この焼きそば屋さんは高校の時以来かな〜と寄ってみれば・・え!同じオバちゃんが現役で焼いている!人間国宝か! ちろりん村(太田市内ヶ島町)

群馬県太田市は「太田焼きそば」が売り。上州太田焼きそばのれん会なんてのもあるのですが、富士宮や横手のような知名度は無いのは否めません。そもそも焼きそば屋さんが多めってだけで、特徴が無いのが特徴、好みのお味を見つけようと言われましても・・観光の人には無理だよね。

無理やり傾向を言えば、「具はキャベツのみ、味付けは足利市の月星ソース、炒め油にラードを使う」お店が多いといったところでしょうか。ぼくの知る範囲ですが。

よし、久しぶりに食べるとするか。昔から愛用しているお店は持ち帰り専門の老舗で・・あれれ、久しぶりに行ったら休業中であった。テイクアウトに追い風時代じゃなかったの?おかしいなあ・・すっかり焼きそばの腹なので、もう一軒の老舗に行ってみるか。

太田市運動公園のすぐ近くにあります「ちろりん村」さん。記憶を遡れば中学高校くらいの時に何度か来たような。つまり間違いなく老舗です。いや〜、前に来たのがいつかも思い出せないほど久しぶりだ。

10時半の開店時間ちょっと過ぎというのに、電話予約の受け取りであろう車が次々と来ております。専用駐車場はお店の規模に対して明らかに広いので安心。

メニューは焼そば大中小、中を3つ頼むと1,000円ポッキリと50円お得になるみたいです。日よう日のみ限定30本で焼まんじゅうもやっているのは昔と変わらないかな。太田名物とグンマ名物をまとめて楽しむことができます。

さて、自分の昼メシと家へのおみやげで中を2つお願いしましょう。

これから焼くので時間をいただきますとのこと。はいわかりましたと返事をしながら店内を見てビックリ、頭に巻いた手拭いも粋なオバちゃん、昔っからのオバちゃんじゃないか!まだまだ現役でしたのね・・いったいお幾つなんだろ。

さすがに接客等は息子さんと思われる方がメインのようですが、そのコテさばきは全く衰えを知らず、タップダンスのように軽快な音を鳴らしています。ひっきりなしに電話が鳴って大繁盛、夏場など鉄板の前で大変な激務と思われますが、すげえなあ・・

駄菓子屋と焼きそば屋のオバちゃんは永遠にオバちゃんなのである。

というわけでお持ち帰り成功。温かいうちにいただきますか。袋を開けたらせんべいがオマケで入っていたのがほっこりポイント。

パンパンに詰まったパックは包み紙ナシ、輪ゴムではなくホチキス止めなので慎重に開けましょう。

バッサーっと一面に振りかけられた青のりは芝2,400メートル。前歯への付着を気にするのも馬鹿らしいほどのサービスっぷりじゃないですか。

世界の月星ソースの香りが鼻をくすぐりツバが湧く。そうだ、焼くのを待っている間にずっと嗅がされたあの香りにやっとありつけるぞ!たまらんとばかりに割り箸を突き入れましょう。

プリプリ感あふれる歯切れの良い焼きそば専用麺、館林のクリタ食品製のような気がします。この麺と月星ソースは太田焼きそばの鉄板コンビ。一方アブラは太田焼きそばに多いラードではなくキャノーラ油のようで、見た目より軽快な風味に箸が止まりません。

何年も食べなかったのが悔やまれるくらい美味しいじゃないか・・いや、絶対に美味しくなっているよな。やはり人間国宝クラスの方が焼いていると違うな。ちろりんオバちゃんは焼きそばの夢を見る。

青のりに負けじと大量に添付されている紅生姜も良い仕事をしてくれる。ソースが酸味強めタイプなので爽やかさが二倍、二倍と東関親方。油が軽いのもあって、大量の麺もスルスル入ってしまう愛しき罠。

あっ、なんと肉入りだっ!太田焼きそば希少種だ!こんなちっちゃい豚コマだけど、なんだかすごくトクした気分。ラード未使用な分のコクを気持ちプラスしてくれる存在なのかもしれん。

というわけで、「中」でも盛りの良い焼きそばがあっという間に胃袋に収まってしまった。やだまた食べたい、何この中毒性。オバちゃんたら焼きそばを焼きすぎて、コテから依存性のある物質を分泌するソバオーグとかに進化されたのであろうか。

徒歩圏内の太田市民体育館がバスケチームのホームになったそうで、これからさらに注文が増えるかもしれません。よし、今度は電話してから行こう。

ちろりん村 群馬県太田市内ケ島町319-1

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