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まぼろし博覧会を堪能した後はせっかくの静岡です、さわやかでハンバーグを食べてから岐阜に到着。ここでいったんMかまさんとはお別れです。
とりあえず本日は岐阜駅近くの東横インに泊まることになっています。チェックインの前にご当地居酒屋で一杯やっていこうかな。
幸いにして、岐阜駅の近くには飲み屋街として名高い玉宮町があります。ノープランでふらふら‥なんか呼び込みが多いな。え〜い、大店やチェーン店に用はないぞ!
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やや、こんなところに夢二美人が。そして呼び込みナシの静かな雰囲気。なかなか気になるお店ですね。
「お遊食 おせん」さんですか。お遊食ってナニ?居酒屋なのか、はたまたちょっと違う飲み屋なのか?ジャンルが絞り込みにくい雰囲気ですが、入ればわかるさーっ!たのもう、たのもう〜。
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入るとカウンターがメインっぽい造り。そしてそのカウンター内にはにこやかな和服美女が3名…この雰囲気は独特だ。小料理屋を三軒連結したようなお店といえば合っているのかな?とりあえずカウンターの隅っこを確保しましょう。
美女に目を奪われましたが、速達サッポロ生をうすはりグラスで提供とか、お酒にも力が入っている感じですね。
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せっかくなので岐阜の地酒をお願いしましょうか。津島屋の純米吟醸を願いま〜す。
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グラスからマスにこぼすの計!たっぷり頼りがいのある量です。お通しが山かけそうめんというのは珍しい‥あら、バッチリ効くワサビと共にお酒を呼ぶじゃないの。
お通しがおいしければこの後の幸せは約束されたも同然です。きっといい店だ。
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そんではお遊食メニューを拝見〜。日付が入っているあたり「その日のオススメ感」が高くていいですね。
ニラとちくわの醤油マヨという面白メニューもあれば、焼霜カマスつくりや戻りカツオつくりという素材自慢メニューもあります。戻りカツオをお願いしましょう。
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小鮎のフライ自家製タルタル添えとか友釣り鮎の塩焼きとか‥そうか、夏から秋の岐阜といったら長良川を中心とした鮎か!塩焼きくださ〜い。
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ちょっと待ってくださいよ。からし豆腐に漬けもんステーキなんて岐阜名物がぞろぞろ。もしかしてこのお店、大当たりでは?
やや、明方ハムのわら焼きなんかあるじゃないか。明方ハムと明宝ハムはどっちも大好きですけどわら焼きってどんなのだ。ぜひお願いしましょう。
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なんと高山キュルノンチュエの白カビドライソーセージまである!ふわ〜、ただのメニューなのに島崎藤村の詩を読んでいるかのようだ。まだたべ初めし前菜の‥
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まずは戻りカツオつくりの登場です。ワサビがついてくるカツオは素晴らしいことが多い気がします。
ああ、やっぱり素晴らしい。もちもちの身はここが海なし県であることを忘れてしまいそう。カツオはやっぱり日本酒に合うなあ!ということで、津島屋をおかわり願いましょう。
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「こちら明方ハムのわら焼きで〜す」
と美女がニッコリ差し出したものはフタつきの器。ハムでしょ?なんで?
「ちょっとだけ燻製にしてるんですよ」
フタをパカっと開けてくれたら火と煙がパッと出た。ああビックリした、わら焼きってわらの火を使った瞬間燻製か!
そのままでも肉がむぎゅむぎゅ詰まっておいしい明方ハムを瞬間燻製にして、しかも残り火でじわじわ熱を加えるなんて最高じゃないですかーやだー。こいつはとんでもなく気に入りましたぜ!
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岐阜の味覚の王者といったら‥飛騨牛?そうかもしれませんが、私の中では鮎なんです。しかも小ぶりでヒレが大きい、まさに好みど真ん中。こちら一尾で三千盛の純米が2杯すっとんでいってしまいますよ。
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次のツマミに備えて蒸留酒に移行しておくかな。宝山ロックといつもの呪文を唱えるところでしたが、農家の嫁があるじゃないか。こちらをロックでお願いしましょう。
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農家の嫁は蒸し芋でなく焼き芋の焼酎なので、非常に香ばしくて大好き。ただ個性が強いので、ツマミも個性的なものを合わせたくなります。
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つまりこれだ、高山キュルノンチュエさんの白カビドライソーセージ!お店に2回ほど行きましたけど、天井に白カビソーセージがズラリとぶら下がっている店内はもう香りだけで美味しい。色々と試食もできるのでまた行かねば。
噛むたびに滋味が滲み出る、発酵の極みといった白カビドライソーセージ!薄く切っただけでもご馳走なのに、さらにクリームチーズを添えてクラッカーにのせて食べさせるという贅沢の極み!たまるか!
うう、この一皿だけで焼酎が3杯すっとんでいくじゃないの。まいったなこりゃ、4皿で完全に満足してしまった。郡上ジビエとかころ芋バターとかそそるメニューはまだまだあるのに〜。少食が憎い。
酒もメシもうまいしねえちゃんは綺麗だ。まさに歌通りの天国なので思わず「また来ます!」と宣言してお店を出たのでした。あいしゃるりた〜ん。
お夕食 おせん 岐阜県岐阜市羽根町30-3 富士屋ビル 2F