ランチで行きがちなのは、そば・カレー・寿司・ステーキあたりでしょうか。特に頻度が高いのはそば。作務衣の脱サラおじさんが打つものから立ち食いまで、とにかくそばと名がつくものは大好き。
そのそば屋さんで一番通っているのはこちら、栃木県は那珂川町にあります「そば処 一徳」さんです。ウチから100キロばかり離れていますが、好みのそばのためなら遠しとせず。はい、移動バカです。
お昼どきには混むお店なので、開店の11時ピッタリを狙いすまして入店します。でも2番乗り、やっぱり人気店ですね。
そば屋さんで注文するモノといえば一に鴨汁、二にせいろ。ところがこちらは鴨汁せいろというモノがない。かわりと言ってはなんですが、辛み大根そばが強烈なまでに辛くておいしい。今日もそうしようかな。冷やし里そばなんかも揚げ玉がホンモノで非常に良いです。
うどんでは両刀ですが、そばの場合は麺が冷たいモノ専門。なので温かいメニューはナナメにすら見ないけど、写真を撮るついでだし久しぶりに見てみよう。
・・・あれ?最後に「☆つけ麺にもできます」って書いてあるじゃないか・・もしかして鴨南蛮を鴨つけそばに変更できちゃったりするの?やだ〜言ってよ〜、ずっと気がつかなかったよ〜。それで決定、決定〜。
後から入ってきた男性二人組が座るなり単品のねぎとろ丼を頼んでいる。しかも大盛り。セットでなく丼一本、しかもそば屋さんなのにかつ丼や天丼ではなくねぎとろ丼!なんか特別なねぎとろなんだろうか、それともちょっと変わった二人なのか。
大体のお客さんはそばとミニ天丼のセットを食べている感じです。ここってそばだけでも相当なボリュームだと思うんだけど、みなさん健啖で結構ですね。
さて、初めてお目にかかります鴨南蛮のつけ麺スタイル。つまり鴨汁せいろですね。温かい肉汁といえば以前はいのしし肉を使ったそばがあったな。壁に貼ってあったメニューはないし、やめちゃったのかしら。
平打ち気味の細いそばは半透明でキラキラ輝くようです。この近辺で獲れたそばの実をその日に使う分だけ挽いているそうで、本当に驚くほど風味が高く清々しいのです。ああ、今日もおいしそう。
鴨南蛮の名に間違いなしのネギだく汁。鴨にはやっぱりネギだよな!
卓上に岩塩が入ったミルがあるので、最初のひとすすりは塩でズルルー。
はわわ〜、ひと噛みすると甘味があふれ、心地よい鄙びた香りが鼻に抜け、ひんやりとして滑らかな麺が喉をすべり落ちていく・・そばってうめえ〜!!ちょっと待って、今って真夏なのになんでこんなウマいの?夏の新そば?
お次は鴨汁にひたしてズルルー。はあ〜、良いアブラをまとったそばがこれまたうまい、うますぎる。ここの汁は返しが優しいので、どっぷりつけておいしいタイプと思います。大丈夫、汁をまとっても全く負けない、風味豊かすぎるそばですから。
あ、鴨ちゃん見っけ。ネギを背負わせていただきます。いのししそばの時もそうでしたが、お肉は具というより完全に出汁の素。こんなに汁をうまくしてくれてありがとうといただきましょう。
もりの時はそば湯まで使いませんが、鴨汁には欲しい刻みネギ。ドーンと大盤振舞いなので適宜投入していきましょう。
生ネギの刺激で、あまりのウマさにまごまごしていた舌と鼻がよみがえる!やっぱり量が多めだったけど、あっという間に完食だ!
そば湯の段となれば残りネギはもちろん全投入!おお〜、開店したばかりなので薄いそば湯、ホンモノだ。わざわざ濃くしてくれなくても、このくらいの方がかえってサッパリしていいですって。
やっぱりここのそばが一番しっくり来るなあ・・鳥南蛮と鴨南蛮が同じ値段というのは少し不思議、肉の量が違うんだろ〜か。今度頼んでみよう。
一徳さんから車で10分くらいの所にあります林屋川魚店さん。鮎とウナギが尋常でないおいしさです。ウナギさんの事情から普段は控えておりますが、母の大好物なのでたまに買うウナギがホントにウマい!昼そば、夜ウナギのコンビネーションを楽しみたくなったらぜひどうぞ。
そば処 一徳 栃木県那須郡那珂川町松野1001-1
林屋川魚店 栃木県那須郡那珂川町小川171-8