その朝は浅草橋駅近くにいました。初めて宿泊した駅前ではモーニングを探さなくてはいけない。ホテルの無料朝食をは見なかったことにして、早々にチェックアウトしましょう。
Siriに「周辺の喫茶店」と聞いてみて、1軒目はピンと来なかったので2軒目。おや?喫茶店と聞いたのに「ランチの店 Gion」さんと書いてあるぞ。ランチの店ということは、バリバリの洋食屋さんじゃないの?でもこんな時間(9時前)に開いているということは、喫茶店寄りなのかしら。
店頭のメニューボードを見ると、カレー・ピラフ・オムライス・パスタ‥やはり洋食屋と喫茶店のハイブリッドな雰囲気。今日は2月19日(月)だから日替りランチはハンバーグか‥って、いや、今は朝食の時間だよ。モーニングはないのかな?
あったー!あれ?ディスプレイ付きの看板に表示されているのは、浅草が日本に誇るペリカンのパンじゃないですか。ま、まさか…
そのまさか、「当店ではペリカンパンを使用しています」キターーー!コーヒー豆は有機栽培?なんなのそれ?こんなの入店確定ですって、もー。
Aセットがトースト・ゆで卵・ドリンク。Bセットはサラダとオレンジジュースがプラス。Cセットはゆで卵がハムエッグになるのか。よし、覚えた。
そう言われると、なんとなくペリカンさんを思わせるかもしれない赤い屋根。では入店!
2人掛け席が6〜8卓あるかないかのコンパクトな店内。でも席は狭くなく、なかなか落ち着いた雰囲気で好みです。
感じのいい女性がお冷やを持ってきてくれます。ここはメニューも見ずに注文するのがプロっぽいでしょう。というか、メニューの冊子‥あったかなあ。
えーと‥Bセットのオレンジジュースも朝に嬉しいでしょうが、やはり朝にハムエッグを食べるとブルジョワジー気分になりそう。Cセットでお願いします。
10分程度でやって来たのはあまりにも麗しい、まさしくあらまほしき朝食です。えっ?これで500円…?安すぎない?
黄金に輝いて見えるペリカンのトーストは、しみしみのバターがヨダレを呼びます。いきなりかぶりつきたいが、ちょっと待て。オカズ皿を確認しよう。
サラダにハムエッグという、モーニング界の王様とも言えるお皿です。ハムがタマゴの上に来ることにより、見た目のゴージャス感アップ!しかも目玉焼きは両目あるじゃないの!なんてゼイタクな…
キャベツ・ニンジン・コーンとシンプルなサラダ。タマゴの下の方まであるので、実はそこそこの量があります。爽やかな酸味のドレッシングで美味しくベジファーストといきましょう。
次はハムエッグにいきましょう‥と思ったのですが、気になるのはこの醤油。目玉焼きは塩をパラリの、コショウをパラリの派なのですが、お店側が持ってきてくれたということは、ここの流儀は醤油ということなのでしょう。
というわけで、ちょいちょいとかけてみましょう。塩とコショウはすでにパラリとかかっているから、少しでいいよね…普段かけないからどのくらいが少しなのかよくわからんけど、こんなもんかな。
ターンオーバーと蒸し焼きのどちらか知りませんが、黄身が白い目玉焼きは好みのタイプです。ちなみに半熟もよく焼きも好きです。タマゴは正義、全て美味しい。毎日ゆでタマゴを食べている私が言うのだから間違いありません。
黄身部分をプツンといくと、すばらしい半熟っぷりじゃないですか…もうすぐこぼれちゃうじゃないですか‥これはもう、アレだ。
そう、とろける黄身をペリカンパンでサーブしないと!その前に一口、パンだけでザクリ。
・・・うんめぇ〜!なんでしょうね、この…突出しないというか、モッチリ感も耳の固さもパン自体の味も、全てやりすぎ感のない自然な感じと言う‥のか?
毎日食べて飽きない、なんにでも合わせることができる、そんなパンの気がします。まあ毎日食べることはできないけどね。ちなみにバターもちゃんとバターでうんまいです。
黄身に合うかって?ウマすぎて写真撮り忘れるくらい、あっという間に食べちゃいましたよ!ハムにだって合いすぎでしたよ!
怒涛のようなモーニングでした。あー、家でもペリカンのパン食べたくなった。帰りに寄っていくかな‥でも予約しないで当日は厳しいよなあ‥
とか考えながらコーヒーを飲んだら、これまた酸味がないのに爽やか軽やかで美味しい。このお店、雰囲気も味も秘孔を突かれまくるでないの。
ランチの店を自称するくらいだから、次はランチタイムに来てみようかな〜。ふわとろオムライスは絶対ふわとろだろうし、ピリ辛とろ〜りのカレードリアなんて、美味しくない事態が想像つかない。絶対にカレーそのものも丁寧に仕込まれているに決まっているよ‥!
浅草橋に昼間用があるかなあ‥?アキバの隣だからなんとでもなるかな?
Gion(ギオン) 東京都台東区浅草橋2-4-3