上野の森美術館で「怖い絵展」をやっているぞー。ということで、それは楽しそうだと4人でぞろぞろ行くこととなりました。
今回は電車にしたのですが、最寄りの駅から電車で都内に行こうとすると‥さすが群馬、1時間に1本しかないよ!
特急りょうもう号で朝ごはんを飲みながら上野まで来ました。集合時間の12時に対し、着いたのは11時5分。恐ろしいことに、次の電車では遅刻という‥
うーん、ほぼ1時間待たねばいかんのか〜。上野でヒマをつぶすならアメ横かオリエント工業の見学でしょうが、生の魚介類を持って美術館、シリコンラブドールをかついで美術館、どっちも難易度高めですね。
おまけに雨まで降っているので、おとなしく喫茶店で待つとしましょう。ヘイSiri,この辺の喫茶店は?
Siri「こんなにたくさんコーヒー店がありますよ」
ほうほう‥いやちょっと待てSiri、なんだ「王城」って。本当に喫茶店なのか?名前からすると焼肉屋とかラブホテルのような‥ああ、ここか。「珈琲王城」さんという看板がありますね。あら、落ち着いた純喫茶然とした雰囲気。
そして店頭のメニューを見ると、ナポリタンにミートソース!エビピラフにカレー!トーストにサンドイッチ‥だと‥!?
まごうことなき純喫茶じゃないか!入店、入店〜!!
中に入ると、想像以上に純喫茶な内観。こ、これは‥できる!
まずは飲み物メニューを拝見しましょう‥な、なんだと‥レモンスカッシュにレモネード、ソーダ水!昆布茶がないのが少し惜しいですが、レモンスカッシュは高ポイントですね。死ぬまでに一度は喫茶店で「レスカ、ガム抜きで」と注文してみたいものです。
素晴らしいメニューは見ているだけでドキドキします。ページをめくると今度はモーニング!うわー、上野駅すぐでモーニングもあるんだー。
しかもトーストセットに(普通焼)と(厚焼)がある‥だと‥?
そして見るからに死ぬほどウマそうなツナトーストセットまであるとな‥?
なんだここ、喫茶店界の覇者なのか?難攻不落すぎるから店名が「王城」なのか?厚焼きトーストセット食べたい‥!
モーニングやランチとは関係ない、レギュラーのフードメニューもそそられるものばかりです。喫茶店のエビピラフって素敵ですよね。しかもこのお店は冷凍でなく手作りっぽい雰囲気がプンプンと漂っています。
最初の方で言いましたが、今は11時をちょっと回ったところ。つまり11時までのモーニングは終了。
するとランチタイムのセットメニューになりますか。(喫茶店+ランチ+夜に飲むから軽め)/3=?
エビピラフとトマトジュースのセットとの脳内決戦投票の結果、47対53でナポリタン!スパゲティーセット、ナポリタンで!飲み物はアイスコーヒーで願いまーす。
厚くて熱くてたくましいオシボリも純喫茶!(もしくは雀荘)
夏場のツメシボ、冬場のアツシボは本当にありがたい。不織布みたいなペナペナのおしぼりが出てくるとちょっとガッカリです。特にインド料理屋のペナペナおしぼり、お前は許さん。
そして主役のナポリタンが来た!一緒でオッケーですと言ったアイスコーヒーも来た!その他カトラリー等もズラズラ来た!
ミルクとガムシロを使ったことはありませんが、こういった器で来るとなんだかうれしい。
ナポリタンに必須の紙ナプキンとタバスコが収納されたマグカップに粉チーズ!
パルミジャーノ・レッジャーノがウマいのは誰でも知っていますが、ナポリタンにはこの緑の粉チーズが一番なんです。たぶん。
というわけで、必須アイテムがそろった構図で一枚。
この清楚な美しさはどうだ‥!まさかヤマザキのパンまつりでもらえそうな白皿でナポリタンを出してくれるとは‥!
細麺というには太め、太麺というには細めのパスタにベーコン、ピーマン、マッシュルーム。一切の贅肉を削ぎ落とした、アスリートのような風貌のナポリタンです。
このくらい美しいナポリタンになると、食べる前から味がわかる!‥ということにして、いきなり粉チーズをふりかけましょう!
といいますか、ナポリタンは粉チーズがかかって初めて完成する、と思う。
グルグル〜と巻いて、大口を開けてパクリ!・・・ぐはふは!うんめえ〜!
遠慮なくたっぷりとしたケチャップがたまらん!そしてアルデンテってなんじゃらほいという、ナポリタンのみに許されたこの麺の茹で具合‥!そう、これこそ純血種ナポリタン!グリーンピースが2・3粒のっていれば2百点超をのぞめましたね。
パスタにタバスコをかけるヤツなんかいない、とかイタリアーンな方は言いそうですが、ジャパニーズナポリタンやミートソースにはさいつよのお供なのです。
特にミートソースにタバスコは合いすぎちゃいますよね。
タバスコやら粉チーズがかかった肉パートの異常なウマさ。喫茶店のナポリタン、永遠なれ!
いや、ホントうめーや。ボリュームが適度なところも少食な私には嬉しいポイント。だから喫茶店のランチって好きなんです。
古典派喫茶店らしい、どっしりオトナな風味のちょいニガコーヒーで落ち着きましょう。あー、純喫茶最高!
たっぷり落ち着いたあとに「怖い絵展」の会場に行ったら、入場まで70分程度の待ちでした。みんな怖いの好きなのか。もちろん展示は素晴らしかったですよ〜。
王城 東京都台東区上野6-8-15