しい。
さすが爽快なウルケル、あっという間に終わってしまったので次は・・・うむ、ベルギーのブルッグスゾット・ダブルにしましょう。なんとなく「もやしもん」の影響が見て取れるチョイスです。
Tさん「1500mlはいかないのですか」
ちょっと金額に迫力がありすぎませんか?合計で同じような金額なら330mlを3・4種類飲んでみた方がいいかなーと。
ローストしてあるせいか、非常に濃厚。ちょっと果物っぽい風味もしてウマいなコレ。もったりした喉ごしだから、夏のカンパイビールには向かないかもですが。安いナッツでもかじりながら、のんびり延々と飲みたい。
Pさん「ベルギービールは個性的でいいですよね」
ブルックスゾットって「ブルージュのバカたれ」って意味らしいですね。ブルージュって、大航海時代4でリル船団がチョロチョロしている港というイメージしかなかった。
Pさん「ゲーム脳だなあ」
やっとダッシュがついてきた!あれ、そういえばロクにツマミを頼んでいませんでしたね。えーと、オニオンリングとフィッシュアンドチップス!
Tさん「また簡単に決めたね、この人は」
あれ?ビールの時は揚げ物って噂を聞いたのですが・・
Tさん「間違っちゃいないので、許す」
まずはオニオンリング!うむ、味とかなんとかより、まず盛り付けがかっこいい!玉ねぎのダームの塔ですね。
Tさん「言われてみるとパセリのでっぱりがさらにダームの塔感・・いや、ちょっとおっさんくさすぎる話はやめましょう」
あ、それではビール博物館らしい話題で。最初のビールのお味はいかがでした?
Tさん「あまーい香りと弱炭酸で異常に飲みやすかったので、早くも酔いました。顔赤いでしょ」
「酔っちゃった、顔赤いでしょ」と女子に言われたい人生でしたが、おっさんに言われてしまうとは・・・
お次はフィッシュアンドチップス。まあ、酢じゃなくてマヨネーズなのね。なんて素敵にジャパネスクなアレンジ。
Pさん「軽い手抜きにも見え・・」
まあまあ、細かいことは気にしない!みんな大好きマヨネーズ!
Tさん「ケチャップがいい」
オニオンリングの方にあるからそちらをどうぞ。
いかにもビールのツマミっぽいものが揃ったところで、いかにもビールっぽいヤツにいきましょう。これまたチェコのヨジャック・シェンコヴニ・ペールくださーい。
ゴクゴク・・・ぷはー。うーん、すっげー爽やかなホップ!早い話が、私はホップの苦味がしっかりと効いたビールが好きなんだなーと気づいた次第であります。日本のは米の甘味みたいのが出ていませんか?普段飲まないから詳しくは知らないけど。
13人なのでほぼ半々に分かれていたのですが、向こう側のテーブルにどよめきが・・・なんじゃらほいと見たら、ちょっと待てー!!なんだそのファビュラスでゴージャスなソーセージ!!
どうせワリカンだからと敵は強硬手段に出ましたよ!Tさん、どうしますか?
Tさん「ビールにはソーセージでしょうが、いきなりすごいの取られましたから困りました」
「あ、ちょっと待て!」
あら、Tさんと同じシェアオフィスでゲーム開発をしている、ヨン様似の美男子Sさん。何か妙案が?
Sさん「目には目を。肉には肉を。向こうが悔しがるような肉を頼むのが真の攻撃」
さすがドSだなあ。つまり、もしかして・・・
Sさん「お姉さん、1ポンドステーキをください。こっち側にね」キラーン☆
かかかか、かっけーーー!!
そしてやってまいりました、1ポンドステーキ!おお、まさしく肉弾重爆撃!!Sさん、最初にどうぞ。
Sさん「・・・むむ・・・ちょっとこれは歯が丈夫になるタイプ」
どれどれ・・?なるほど、少々歯ごたえが強力ですね。でも表面のコゲコゲが香ばしくて、ソースもおいしいから結構好きですよ、これ。
Sさん「もしかしてあなた、メシブロガーのくせになんでもウマいって食べちゃう人では?」
そうなんですよね。さらに少食という、一番メシブログ向きでない体質。
ビール以外は何があるのかしら・・・
Sさん「実はビールって苦くて得意でないけど、クセのない酒ってあるかな?」
おお、クセが苦手!ではこれをちょっと飲んでみてください。
ラフロイグという私の愛するウイスキーですが。
Sさん「クセがないの?・・・ってなんだよこれ!匂いからおかしいだろ!」
だまされたと思ってなめてみてください。
Sさん「・・・・だまされた!液体正露丸かよ!クセしかないよ!バカなの!?」
おかしい、この煙の風味がたまらんのに・・
Pさん「ねえ。俺も頼もうかな」
Tさん「いや、さっきからテーブル中が正露丸の匂いで困ってるからやめて」
あれ、ニシンの酢漬けもあるじゃないですか。頼みましょう。ウイスキーやビールの時にこれがあると嬉しい。
Tさん「サバじゃなくてニシンですか。あれ、結構ウマいですね」
二日酔いの朝にもいいらしいですよ。試したことはないですが。
その後ワインだーなんだーかんだーと飲んで、結局ピルスナーウルケルに戻ってまいりました。やはりコレに落ち着くらしい。
Pさん「今度のビアグラスはカウリエなんですね」
これもかっちょいい。ちょっと上等なビアタンブラーは持っているのですが、銘柄入りのビアグラスも欲しいなー。でもそんなに使わないしなー。
Tさん「とお悩みのところですが、2時間たったみたいです。次行きましょうか」
おお、やる気ありますね!ではグランフロント大阪の外に出てみましょう。
世界のビール博物館 梅田グランフロント大阪店 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ショップ&レストラン 北館 B1F