今回は女性率が高い飲み会で舞い上がってしまい、いつも以上に記憶がございません。例によって会話部分はほぼでっち上げです。料理はなんとか記憶しています。
さて、神戸を離れましたが、その日の夜に新宿で馬刺し大会があるのです。今年初馬刺し!これだけで盛り上がるところですが、驚いたことに参加者5名のうち3名が女性という、人生の運を使い果たしてしまいそうな飲み会です。
ちょっと前に牛タン会でお会いしたKきゃわさんとAじさん、そしてお二人の盟友であるM崎さんと一緒に行くことになりました。
もともと3対1で飲もうと話していましたが、いや待て、男子校出身であるわたくし、たぶん途中で重大なエラーが発生する‥困った時はあの人だ!作曲家のS葉さん、これこれこういう会があるのですが。
S葉「はい、行きます」
助かります。ここのところ月3・4回のペースでこの人と飲んでいる気がする。
お店はこちら、ちょっと前に来た気がする「馬肉酒場 三村 新宿西口店」さんです。スグルさんのマスクは‥そうか、肉屋の看板になるのか。
新宿パレットビルの地下、名店横丁にございます。早めに着いてしまったので、上階のユニクロで靴下を買おうかな〜と行ってみたところ、Kきゃわさんたち3人にバッタリ出会いました。では入店しましょう。
ちょっと席を片付けるということなので、店頭のメニューボードでも眺めて待ちましょう。そうだった。前回はコースでしたが、今回は席だけ予約です。食べたいものは各々が注文してください。
Kきゃわ「お任せしますので、いいようにやっちゃってください」
あ、そうなの?馬肉エヴァンジェリスト、発動?
すると馬レバー刺は間違いなくいきたいところ、馬ハラミ刺もいきたいところ。
店員さん「お待たせしました。お席のご準備ができました〜」
おお、ではヨダレを拭きながら奥の座敷に行きましょう。
生の人‥はいないのか。私のまわりは生率が極めて低いな。
Aじ「日本酒がいいので澤乃井をお願いします」
まあ、日本酒女子!なんて話せる人だ。では私はとりあえず真澄からの陸奥八仙と流れることにしましょう。
うれしい皿こぼしですね。たった一つの欠点はアレだ。
Kきゃわ「乾杯できないじゃないですかー、それ」
店員さん「あっ、澤乃井が少し余っちゃったから、ビンごと置いていきますね。オマケで」
Aじ「わーい」
S葉「最強レモンサワー、おいしかったのでいただきます」
M崎「それ面白そうなのでいただきます」
Kきゃわ「最強ってなんなのさ」
氷のかわりに凍らせたレモンが入っていますよ。
Kきゃわ「そりゃ最強だ!」
はーい、ではかんぱーい。私とAじさんはエアかんぱーい。そしてグラスの表面をチューとすする。なんとなく間抜けな図ですが、いたしかたなし。
うむ、6時間ちょっとのドライブ後の日本酒は最高だ‥五臓六腑に染み渡るとはこれだ!
馬肉屋さんに入った以上、とりあえずお願いするのは馬刺し盛り合わせ。
5点盛りを2つお願いしました。横長でうまく写真が撮れないので、分割で。ひづめ型の大根にかこまれた薬味はワサビ・生姜・辛味噌にネギ。そしてちょうちんバラはいわゆるカルビとして使われるところ。刺身は珍しいな。
みんな大好き、脂と赤身が完璧なバランスのふたえごに、馬刺しといったらコレと言えるロース。
赤身には一緒に食べる用のタテガミもついてきます。ニンニクがおろしでなくスライスなのも嬉しいところ。そしておうまさん型の大根の下は霜降りです。馬の脂は溶けやすいのか、霜降りの刺身の甘さがエラいことになります。ここは牛に対するアドバンテージ。
Aじさんが初馬刺しというので、調子に乗って語っていますと、M崎さんのバッグからデジタル一眼が出てきた。
M崎「スイーツ巡りとか作曲とか好きですけど、写真も好きなのです。馬刺しを撮ってみましょう」
写真が異常に多いのに、ロクな写真がないこのブログ。たまには美しい写真を載せましょう。あー、こりゃ本物並みにおいしそう。
レバーは本日売り切れとのことなので、ハラミ刺をいただきましょう。ハラショー、ハラミ!なんでこんなに素敵な味なのか、横隔膜ゥ‥
Aじ「どれもすごく美味しいです。日本酒にも合うんですね」
馬肉が美味しいのか、九州の甘い醤油が美味しいのか‥たぶんその両方。毎日食べても飽きません。
S葉「本当に毎日食べてるイメージがあります」
毎日は大げさですが、実際に週一で食べております。
ツマや薬味もおいしくいただきましょう。おうまさん、さらば。
Aじ「ああっ、なんかかわいそう」
馬刺しが終了しつつあるところで、焼酎に切り替えましょう。黒霧と二階堂、ロックで願いまーす。
M崎「いつもこんな感じなんですか?」
S葉「いつもこんな感じです」
Kきゃわ「すごい網がきたぞ。おうまさんを焼いちゃうの?焼いちゃうのか?」
Aじ「馬の焼肉も初めてです」
馬刺しが初めてなら、焼肉もだいたい初めてでしょうね‥なおこちらのお店、煙がこもってしまう造りなので「上着を入れる用ビニール袋」をくれますが、一応とっておきの服は着ていかない方がいいと思います。
まずはタンです。焼肉はタンで始まると勝手に思っております。
S葉「おいしそうですね。では‥」
お、S葉さんがトングをつかんだ‥と思ったら
うぉおお、一気に並べた〜〜!(撮影・M崎さん)
Kきゃわ「S葉さん、紳士だけど実はアグレッシブな焼肉奉行‥!」
S葉「ほら、Kきゃわさんのところ焼けてますよ」
Kきゃわ「すっ、すみません。いただきます!あー、おいしーい。豚さんより牛さんみたいなタンですね。すごい歯ごたえ」
馬タンは刺身より焼いた方が好きなんですよね〜。あー、こりゃ味付けもいいかんじ。
レモンとネギタレで味変をしながら楽しみましょう。
S葉「オーヤマさん、ほらそこ、火が通りすぎてしまいますよ」
は、はいっ。すみません‥!
今回は馬焼肉が初めてという方が多いので、王道コースでいきましょう。特選カルビとランプで、霜降りと赤身の両方を楽しんでいただきます。
Kきゃわ「特選カルビの霜に真の特選を見た」
ねえ。これはたまらないヤツでしょう‥
柚子胡椒ポン酢・ステーキソース・会津の辛味噌入り醤油の3種類でいただきます。福島の馬刺しは赤身なので、ランプに辛味噌醤油は合いすぎること必至。
ステーキソースで焼肉も楽しいだろうなー、ふんふーんなんてやっていたら、盛大にジュージュー音が。ん?
S葉「どんどん焼けますからね〜」
S葉さん、ずーっとジェントルな方と思っておりましたが、焼肉となると張飛みたいな猪突猛進マン!
Kきゃわ「どんどん食べるんだぜ。ランプヒンナ、霜降りヒンナヒンナ」
おおー、ヒンナいただきまーしたよ。
Aじ「タレが和風で日本酒がすすみます」
‥結構飲んでいますよね?なかなか頼もしい。
S葉「ではここでレッドブルモヒートをいただきましょう」
なんですかその長生きしなさそうなデンジャラスメニューは‥!こんなに攻めるS葉さん、初めて見た。
S葉「うん、オロナミンC味です!おいしいですよ!」
大村崑のような笑顔がナイス!メガネかけておりませんが。
そしてお楽しみの壺上ハラミ。刺身ももちろん美味しいですが、しっかり下味がついたハラミを網焼きすれば、それは天国への電車道。
うれし楽しい、ながーいハラミをハサミで切っていただきます。
S葉「焼けてきたからトングで持ち上げてください」
はいはい。ハサミを入れるのはやはりお奉行様ですね‥!切ったらいただきましょう。あー、こりゃたまらん。通常の焼肉店でも看板メニューになるよコレは。
M崎「すっかり馬肉信者になりました」
その後も燻製じゃー、ハツモト唐揚げじゃーと頼みましたが、珍しくておいしかったのが、こちらの馬い焼売。ひき肉にするとパサるかしらと思ったら、そんなことはない。じゅわわーんと肉汁が広がる良い焼売でした。
シメの食事はふたえごの握りでいきましょう。ワサビとニンニクスライスでいただきます。脂身の旨味とちょっとコリコリした食感が、こんなに酢飯と相性がいいとは。
M崎「こちらも撮ってみましたけど、どうですか?」
なんですかこの透明感は‥!下手したら本物より美味しそうだ。私の写真と比べると、256色対65536色みたいな差じゃないですかーやだー。
M崎「iPhone7ですよね?そんなにカメラ弱くないはずですけど」
もうこれは撮り手の問題です。7にしてから1万枚以上撮ったけど、1ミリも上達しない‥
M崎「シメのお寿司をいただきましたけど、さらにシメで白玉きなこアイスをいただきます。最近信玄餅を大量にいただいて、黒蜜ときなこに目覚めました」
Kきゃわ「信玄餅の組み合わせ!俺もそれを頼むんだぜ。Aじは?」
なんか変なモノを頼んでいますが。
S葉「これはなつかしい!」
メロンボールをむしゃむしゃ食べているAじさん、初馬刺しはいかがでしたか?
Aじ「実はナマモノが苦手で‥」
‥そんな大事なことを今さら言うか!大丈夫だったの?
Aじ「でもすごく美味しかったので、帰ってから両親に自慢します」
そ、それはよかった‥!
Kきゃわ「あー、Aじナマモノ苦手か。そういえば言い忘れてましたね。ワハハ」
そういえばじゃないですよ、もー!‥まあAじさんの食の世界が広がって、ハッピーエンドということで。
Kきゃわ「めでたし、めでたし!」
馬肉酒場 三村 新宿西口店 東京都新宿区西新宿1-1-1 新宿パレットビルB3F
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