さて、この日は品川でボウリングからの飲み会。ボウリングは15時集合だから、品川近辺でランチを楽しんでから行こうかな。
そうだ、蒲田って品川から1本でしたね。目の前で急冷アイスコーヒーを淹れてくれるお店でカレースパでもいただこうかしらとか考えながら蒲田駅西口のサンロード商店街を歩きます。
まてよ・・・
喫茶店と同じ並び、ほんの数店先に天ぷらを一品一品目の前で揚げてくれてお値段はお手頃な店があると小耳にはさみました。天丼でなく天ぷらのランチなんてちょっと珍しいじゃないか。行ってみましょう。
というわけでやって来たのは「天ぷらすずき」さんです。「酒」の看板が眩しいな。昼から天ぷらで一杯なんて最高っぽいけど、これからボウリングなのでお酒は控えておかないと。
先に食券を買うのですね。基本のすずき定食は天ぷら7品で税込870円・・なるほど安い。そんなお値段で本当に一品ずつ揚げてくれるのかしら。
上天ぷら定食にするとイカが好物の穴子になるのか。よしこれだと上天のボタンをポチー。8品で税込1020円。消費税が8%の時は千円ポッキリだったのかしら。
さて、席は・・全席カウンターだ。一品ずつ揚げるから対面、つまりカウンターのみということですね。長いコの字の中で職人さんがひたすら天ぷらを揚げていますよ。
店内を見回すと単品メニューも貼ってあるので、好きな天ぷらを選んで一杯やるのもアリみたいですね。季節の定食は下仁田葱に牡蠣か。いいなあ。
天ぷらすずきの楽しみ方が書いてあります。やはり一品ずつ揚げたて!すばらしい。そして高菜明太子と自家製鶏そぼろが食べ放題!なるほど、塩や天つゆで食べる天ぷらって少しおかず力が低い気がしましたが、そこはバッチリ対策済みなのですね。
セルフのお茶と天つゆをスタンバイしていたらご飯とみそ汁が来たぞ。みそ汁がしじみでちょっと嬉しい。
そして目の前のバットに職人さんが揚げたてのエビを乗せてくれた!わ〜、ホントに揚げてそのまま目の前に置いてくれるのですね。しかも1人1バットで。
いきなり大将格のエビが来てビックリ。せっかくのアツアツ、まず塩で・・サクッとした衣からプリンとエビが弾け出す!尻尾をカリカリ食べれば出来のいいエビせんのようです。
油が軽やかな香りでいいですね。これはいくらでもいけてしまう。
こんなスッキリ軽やかな天ぷら、やはりおかずでなくツマミじゃないか。白メシさんは高菜明太子と鶏そぼろでいただくとしましょう。どっちもとんでもないメシの友です。
お次は鳥天。ニンニクの利いた大分県のソレではなく、胸肉をシンプルに揚げたものです。天つゆにどっぷり浸してしっとり食感を楽しみましょう。大根おろしがピッタリ。
サツマイモが来た。小さいから2個になります、だそうです。
サツマイモの天ぷらは進んで注文することはないのですが、しっかり揚げで甘味が引き出されていいじゃないか。んが、あっちぃ!イモが中までホッコホコ〜のアッツアツ!このイモは鉄砲仕掛けであったか。
レンゲに入って登場したのは半熟卵天!先ほどの「楽しみ方」に書いてあったアレをやれということですね・・
鶏そぼろをたっぷりのせたご飯に半熟卵天をセット、プツっと箸を刺せば・・大変だ〜っ!これは変形TKGか親子丼改か!
天つゆベースという味の鶏そぼろに温かい黄身が染み込めば、白メシなんていくらあっても足りないじゃないか。こいつはうまい、うますぎる。
そうか、ナスは皮側に衣をつけない部分を作るとカラッと揚がるのでしたね。ウチのペタペタなナスとえらい違いだ。今度マネしよう。
小ぶりな穴子がふんわりと揚がってこれはおいしい。これは半分に塩を振ってガブッといって一杯、もう半分は天つゆにたっぷりと浸してまた一杯といかなきゃウソなやつだ・・が、仕方ないのでお茶をすすろう。あ、黒豆茶だった。おいしい。
ピーマンもやはり衣の切れ目、つまり水分の逃げ道がある。シャキッと爽やかに揚がっていますね。
この辺で職人さんの手首に油が跳ねるアクシデントがありましたが、軽く布巾を当てただけですぐに作業を再開しました。プロってすごいな。
最後の白身魚はめごち・・だったはず。サクッとかじるとふわわ〜っと磯の香りが広がります。いや〜、1020円でえらく贅沢をした気分ですよ。特に卵天丼、週1くらいのペースで食べたい。
天狗舞とか加賀鳶って日本酒メニューも貼ってあるので、やはり夜に来て6・7品揚げてもらって四合ばかり飲んで、少なめご飯に半熟卵天でシメると幸せ指数が跳ね上がりそうです。東横インも近くにあるし、やってみようかな。
天ぷらすずき 東京都大田区西蒲田7-64-1