飯能で焼肉を食べて思ったのは、サイタマも山の方ならいろいろセーフ、昼の一人メシなら安心感さらに倍!なんじゃないかな〜と。
そんなわけでランチにでも行ってみるとしましょう。サイタマといえば・・?東松山のやきとり・・いや、だから昼の一人メシだと言うのに。おおそうだ、武蔵野うどん文化圏じゃないのかもしかして。
武蔵野うどんと言っても割と枠が大きいから地区を絞って・・毛呂山町の農産物直売所に行ったついでにちょっと検索、鶴ヶ島市の一本松という渋い駅の近くにあります「ががちゃ屋」さんに来てみました。
入店前に黒板を確認。ほうほう、本日のどんどんセットか。選べるうどんとおかずとご飯というセットらしい。名前からボリュームがありそうです。おかずは鶏のつくねバーグにモロヘイヤのネバネバ和え・・やだおいしそう。
お店に入るとカウンター数席に4人がけの小上がり席が4卓くらいあるのかな。カウンターのカドをゲットしてメニューを拝見しましょう。
やはりどんどんセットがイチオシみたいですね。うどんは肉汁にきのこ汁、カレーに坦々に・・パスタ風明太子うどん?気になるなあ。
ご飯ものはミニ丼もたっぷりもあるのね。でも武蔵野うどんって太くてコシが強くてデフォルトの量が多い、スーパー満腹食なイメージ。セットや丼まで頼むとエラいことになってしまいそうだ・・
ここはひとつ武蔵野うどんの基本のキ、肉汁うどんをいただきましょう。チキンハートなので大盛りコールはなしです。
注文を受けてから茹でるスタイルのようで(嬉しい)、待つこと10分ちょっとで来ましたよ、肉汁うどん!
肉汁とうどんと薬味、全く無駄のない素晴らしい構成!質朴剛健とはこのことです。
いかにも武蔵野な太いうどんは手打ちらしい捻れも勇ましいストロングスタイル。フスマの粒々がところどころに見えるのが全粒粉使用の証です。
350gと書いてあった麺はたしかにたっぷり。しかもこのたくましさですから腹持ちのよさは無双まちがいなし、セットにしたら大変なことになっていたでしょう。
しかしあれだ、つけ汁からカツオの良い香りが漂ってきてたまらない。写真なんか撮っている場合ではない、いただきましょう!
2本ほどつまんですする・・いや、すすれん。ワシワシと箸で口に送り込むと、さすがうどん界のバゲットと言われている(?)武蔵野うどん!ムギュムギュした麺をかみしめるたびに全粒粉の香りが鼻に抜けていきます。ンマ〜イ!
冷や冷やではなく少しぬるめの締め加減だからかな?ガッチガチではなくむっちりとした固すぎない麺で好みのタイプです。
こんどは汁に浸してワシワシ。熱いつけ汁で少しやんわり感が増した麺がうんま〜い!これはあつもりも面白そうだぞ。
カツオと豚の旨味がたっぷり出た汁は醤油もしっかり、小麦が香る剛麺を力強く支えます。
おおそうだ、うどんには生姜ですよね〜。汁に全量投下!
豚肉・生姜・うどんの奇跡のコンビネーション!ズバズバワシワシと汗をかきながら食べます。武蔵野うどんは格闘技だ!
おいしくいただいて汗など拭いていたらマスターらしきおかみさんが「そのシャツは小袖のリメイクですか?素敵ですね」とアロハを褒めてくれました。うれしい。
味も良ければ人も良いなんて最高じゃないか。また来るっ!次は坦々かカレーか明太子か・・つまり最低3回は来なきゃダメですね、ええ。
ががちゃ屋 埼玉県鶴ヶ島市下新田12-8