京都国際マンガミュージアムを見学してからビットサミットのビジネスデー見学。珍しくメシ以外の予定が詰まっております。
ビジネスデーと一般デーで分かれたり、企業ブースの立派さとか暗さとか年々TGSめいていくような・・とにかくアレだ、集英社ゲームズとヨカゼは注視、注視〜。
たっぷりと見学した後は晩飯です。「四条烏丸の東横インまで酔っ払っても帰れる範囲」でババっと探したところ、ネット予約可で良さそうな焼き鳥屋さんを発見。「京都 焼き鳥一」さんです。「いち」とか「はじめ」ではなく「かず」と読むらしい。
すぐ隣にある予約が取れない焼き鳥屋さんをはじめ、この辺は焼き鳥激戦区。そんな立地で新しい焼き鳥屋さんを始めるあたり、自信の程がうかがえます。あっという間に例の本でビブグルマンを取ったとかなんとか。
厨房をL字に囲む長いカウンター席は20席くらいありそう。
メニューはコースのみ。税込5,300・7,600・9,800円の3種類です。1番上を食べ切れるか心配だったので、真ん中の7,600円でお願いしました。
飲み物はイチローとか山崎とかハイボールが強そうに見えましたが、いつものデンで日本酒です。京都なんで京の箒星を願いま〜す。
でへへへ、なんとシャレオツな。実はすごくデカいので量もそこそこあるけれど、なんだかクイクイ飲めてしまう魔法のグラス。10分間隔で「箒星をお願いします」と言ってしまう、公転周期早すぎ彗星となってしまうじゃないか。
先付になるのかな、最初の一皿はハスの茎とササミのポン酢・ちまき・自家製燻製の3品です。
燻製は一切れで彗星が一周しかねないけしからんヤツ。
え、ちまき?と食べてみたらホントにほの甘いちまきだった。祇園祭の時期だからかな?厄除け厄除け。
ハスの茎って蓮根の陸上部分ですかね。シャキシャキ感は水陸ともに変わりなし、細いけどちゃんと穴が開いている。おもしろいね。
焼き物の初手は串なしで出た。京赤地どり焼きにスダチをつけて。本日の主役をまずはストレートに味わってもらおうという粋なはからいですね。
焼き鳥屋さんで出ると嬉しい鶏スープ。ぐはふは!うんめえ〜!ド直球のトリの旨味!シメにもう一杯飲みたい!
胸肉に皮を巻いて塩焼きという手の込んだひと串。鳥の丸焼きで一番うまい胸のピロピロを巻き固めたってことじゃないですか!なんでしたらコースずっとこの串でいいです、はい。
低温調理の鶏レバーはごま油で。レバ刺しそのままの食感を楽しめて安全ヨシなんて夢のようだ。
でっかいズッキーニに降りかかるのはカツオならぬ鶏の削り節!鶏節が好きでたまに買うんですけどね、そうか、焼き野菜にバッサーという手がありましたか。
CNBですと言われてなんのこっちゃと思えばチキン南蛮ですって。焼きならぬ揚げで来たか!
ルカルカな色のタルタルはなんとピクルスのかわりに柴漬け!ピンクペッパーまでかかっちゃってナイトフィーバーな。見た目は謎めいていますがめちゃめちゃうまい。もう一本くれなきゃダメダメよ。
もも肉の中心だけを使ったというアカ。地鶏の健康的な太ももですよ、うまい汁がとびだしますよ。
好物のハラミだばんざ〜い。クニクニ感、溢れる旨味、香ばしさ。焼き鳥に必須な要素を詰め込んだ宝石のような部位です。
「だしカラです」と出てきたのは・・なるほどですね、唐揚げを出汁に浸してしまいましたか。カリッカリに揚がっているであろう唐揚げを・・?なんと罰当たりなと思うじゃありませんか。
ところがっ!このミディアムレアに揚がった美しいニクと出汁でふやけた衣がドッキングするとっ!いや、これはビックリ。ツマミ的唐揚げとしては人生トップに躍り出た気がする。
胸肉で抱き身にしたネギマですって。今どきは「ネギ間」ではないのだなあ。思いのほか食べやすいし、何よりネギがうまい。そうか、ネギの表面が焦げないからか。芯まで火が通る炭火の魔力!
つくねには卵黄とトリュフという、究極のナントカのデビュー戦を思わせる鉄板の組み合わせ。ふわりとしたつくねに豊穣なトリュフの香り、そして黄身がぬくい・・それがいいんだよな!
冷製の豆腐茶巾蒸し・鶏そぼろのあんかけ。焼きが終わってシメ一歩手前というところで優しい冷菜。そろそろ芋のロックに変更せよということかな。天狗櫻を頼んだ気がします。箒星がグルグル何周もした頃なのでうろ覚え。
シメにスープが欲しいなんて言っていたら地鶏のレモンラーメンなんてトンデモなシメが出た!焼き鳥屋さんの地鶏ラーメンなんて最高か。ほんのちょっとした量なのがまたよくおわかりでいらっしゃる。
なんて面白いスープでしょう。レンゲですするとレモンが勝って、器を持って飲むと濃厚な鶏油が流れこんでくる。レモンであっさりサッパリでしょう?だけでは済まさない、ビシッと力強くシマりました、押忍!
最後の甘味はみずわらびもち。いにしえのRPGのスライムみたようなビジュアルがいいですね。
焼き物揚げ物とりまぜてのコースでちょうど満腹、大満足。税込7,600円でここまでやってくれるとはありがたい。胸肉巻きとCNBとだしカラのためにまた来なくては。何がいいって、東横インに近いのよね。
京都 焼き鳥 一 京都府京都市中京区四条室町菊水鉾町585 1F