軽井沢ハルニレテラスで優雅なるピッツァタイム(だが母と) イル・ソーニョ(北佐久郡軽井沢町)

「軽井沢のパンとコーヒーが切れて1ヶ月・・そろそろ死ぬ。息子がパンを買いに行かないから死んだとあの世の法廷で鬼灯様に・・」

ふぁっ、久しぶりに群馬に帰ったらいきなり母の呪いの言葉が。わかりましたよ、買ってきますよ。ついでにいつもの鳥勝さんも行くし・・しかし母の読書傾向が気になる。

母「天気がいいから私も行きたい」

まあいいですけど・・

いやー、ハルニレテラスのさわやかさはどうだ。気温は19度。9月の平日ともなると駐車場にも余裕があるし、実は軽井沢のベストシーズンなのではないだろうか。

母「夏はなんだかんだで暑いし、平日でも駐車場に入れないもんね」

下界より8・9度くらい低いから確かに避暑地かもしれませんが、真夏は結局「陽射しの強い30度」ですからね・・暑いよね。

とりあえずベーカリー&レストラン沢村さんでこれでもかとパンを買って、車に放り込んでしまいましょう。

母「お昼はどうするの?やっぱり沢村?」

今年3回目の軽井沢ですが、毎度混んでいてまだ沢村ランチを決めていませんでしたね。どうしようかな‥あ、ここにもランチの看板がありますよ。

イル・ソーニョさん。たしかパスタとピザのお店でしたね。イタリアンというのか。

母「ここ何回か来たことあるよね。キャベツのステーキがおいしかった」

ピザも生地の薄さと焼き加減が非常にいい具合だった気がします。ここにしましょう。

おや、名前を書く帳面が。待つのかしら。

店員さん「テラス席でしたらすぐにご案内できます」

うぉお、私と母をテラスに出していいのか‥?お店として良ければこちらは構いません。

ということで案内されたテラス席は、ご覧の通りのリゾート感。

母「軽井沢にでも来たみたいだね」

そうですね。まるで軽井沢ですね・・・

ではメニューを見てみましょう。たしか「高原キャベツのステーキ」がおいしかった気がします。でもキャベツ4分の1となかなかのボリュームなので、パスタと合わせると少食な私にはツラいかもしれん・・そもそも朝飯食ってから3時間もたっておりません。

今回はキャベツを忘れよう。薄焼き生地のピッツァなら完食できるかな。「軽井沢高原トマトと水牛モッツァレラのピッツァ」なんてウマそうです。名前が長いし発音が難しいから、脳内で復唱して・・

母「5番のピザをセットでください。飲み物はホットコーヒー」

ふぉっ、さすが疾風の母(ムッター・デア・シュトゥルム)。しかも番号で注文とな‥!しかたない。私は「クアトロ フロマッジオ」をセットで。アイスコーヒーで願います。

ドリンクメニューの右半分が恋しくなる前菜メニューなんかもありますので、できるだけ目をそらしましょう。シェフのおまかせワインプレートとか、見ちゃダメだ、見ちゃダメだ、見ちゃダメだ・・!

そんなわけでドリンクメニューの左ばかり見ていたら、一番下に発泡ミネラルウォーターガス入りミネラルウォーターがある。しかもガス入りがすごい金額だ。両者の違いがわかりたい人生だった。

母「ガス入りって水素水ってやつじゃないの?」

おお、新解釈ですね。でもきっと炭酸ガスです。

生まれてこのかたドルチェピッツァ‥デザートピザというものを食べたことはありませんが、「リンゴとはちみつのピッツァ シナモン風味」にバニラジェラートをトッピングしたら、それってもはやアップルパイですよね。ウマいヤツですよね。

1枚はアレだけど、2切れくらい食べてみたいなあ。でも私も母も少食なんだよなあ。

ああそうだ、軽井沢は有料トイレが多いので、タダで使えるお店のトイレをお借りしておきましょう(せこい)。

うわー、さすがわんコロ連れが多い軽井沢。トイレの壁もエラいことになっていました。

席に戻るとサラダが到着していますね。なんとキレイな。

母「ものすごくおいしいよ」

どれどれ‥?シャクリ。なんですかこのシャキシャキでぴゃりぴゃりな食感。私の知っているレタスと違う。そして小さくてラグビーボール型のプチトマトが今年食べたトマト類で一番味が濃い!

母「ウチの庭のプチトマトなんか、これに比べるとただの水風船みたいだね」

驚きました。高原野菜って字面がウマそうなだけかと思ったら、本当にウマい!高原ってすごい!

次いでやってきたスープ。たっぷりのキャベツとたぶん丸鶏のダシが滋養でうれしい。コショウと合わせて優しいラーメンスープのような意外な味ですが、ほんわかします。

イカす器に入ったアイスコーヒーはお隣の丸山珈琲さんの豆とのこと。ちょいと酸味強めの爽やかコーヒーです。山ほど豆を買って帰らないと。

ここで外を通った観光客がテラス席を見て「おしゃれー」とか言っていましたが、隣席の見るからにシャレオツなカップルの話でしょう。しにたい。

母注文の「軽井沢高原トマトと水牛モッツァレラのピッツァ」がやってまいりました。ものすごーくウマそうです。

母「こんなには食べられないから一切れあげる」

ではいただきましょう。チーズとトマトという、いかにもピッツァでシンプルな外見です。具はこのくらいでいいですよね。

ではいただきま〜す。ガブリ。

・・・なんだこの香ばしくてモッチリとしてほんのり甘い生地は・・!そしてこのチーズのとろ〜り感と味の濃さはどうだ・・!モッツァレラってこんなに濃い味でしたっけーやだー。

母「トマトも火が通ってすごくトマトな味。このピザは大当たりだね」

ですねえ。これはウマいや!ワ、ワインはどこですかーッ!

私注文の「クアトロ フロマッジオ」も来ましたよ。これまた香ばしさを感じさせる生地の焦げ目が美しい。ピザというと、このクアトロなんちゃらばっかり食べている気がする。

軽井沢のテラス席でピッツァを食べる・・こんな姿を母に見せたかった。

母「見てるよ」

そうでしたね。どうしてこんないい所に母と来ているんだ、私・・と思ったけど、オシャレ首都神戸もおっさん三人で回ったんだった。うーん、来世こそはオシャレ戦士になるんだ‥

ブルーチーズにハチミツとか、どこの天才が考えたのか知りませんが合いすぎます。ダバダバかけちゃう。

そしていただきまーす‥あれ、あまりチーズがにょーんとこなかった。まあいいや。パクリ。

・・ふはー、ゴルゴンゾーラばんざい!クサしょっぱうまーい!!モチモチでほんのり甘い生地とブルーチーズの塩気がピッタリすぎて、そう、ワインが欲しくなる・・

母「前よりピザがおいしい気がするね」

前もウマかったけど、確かにそんな気がします。なんでも生地に栗粉をブレンドして甘味その他がアップしたとかなんとか。

母「そうなの?」

よくわかりませんが、メニューに「栗粉をブレンドしておいしさアップ」と書いてあったもんで。

あ、みょいーんとのびた。わーい!チーズはやっぱりこうでないと!4種のチーズ(ゴルゴンゾーラとモッツァレラ以外は何か知らん)の他にクルミものっていました。これがまた香ばしくてハチミツにピッタリ!しあわせだなぁ。

そして薄い生地だからなめていましたが、満腹だなぁ、ぼかぁ・・

母「サラダとスープと全部合わせるとすごかったね・・」

私が一切れもらったとはいえ、まさか残りを完食するとは。よほどウマかったのですね。

母「次もここでいいよ。またコレ食べる」

お隣の丸山珈琲さんで豆をしこたま買いまして、サービスのアイスカフェラテでもう一度落ち着きましょう。

母「次はツルヤさんに行ってジャムと野菜を買って、その後に鳥勝で丸焼き7つ買おう」

な、ななつ‥だと‥?それはちょっと電話しておかないとダメなんじゃないですかね?

母「じゃあ早く電話して」

・・・

軽井沢は年に何度も行きますが、だいたい買い出しで観光なんかしちゃいない、ということでした。

 

イル・ソーニョ 長野県北佐久郡軽井沢町星野ハルニレテラス

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