年越しだ!ひいきのおそば屋さんで「せいろの大」だ! そば処 一徳(那須郡那珂川町)

タイマーを間違えなければ、この記事が公開されるのは大晦日。年越しというわけでそばのお話です。

新そばは出るし温かい種物が恋しくなるしと、そば屋さんの暖簾が恋しくなる季節になりました。うまいそばを思うさますすりたい。思い立ったらやって来てしまったのは那須郡那珂川町の「そば処 一徳」さん。

体感ではここ数年で一番通っているそば屋さん、贔屓のお店ってやつだね。100キロ以上離れているお店に通うとかあんたバカ?なんて気にしないわ。お気に入りだもの。

開店11時の10分後というのに駐車場が埋まりつつありましたが、入ってみたら6人用のでっかいテーブル席をいただくことができました。母と二人なのになんだか申し訳ない。

キョロキョロしてみたけど「新そば」の表示はナシ。そういえば毎年見たことないような気もする。

もっともメニューの頭に書いてあるように、ご当地馬頭産の地粉を使う分だけ自家製粉。いつ何時、それこそ真夏でも新そばのように香り高いそばを出してくれるので、改めて貼り出す必要はないのかもしれませんね。

さて何がいいかな。ここの辛み大根そばは本気で辛いから痛風避けにいただこうかしら。揚げ玉大好きだから冷やし里そばもいいわね。

母はメニューも見ない前から天せいろそばで決定です。そして海老天は好きじゃないとこちらに来るのですが、それってメインじゃないの?ついでに舞茸やサツマイモなんかもこちらへ‥でも必ず天せいろなのは永遠の謎です。

こちらの温かいそばはつけ麺にもできるんですよね。つまり鴨南蛮を鴨汁せいろにすることも可能。カレー南蛮のつけ麺なんて面白そうだな。

他のお客さんは天丼・生姜焼き・ねぎとろ丼あたりのセットを食べている人が多い気がする。ほら、こうしている間にもしょうが焼きが運ばれていった‥ご飯ものもうまいってことなんだろうな。かつ丼とミニそばなんて背徳のメニューに行っちゃう?

しかし今日はそばだけをズズズっとすすりたいのだ。鼻に抜ける清々しい香りをたっぷりと楽しみたいのだ。よし決まった、よく考えたら初来店の時にしか頼んだことがないせいろそばを大盛りで願いま〜す!

器は那珂川町の小砂焼。こいさごやきと読むそうですが、読めんて。

面白い色合いでお茶もおいしく感じます。

はい来た〜、せいろそば大盛り!このごろはどこに行っても鴨せいろに浮気ばっかりで、ノーマルせいろなんてすごく久しぶりなんじゃないか?

ただでさえ盛りが良いところに大盛りなんて言ってしまったもんで、結構な麺量なんですよ。これ見よがしの山盛りではなく、あくまで食べやすさ重視でざっくり盛ってあるのがいいですね。

そばを楽しみに来たから最初は塩なんて気取ってみるか。卓上のピンク岩塩をごりごり。

むざと箸を突き入れて持ち上げれば、どうですこの瑞々しさは。鋭く切り立った角は透きとおり、滑らかな肌は見ただけで喉ごしの良さを感じるようだ。

ズズっと行けばキリッと冷たく、流れるように喉へとすべり落ち‥いやまだ落ちるなちょっと待てとあわててひと噛みすると、そばの香りが弾けるように広がる。

やはり一徳さんのそばは好きだ、好きすぎる。

以降は汁に浸してズズー。汁は軽めなので、半分よりちょっと上くらいまで沈めると非常にエエ塩梅です。

量が多いのでワサビなんて変化も楽しみ放題。

そばが強いからワサビやネギにも負けることなく、良三のように薬味皿を投げつけられる心配ナシ。料理をひっくり返したり薬味を皿ごと投げたりのクレイジー雄山、あの頃の君が好きだった。

通常のせいろ二枚はゆっくりありそうな量をやっつけて、案の定母より渡されたでっかいエビと春菊天もやっつけてごちそうさま。うわ〜、期せずしてそば屋で満腹コースになってしまったい。大満足!

おっと、最後のお楽しみであるそば湯タイムが残っていましたね。まだ初期ロットだったので、そば湯と言うかほぼ白湯。そば粉後入れのドロドロよりはこっちの方がさっぱりして好きです。

冷たいシャキッとしたそばをたぐって、温かいそば湯でホッコリ。せいろとかもりそばってヤツは本当に良くできているなあ。

ちょっと鴨をお休みしてせいろの旅を‥と思ったけれど、困ったことにそばがうまい季節は鴨の季節でもあるのよね。この世は悩みに満ちているね。

というわけで、2023年最後の更新でした。よいお年を。

そば処 一徳 栃木県那須郡那珂川町松野1001-1

温かい汁のけんちんつけそばもどうぞ

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