母が大騒ぎするので予約してしまった和倉温泉の加賀屋さん。お部屋の方は料金の安い方から能登本陣・能登客殿・能登渚亭・雪月花・浜離宮とランクがありまして、さらに浜離宮の最上階には天游と白韻という迎賓室がございます。
母が前回宿泊の白韻をいたく気に入ったようなので、同じ部屋を取りました。なぜ天游にしないかって?まあね、同じ20階だし食事は同じですから・・端的に言うと、天游さん高い。
氷見で寿司を食べた後はロクに観光もしないで和倉温泉にやってきました。わくたまくんから出るお湯は飲泉可、胃腸に効能アリだそうですよ。ちょっと漂うベルギー感は気にしない。
総湯あたりから見上げるラストダンジョン、ダームの塔ならぬ加賀屋さん。高級旅館が勢揃いの和倉温泉街でもひときわ目立つ。左側の三角屋根の所、つまりテッペンに泊まるので、今日だけダルク=ファクト気分ですよ。
駐車場に着いたら車の鍵と荷物を渡して消毒・検温・チェックイン。荷物を台車にのせた仲居さんが部屋まで案内をしてくれます。
高級感を通り越してバブリーな雰囲気が一周回ってオシャレです。ホントすごい。
バーもこんなですぜ。来るたび気になってはいますが、結局満腹でダメなのがいつもの流れです。
まずは19階の雪月花倶楽部なるラウンジに通されまして、これからお抹茶をお持ちしますと。いやはや、天井高すぎで爽快だ。
アツシボで顔を拭い、美しい和菓子と抹茶をいただく。ああ〜、加賀屋さんに帰ってきたな〜。来者如帰〜!
一息ついたら20階へ。エレベーターを出て右にありますのが、かの昭和天皇も宿泊したという天游です。ぼくが泊まったのは・・やや、もう6年も前なのか。
そして左を向けば、一年ぶりにやってまいりました
迎賓室・白韻!どのツラさげて賓客か知りませんが、とにかく今日はそういうことでお願いします。
靴を脱いで上がると、旅館の部屋に入ったはずなのに廊下に出ます。思わずでんぐり返ってみたくなる畳敷きなのがいいですね。
メインの和室はたっぷり15畳、これでもかと言うオーシャンビューがまぶしい。座卓は気をつけないと顔が映り込んでしまうほど見事な輪島塗です。
麦・・ああ、夢か。よっこらしょと腰をおろせば分厚い座布団の2枚重ね。立派な肘掛けまであって大名気分である。
そして抹茶の次は煎茶をいただく・・非常に感じの良い仲居さんですが、本日の担当の方ではないそうです。
ちなみに心付けは不要です。ここ大事。
部屋の鍵とエレベーターカードを人数分いただけるのはありがたい。このカードがないと18階より上のボタンは反応しません。なんだか偉くなった気分だし、セキュリティ上でも安心。
体格に合わせた浴衣を持って来てくれるのも加賀屋流・・ですが、今回は最初から置いてあった。もしかしてデータベース入りしちゃったのかしら。女性用浴衣は色が選べて楽しそうでした。
浴衣は二枚、頼めば作務衣風の部屋着も貸してもらえて寝汗マンも安心。帯もしっかりしたのと柔らかいのと二種類ありまして、寝る時用はフワフワで楽チンです。
仲居さんが立ち去ったところで部屋をキョロキョロしましょうか。こんな牛さんは前回いなかった気がするし。
間取り図では居間となっている部屋がこちら。どうあっても海を見せる気マンマンですね。
あ、北國新聞が置いてある。なになに?ズワイガニ漁解禁、加能ガニ史上最高の500万円が出たんですって。恐ろしいね(伏線)。
加賀屋の天然水(!)にポーション式のコーヒー完備は嬉しいじゃないか。
冷蔵庫の飲み物はご自由にということで開けてみましょう。まあ、ご当地の加賀棒茶がある。そしておビールもあるのか。
いかにも人をダメにしそうなソファーもあるし、さっそく寝っ転がってプシュっと行くか〜!
まてよ・・
今のうちにフロに行かないと混んでしまうかもしれないな。
母よ、ぼくは風呂に行きますがどうします?あれ、いないな。
母「私はまたこっちの部屋で寝るからね。決めた」
ああ、奥の洋間にいたのか・・改めて見ると、ここだけでちょっとした高級ホテルだよね。やっぱりオーシャンビューだし。
大浴場は入口に「現在の混雑状況」が表示されていて、幸いにして「空いています」でした。たっぷり茹だったところで次回は夕食です。
加賀屋 石川県七尾市和倉町ヨ部80番地