板宿でおいしいお寿司をいただいて、翌朝は・・あれ、帰るだけじゃないか。せめてにしむら珈琲さんでモーニングでもと思ったけれど、朝の6時に東横インを飛び出してしまったので帰るほかない。
新神戸駅に着いたのは6時半。こんな時間ではお土産コーナーもロクに営業しておりませんが、駅弁の殿堂「淡路屋」さんはしっかり開いている。よし、新幹線で朝食としゃれこもうかな。
ここで回想。
新神戸駅から新幹線を利用する際、いつも目にとまる淡路屋さんのミニ売店。感染症の影響か、営業はされていないようです。でもサンプルを見ちゃうのはメシ好き者のサガ。
そしてこのいつまでも補充されるアテのない哀愁漂うお弁当が気になっていたんですよね。
パッと見では俵おむすびといなり寿司のチーム助六かと思いますが、よく見ればおびただしい量のからあげじゃないか。メシとからあげだけの駅弁?サンプルの手抜きじゃないかしら・・調べてみたところ、どうやら本当にそんな仕様で実在するらしい。しかも土日限定販売というレアキャラとのこと。
幸いにしてこの日は土曜日、でもこんな早朝からあるのかなとドキドキしつつ但馬どりのからあげ弁当をくださいと言ってみたところ、あっさり買うことができました。箱はやたらと大きいけれど980円、ひっぱりだこ飯より安かったりします。
「ただひたすらに、唐揚げをほおばるためだけのお弁当」というコピーも勇ましい。それではオープン・ザ・フタ!
ワハハ、本当にからあげとメシしかない!誰だっ、この弁当の企画出したの!ローソンのウインナー弁当をフルサイズでやるヤツがあるか!
バランの陰に桜大根くらいあるんじゃないの?じっくり探してみても、ひたすらゴロゴロと転がるからあげの大海。からあげとの闘争においては、香の物すら不純物と断じるかッ!淡路屋ッ!
からあげの量も尋常ではないけど、メシ一俵のサイズも相当デカいぞ。俵メシ弁当の代表たるシウマイ弁当の1.5倍くらいありそう。
恐る恐るカロリー表記を見ると1,000Kcal超・・うん、見なかったことにしよう。朝メシとしてはいかがなものかとか思っちゃいけません。
箸がプルプルするほどの重量感。なんてえ迫力のからあげだ。ガブリといくとすっごいたくましい、地鶏〜!!
こんなマッチョからあげならば、味付けはニンニクがっちょりかと思うでしょう?でもそんなことはありません。ニンニクショウガや下味はほどほど、但馬どりそのままを味わえというストロングスタイル。冷えて味が締まってこそ食べ頃という弁当専用仕様ですね。
これまたズッシリ重い、とても一口ではおさまりきらない俵メシ。弁当にピッタリな硬めのご飯なんだけど、すごいもっちり感があって・・もち米でも入っているのかしら?トリとメシだけの弁当、どっちもしっかり美味しい!
嬉しい美味しい皮が多めのパーツなんかもあって、この辺をツマミに缶の水割りをグビリといきたいような・・いや、メシだ!俵メシを喰らえ!
歯ごたえバッチリの但馬どり、もっちんもっちんの俵メシ、とにかくよく噛まねばならない。咀嚼筋がジャック範馬ばりに鍛えられてしまいそう。
ワンツー、ワンツーと口に放りこみ、噛みしめ、ただひたすらにからあげと向き合います。
いやはや、量の多さと咀嚼数が相まってすごい満腹感だ!ボリューム控えめが多い気がする駅弁において、食べ終える頃にはアゴがくたくたで大汗をかくほどのモノがあるとは!
添付のおしぼりでは汗を拭き切らないので、乗って良かったグリーン車。このおしぼりは厚手で大きくて万能にも程があるんですよね。
朝メシとして食べたところ、まるでお昼を食べる気にならなかったことをご報告いたします。つまり2食分と考えたらワンコインで500Kcal・・おいおい、それで美味しいんじゃ最高じゃないか。
淡路屋 JR新神戸駅コンコース2階売店 兵庫県神戸市中央区加納町1-3-1 JR新神戸駅コンコース 2F