湘南新宿ラインや上野東京ラインが止まるサイタマの籠原駅。各ラインの終点になっていることも多いので、都内の方は「籠原行き」列車を見たことがあるかもしれません。
JR不遇のグンマ人にとっては救いの駅であり、都内に行く際にはよく利用します。つまり最近は利用する機会が少ない。
都内で朝食を食べ損ねた時など、籠原に帰ってきてから駅前の「とんふみ」さんでとんかつランチを決めることがあるのですが、そんなわけで最近はご無沙汰です。
機会がないとかえって食べたくなるというわけで、駅に用はないけど来てしまった。とんかつというのは何かと思い出のキーワードになりがちです。
あれ、ランチメニューなんかあったのね。「日曜祭日は除く」・・なるほど、日曜ばっかり来ていた気がする。他に季節のおすすめなどが店頭に掲示されていたりします。
ふむふむ、どれも税込千円以内でいいじゃないか。メンチカツ定食かサーモンフライ定食あたりの変化球なんて面白そう。メンチカツの中途半端なポジションというか存在感、好きです。
いちおうグランドメニューも見よう。そういえばミックスフライ系も頼んだことがないし、なんだかとんかつ以外が気になってきたな。カキフライなんて季節ど真ん中じゃないの。
暦の上ではRがつくのでカキフライかなあ・・でもこちらは生産者直営のお店なので豚肉そのものが美味しい。ガーリックステーキやポークソテーで豚ブタしさを直球に味わうのもアリだな。もうランチメニューのことは忘れかけている。
カキフライ7:ガーリック3くらいで悩みつつ、決まらないままピンポンを押して店員さんを呼んでしまいました。
10数分後にテーブルに置かれたのは・・おかしい、カキでもステーキでもなくランチですらない。まさにとんかつの王道であるロースカツセットじゃないか。
しかも肝心のとんかつメニューを撮り忘れている始末だ。たしかロースカツセット・肉140gで1580円でした。上ロースは170gで2200円だったかな。
・・結局来るたびにコレをお願いしている気がする。仕方ないよね、とんかつ屋さんだもの。
センター付近の1片を転がして、と。ほ〜ら頼んで正解、厚みヨシ色ヨシ!欠けたることもなしと思われる完璧なとんかつ!
豚肉が自家牧場産なうえに、なんと自家農園産の野菜の小鉢までつけてくれるありがたさ。生産者直営バンザーイ。この日はセリのおひたし、よりによって大好物じゃないか。
とんかつのオトモたるキャベツもきっと自家生産のはず。もちろんおかわりできます。ちょっとだけポテサラもいるのが嬉しいポイント。
味噌汁は豆腐とわかめですね。岩手県産の手作り豆腐らしいですよ。これまたおかわりできるみたいです。
カロリー的良心回路が作動してご飯少なめと言ってしまいましたが、後悔すること間違いなし。もちろんおかわりオッケーですが、少なめコールからおかわりって訳にもいかんよね。
困ったことにお米がしっかりおいしい。せめて普通盛りにすれば良かったか。
まあもじゃもじゃ言っていてもはじまらない、卓上の調味料でとんかつを完成させましょう。とんかつにはソースとカラシ、キャベツは・・ソースでもいいんですけど、ここのオリジナルドレッシングはちょいとオイリーで病みつきになる。
ふははは、パーフェクトとんかつ完成!いただきま〜す。
シャオっと来るけど口腔内に攻撃をしてくるほどではない程よいコロモ、そしてぎゅむっと身が詰まった赤身に甘味たっぷりの脂。やっぱり良い豚はアブラが違う!
ああもう、やっぱり白メシがすっとんでいくよこんちくしょう。とんかつには白メシなんだよなあ。なんというか、酒に行こうという気があまりなくなるからランチ向きなんです、ぼくの中では。これがカツ煮となるとまた話が違ってくるのです。
自家製野菜からなにまであっという間においしく平らげてしまいました。サービスのドリンクはウーロン茶にしてアブラに対抗した気になってみる。
レジ前では岩手の系列牧場製のハムやベーコンが売られておりまして、これまたうまいんだな。せっかくご近所(と言っても車で30分)にこんなお店があるんだから、もっとホイホイ来ないとね。
とんふみ 埼玉県熊谷市新堀781