とぼけた焼きそばとホワイトソースを足すとイタリアン…あれ、イタリア要素はどこですか?でも新潟に住みたくなるほどうまいんだよな〜 みかづき 内野店(新潟市・内野駅)

多くの人がテレビに釘付けであろう時期を利用して、コッソリ温泉でも行ってくるか・・

一人で車移動だし、夜のお店には行かんし、まあセーフなんじゃないかしらとバイアス込みの判断で、温泉宿やらディナーやらもろもろ予約してしまいました。

新潟・富山・石川を2泊3日、メシ以外の予定はほぼナシの雑な旅行に出発、出発〜。

初日の昼メシはへぎそばのつもりでしたが、久しぶりの旅に浮かれてフライング出発。へぎそば屋さんが多数の魚沼やら小千谷あたりにさしかかったのはまだ午前10時台・・開いているわきゃありません。

というわけで、次の候補である新潟名物イタリアンに変更。やってきたのは新潟市の内野駅近くにありますスーパー、いちまんさん・・

の、左側の一角にあります「みかづき 内野店」さんです。みかづきとフレンドが二大巨頭であるイタリアン。今回みかづきにした理由は・・なんだろ、咄嗟にフレンドという名が出なかったから?フレンドさん、正直スマン。

みかづきさんというと大体はイOンとかの大きなショッピングモールに入っているのですが、この日は夏休み期間の土曜。その手のフードコートはおそらく阿鼻叫喚ということで、最も地味(失礼)っぽいスーパー併設のこちらを選んでみた次第です。地方のスーパーって楽しいですしね。

牛丼やら讃岐風うどんやらクレープやらが出てきそうな、見るからにフードコートな店舗。これだ、コレがみかづきだ!

ほうほう、アツい季節に辛いガッツなイタリアン!ぼくの記憶が確かなら、ガッツな味とは最も遠いところにあるのがイタリアン。ビーフとシーフードカレーががガッツ味らしいから試してみるか。

通常はイタリアン・カレー・ホワイトですよね。そしてみかづきのセットはポテト。ちなみにフレンドの方は餃子とイタリアンの「ペア」という、完全にネーミング無視の何がなんだかセットがあります。

ガッツもいいけど数年ぶりのイタリアンだしな、定番の中の未食であるホワイトイタリアンでいきましょう。夕食にコースを予約してしまったからポテトやたこやきはナシでいいや。そう、しれっとたこやきもあったりします。

四人分くらいのささやかなイートインテーブルで待っていると、5分くらいで来ましたホワイトイタリアン・チーズトッピング・ウーロン茶Mサイズ、しめて700円。

紙ストロー化などどこ吹く風の曲がるストローもたのもしい。

映えなんか関係ない、安くてウマけりゃいいというスタイルを物語るシンプルな・・いやこりゃさすがにシンプルすぎるだろというのっぺり白い海面。だいたいチーズとホワイトソースの境界はどこよ。ああ、左側のやや黄色い部分がチーズか。

フォークを突き刺せばホラ、下にはちゃんと焼きそばが・・出てきたのはとぼけた色の・・焼きそば・・なのか?中華麺以上うどん未満、断面はなんとなく四角い不思議な麺です。もやしが一本ついてきたから太さが分かりやすいかな。

コレだけ食べると、なんとなくハッキリしないソース味にソフト麺のような頼りないコシ。名物?ソウルフード?新潟大丈夫?とか脳内でハテナマークが飛び交うのですが

たっぷりソースを絡めとって口に入れるとあら不思議、きっと初めて食べても身体がふるさとを感知して落ち着いてしまう味。よくわからんがとにかくウマい味。薄い焼きそばと薄いホワイトソース、一つ一つは小さな火でも、2つ合わせれば炎になるのだ!

ついでにチーズも「ホントにチーズか?」というコクとパンチの無さですが、なんだかまろやかでウマいんです。

本当に不思議だ、終盤戦になっても飽きないどころかウマさが加速していく!全くフォークが止まりません。穏やかでパンチがなくて、ひねもすのたり春の日本海のような味というところ。懐が深いというやつか。

こんなの近くにあったら月イチくらいで食べてしまいそう。加えてこのスーパーいちまんさんの鮮魚コーナーがとんでもない充実っぷりで、これまた近くにあったら最高っぽいのでした。

みかづき 内野店 新潟県新潟市西区内野町480番地いちまん内野店内

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