道後温泉でのびのびほぐれたならば、そろそろ神戸に帰りましょうか。なに、たったの4時間です。
友人「やはり無茶な予定だったのでは」
無理無茶無謀は毎度のことです。でもホラ、8時ちょっと前に神戸に戻れたじゃないですか。夕食の予約は8時にしておいたので計画通り、誤差なし。
目指すお店は板宿駅から徒歩でちょいちょいの「肉処 牛宿」さんです。牛を食べさせる板宿のお店で牛宿です、たぶん。昨日行ったお寿司屋さんがインスタにあげておりまして、面白そうなメニューがあったので予約してみました。
友人「そういうアンテナは広いね」
焼肉屋さんで生が500円は安いじゃないかと言いつつ、もちろん日本酒を頼むのであります。いかにも神戸らしく灘の白鶴ですね。生貯蔵種をいただきましょう。
反射で見づらいですが、面白そうだというメニューがネギタンサンド。【数量限定】【売切れ御免】らしいので一皿は確保しておいてと電話でお願いしておきました。
友人「そういう手配は抜かりないね」
それはもう、楽しい晩酌のためならば。あとはそうですね、特上カルビ・・あ、売切れですか。でも今日は特上ハラミがあるのですか。そっちのが嬉しい、ぜひお願いします。特上つながりで特上ロースもいただこうかな。
ホルモンも少し欲しいところ。タケノコってコリコリした血管でしたっけ。やや、上ミノ薄焼きがある。ミノって角切りイメージだから面白そう、ください。
飲まない友人は白メシですかね。
友人「まだうどんの存在感があるからな〜、今日は葉っぱで食べようかな」
ああ、たらいうどんだから仕方ないね。それではチシャ菜を頼みましょう。
つけダレ・ポン酢・塩・レモンと揃いまして、点火!
いきなりやって来たのがお目当てネギタンサンド !写真で見てどうなってんだろと思っていたけど、こういうことだったか。
友人「厚く切ったタンに切り込みを入れてピタパンみたいにしてるわけ?」
どうやらそのようですね。そしてポケットにはごま油で和えたネギがたっぷり。こりゃ面白ウマい確定ランプがペカったよ。
思わず別角度でも見たくなる・・おや、背面に牛脂が控えていた。これを鉄板と網のアイノコみたいなヤツに塗りつけるわけですね。
ではよ〜く塗って、ネギタンを投下!じゅじゅ〜。
じゅわじゅわ焼けてきた。某マンガでタンはひっくり返してはならぬとありましたが、この形状ならポケット内部にウマ汁が貯まるわけで。両面を軽くあぶったらいただきましょう。コリっと来てからネギとウマ汁がまとめて攻めてくる!
後のせネギタンは高確率でネギがこぼれて網のコゲになりますからね、見た目が面白い上に高機能でもある。いや、こりゃンマいや。
食べくらべではありませんが、上タン塩もお願いしてみました。なるほど、面構えから上っぽいというか、舌の一番太いシャトーブリアン的部分ですね。
軽く反ったころでネギといっしょにいただけば、少しシャキっと来てからとろけていってしまう。こりゃ上も上ですよ。良い牛は舌まで良いのか、ツノがおいしいゴーゴー牛のように部位特化の牛がいるのだろうか。
満を持しての登場は特上ハラミ!タレ塩選べますが、もみこみダレがピリ辛系、しかも辛さが選べるというこれまた面白システム。中辛手前くらいでお願いしてみました。
友人「これは白メシを呼ぶ子だったっ!」
良い香りの脂がにじみでるハラミ、ほんの少しピリ辛でコク深のタレ、なんて罪深い!これは日本酒というより
焼酎な気がしてしまったのでツインターボだ、ダブルジェットだ!
特上ロースもピリ辛ダレをまとった情熱的なカラーで登場。見た目でわかる良い肉だなあ。
爽やかなつけダレにひたしてチシャで包めば焼酎が進む進む。良い肉に辛いタレなんてと思ったけどアリもアリです。うめえ〜。やはり焼肉は良い。良いぞ。
この辺で悪いヤツいっちゃいましょう。にんにく揚げ焼きを鉄板にのせちゃう。
にんにく待ちの間に上ミノ薄切りを。シャクっと切れる清々しく歯ごたえ。ゴムもどきの変なミノと違って、何度か噛むと自然に喉に落ちていく。なるほど、これは薄切りなところに意味があるのだな。
揚がって?焼けて?とにかくにんにくも育ったぞ!ホッコリうんめえ〜。
友人「この油でアヒージョしたいわ〜」
わかるー、イモとかバゲットをフォンデュしたいわね。
ほっくりにんにくをミノで巻くなんてなんと素敵なイタズラでしょう。これも薄切りの功徳だな。
うまいうまいといただいて、本来ならシメにいくところですが・・やはり昼のたらいうどんが効いていたのでこの辺にしておきましょうか。次は昼を軽めにして、テールクッパあたりまでしっかりいただきたいところです。
肉処 牛宿 兵庫県神戸市須磨区大黒町3-1-3 SKビル 1F