今回は(も)バッチリ飲んだ‥つまり記憶が曖昧です。とりあえず食べ物に関してはしっかり覚えたので、会話はプロレス的なアレという認識でお願いします。水道橋だけに。
ウニとイクラを箱盛りのまま食わせるお店があると聞いてしまった‥海鮮界の二大スターを箱からスプーンで直喰いって、なんかエラくなった気がしませんか?誰か一緒に行く人いないかな‥
「呼びましたか」
おお、アクセサリー作家のN又さん。行きましょう行きましょう。
水道橋駅近く、巨人×広島戦の人混みを華麗にスルーしてたどり着いたのは「うにくら 水道橋」さん。
うにくらという店名の由来は考えるまでもありません、ウニとイクラをこれでもかと食べさせるからでしょう。聞いてはいませんが間違いない。
予約した旨を伝えると、カウンター席に案内されました。ではまず飲み物‥N又さんはとりあえずハイボールでしたね。私はとりあえず日本酒ですが、おお、それなりに揃って…
どころじゃなかった。スゲーいっぱいあるじゃないのよ!栃木のモダン仙禽って、かの有名な亀ノ尾というコメを使って、めっちゃめちゃウマいのよね‥!でも今日はイクラとウニがメインなので、それっぽく北海道のお酒にしましょうか。国士無双純米を願いま〜す。
美しい器でお酒がやってきました。かんぱーい。国士無双は香りが華やかなので、なんだか幸せな気分になるお酒です。
お通しはタケノコ。季節のものが出ると気分が盛り上がります。行ったのは4月半ばなので、タケノコの時期だったんです。
それではメインをいきなり頼みましょう!函館直送、ミョウバン未使用の生うに木箱を注文!
うにもいいけどいくらもね!ということで、いくら木箱も注文!痛風とコレステロール、なんぼのもんじゃい!と心で叫びます‥と言いたいところですが、わたくしどちらの数値も低め。心配なし。どう考えてもぶっちぎりの数値が出る食生活ですが、たぶん筋トレと散歩のおかげでしょう。
はーい、両雄並びたちました!みっちりつまったウニ!箱からあふれそうなイクラ!
ウニは色を選別していないからお手頃価格ということで、白い精巣、黄色い卵巣がバラバラに入っております。見た目なんて気にしませんよーっ!
味が足りなければ横の塩水をつけろということです。うーん、たぶん出番ないよね?
ロシア産ですが、誇らしい「無添加」の表記です。「原材料名:ウニ」‥最高かよ!ミョウバンとか誰が考えたか知らないけど、やめてよ!
ほいっとすくって、とりあえず一口いただきましょう。
‥‥‥
N又「これはもう、感想言ってる場合じゃないね‥」
変ないがらっぽさのない、甘味と旨味の爆弾ですね‥!日本酒にこんなに合う‥というか、お互いを高めあう生き物は‥うーん‥ホヤ、フグ、スッポンあたりしか知らない。ウニ尊いよウニ。
お次はイクラを味見しなければなりません。とりあえず見た目は百点満点で150点ですが、お味はいかが?
ちょいちょいとワサビをのせて、いただきましょう!ふはー!
N又「プチプチ感がちょうどいいね!」
クニュすぎて歯につくヤツとか、皮ができすぎてプチンとこないイクラがたまにいますが、そんなことはない、まさに食べごろ!私は塩イクラ派で醤油イクラはあまり食べないのですが‥ここのは醤油とダシの味が控えめでいいなあ。
N又「このままでもいいけど、ご飯にもかけたいね〜」
箱でたっぷりありますので、ご飯でもなんでも頼んじゃってください。
N又「ご飯もいいけど、やっぱりコレをやらないとダメかな〜」
なんと、ウニイクラを一匙のもとに‥?そんなの‥ワイもやるよ!
プチンでネットリでしょっぱくて甘くて、全部合わせるとデラウマい!!この余韻が残るうちに日本酒を‥
N又「これはもう、日本酒専用!」
たまりませんな‥!イクラ・ウニ・お酒の全てが上質だからこその天国です。
飲み屋に来たらサラダ的なものを1つは頼むのが私の暗黙のルールですが、あらやだ、いくらとアボカドとサワークリームのサラダなんて暴力的なメニューが‥!頼みましょう。
見た目も暴力的だったーい!どのパーツを拾ってもウマいだろ、このサラダ‥!ドレッシングがなんじゃもんじゃでなく、イクラとサワークリームの圧倒的ウマさでがぶり寄り!
火が通ったメニューも欲しいなーということで‥むむ、本ししゃものオスがあるの?ください!なんだこの店、北海道の港が裏にあるのかしら‥
インチョキししゃもはタマゴしか楽しみがありませんが、シン・シシャモは香りと身の旨味が最高!マヨネーズなど不純物です。日本酒をウマくするシシャモ、シシャモをウマくする日本酒!お互いを高め合う‥そう、アントニオ猪木とタイガージェットシンのような関係です。
N又「すごくいい香り。カペリンが恥ずかしそうな顔してるね!」
カペリンとはタマゴメインのインチキシシャモですね。アレはまあ、七味マヨネーズを決めればそれなりにウマいですが‥not シシャモ。
シシャモうんめえ〜とか言いながらメニューを見ていたら、炙りへシコがあるじゃないの〜。
N又「名前は聞いたことあるけど、食べたことないかもしれない」
鯖のぬか漬けで、ウルトラしょっぱくて独特の香りなんですが…
N又「それはおいしいよね!」
というわけで注文!うわー、置かれた時点で独特の香り!最高かよ!!
まんま出てきて素晴らしい漬かり具合でした!もちろんうまいのです。でもでも、さらに大根おろしをのせて柑橘系を絞ると、飽くことのない奇跡の肴になります。
と、炙りが続いたところでナマモノに戻りましょうか!「本日のお造り」にほっけと炙りにしんがあるので、あまりの北海道感にドキドキしていたのです。
N又「ほっけもニシンも刺身じゃ食べないから、気にならないはずないよね!」
そうでしょう?ニシンの刺身はオランダから冷凍物を取り寄せるほどの好物。頼みましょう!
炙った皮目が美しいのがニシン、ちょっと透き通りすぎじゃない?というくらい美しい白身がホッケ。どちらもお安いサカナの代表ですが、刺身となると一気に大関クラスの貫禄が漂います。
ニシンはな、そのな、クッソうまいんじゃあっ!
N又「ちょっとちょっと、なにこれ?皮の裏とか最高!」
そしてホッケ、臭みが一切ない、そして異常な脂乗り‥北の海の刺身はとにかくウマい!足が早いサカナばかりが難点だけど、その足に追いつくと、こんなにウマいサカナたちもいない。
そろそろシメにかかりましょーか。
N又「うにだれ卵かけご飯って危険なワードじゃない?」
タレで味をつけたウニをタマゴと一緒にご飯にかけてしまうの‥?なにそれ、新しい兵器ですか‥?
ほんっとーにそのままのモノが来たよ!反則、反則〜!!
N又「とりあえず一口食べてもものすごく美味しい‥けど、ホラ。これのせちゃう」
アっーーー!!箱のイクラとウニを残しておいたのかーーっ!!
N又「ウニ×2、イクラさらに倍!おいしい〜〜っ!!」
わ、わたくしも‥と思ったら、箱ウニが今まさに尽きた!うむ、次回、次回〜!
うにくら 水道橋 東京都千代田区三崎町2-10-5 木下ビル B1F