ゴールデンと言いつつ、どこにも行き場のないヘナチョコウィーク。飲食店も開いているやらどうなのか。
ま、隣県サイタマではあるが車で行けばすぐの深谷市ならバチも当たるまい。渋沢栄一でほんのり盛り上がっているかもしれませんし。深谷城址公園に車を置いて、歩いて行ける範囲のお店を総当たりしてみましょうか。
まずは城址公園駐車場からすぐの所にありますこちらのお店…あ、いきなりOPENの看板があるじゃないか。よし、本日のランチは「豚肉料理店 シロッコ」さんに決定。
後から入ってきたお客さんとのやりとりを盗み聞きしたところ、車は城址公園の駐車場に置いてほしいとのことで偶然にも正解であった。
豚肉料理店を名乗るからには、まず豚肉そのものが相当なモノであるに違いない。ほ〜ら説明書きがあるぞ。なんと「幻の肉 古代豚」を使用!サイタマは児玉郡にある白石農場さんで生産される特別なブタさんらしいですよ。
飼料には乳酸菌や納豆菌…なんだ、ぼくと似たようなものを食べているんだな。
ブタさんをバッチリ味わうにはやはりとんかつかポークソテーがいいのかしら。
でも生姜焼きとカレーのあいがけってわんぱくメニューはそりゃウマいだろうし、メニューにメンチかつがあるのも珍しいし困ったなあ。
ふは〜、チャーシュー丼もそそりやがるぜ。写真メニューは反則、反則〜。
「黒板にもメニューがあります」と店員さんに促されたのでクルっと振り向く。深谷野菜グラタンの古代豚ベーコン添え!そして出やがった、ブタメニューのテイオーたるかつ丼!ふぇえ、ガンガン攻めてきやがるぜ!
困った時は「すみませ〜ん」と店員さんを呼んでしまうに限る。口が勝手に注文しますからね。
「古代豚丼、目玉焼きトッピングでお願いします」
なるほど面白そうだ。やはり無意識は強い。
呼ばれて飛び出た古代豚丼はご覧の通りのあでやかさ。牛丼豚丼のオール茶色な世界とは一線を画します。
このサラダらしきものは黒板にあった本日の副菜、春キャベツと新玉ねぎの浅漬けピクルス(カレー風味)かな?
食べてビックリ、爽やかサラダにカレー味のピクルスがのっている。インド料理屋さんのオレンジ色の謎サラダが好きなんですが、野菜の新鮮さもあって完全に上位互換だ。こいつはとんでもなく気に入りやしたぜ!
キャベツの味噌汁を見るたびにンマーイと言ってしまう「まんが道」脳。
いやでもホントにンマーイ。サラダに味噌汁に、豚肉料理店でありながら野菜もたっぷり取れるお店であったか。
ではメインの古代豚丼に行きましょうか!目玉焼きや温玉のトッピングがあれば反射で注文してしまうのですが、これはどうやら…アレだな。
黄身をプツン‥はい半熟〜。拍手〜。こいつはトッピングしない方がどうかしているぜ!
メインの古代豚は肉丼のアタマとしては厚切りであるような。焼肉定食の具をのせちゃいましたな感じですね。良い照り。
むぎゅっとした噛み心地、驚くほどキメが細かい見事な密!良い豚は脂身に違いが出るものと思っていたけど、赤身部分のキメと味の濃さもすごく変わるもんなんだなあ〜!
味つけはよくある焼肉定食のソレでなく、甘味控えめで肉の味をしっかり支えます。でも白メシはしっかりと呼ぶエエ塩梅です。
下に敷かれた玉ねぎが香りとシャキシャキ感を残したミディアムレアというところ。カツ丼のカサ増し要員と思われがちな玉ねぎも、こうして食べるとまるで高倉健に寄り添う池部良、最高のコンビなんだなあと思い知らされます。
いやはやウマかった!古代豚はもちろんのこと、なんだか野菜がすごくいい!みんなウマくてみんないい!深谷やさいのグラタン・ベーコン添えが今から楽しみだ!
豚肉料理店 シロッコ 埼玉県深谷市本住町16-15(駐車場は深谷城址公園)