夏だ!ハモ食べたい!でも6月頭に海なし栃木ではちょっと・・え、イケるの?梅雨前に活けハモしゃぶしゃぶコース! かもし家(宇都宮市・東武宇都宮駅)

宇都宮の友人、6月アタマにそっちで飲みたいのですが食べたいものとかあります?

友人「そろそろ夏なので食べたい、ハモ」

海なし宇都宮、しかも6月に鱧ですか、なかなか無茶を言いますね・・昨年の7月に鱧コースをいただいた明日香さんにお願いしてみようかな。

でも新規開拓もしてみたい。「宇都宮 ハモ」でざざっと検索すると、2021年の6月に鱧しゃぶコースを出していたお店がある。「2年前の話だろ?バカなのか?」と説教される覚悟で電話してみましょう。

「鱧しゃぶですね?大丈夫と思います。もし入らなかったらお店で何か選んでいただく形でよろしいでしょうか」

いやそりゃもう、もちろんです。すみません無理を言って。店主さんらしき方、ものすごく感じが良かったから楽しみだぞ。

やって来たのはけやき通り、中央郵便局のすぐ近くにあります「かもし家」さん。醗酵モノばかり出そうな店名ですが、インスタを見ると季節感あふれる山海の幸を取り扱っているようです。

駐車場はお店の前に3台分、近くにコインパーキングも多いのでどうにかなると思います。おお、予約で満席ですって。大人気だね。

友人「はたしてハモは入ったのかしら」

それがね、昼間にお店のインスタを見たら「活け鱧はご予約で鱧しゃぶに」って上がっていましたのよ。

友人「やった!今年初ハモ確定!」

カウンターがメインみたいですね。でも我々は鍋だからでしょうか、奥の個室に案内していただきました。掘りごたつ式で楽チンなり。

友人「季節のお鍋、活け蟹鍋、すっぽん鍋にとらふぐ鍋。ハモがいない」

そりゃもう特別にお願いしましたので。そんなわけで値段も知らんけど、とらふぐより高いことはない・・と思いたい。

お酒は鍋島に田酒と有名どころから、鳳凰美田・辻善兵衛・惣誉とご当地の佳醸まで揃います。どうやら店名の「かもし」はお酒を指しているようですね。オリゼーがその辺を飛びかっているかもしれん。

店員さん「お飲み物はこちらもからもどうぞ」

お、国産ワインなんかもあるのですね。そういえばJSAソムリエとかインスタに書いてあったような。やっぱりお酒の醸し家さんだな。

安心院ワインなんかも面白そうなんですが、一番上の裏鍋島 隠し酒という文字を見つけてしまっては仕方ない。とりあえずこちらを一合願いま〜す。

鏡じゃないよ、裏鍋島だよ。ぐい呑みは選べるんですか?じゃあ大きめのヤツで。

前菜が山盛りで登場だ。春のような初夏のような、芽吹いて育ちましたーッ!といった感が伝わってきます。

ぷるぷるじゅん菜、コリコリ歯ごたえと磯の香りが楽しい赤ナマコイカサトイモ(だったかな)の木の芽味噌と、裏鍋島がみるみる減っていく。

ちまきもお菓子じゃなくて中華タイプだ。笹の葉と薬味で香り満載、ちまきなのにツマミ特化型だ!

ベビーより大きなヤングコーンは甘さがあふれて若々しい歯ごたえがたまらない。包丁も入って食べやすいね。こんなにウマいものばかりでは困ります。前菜の途中で裏鍋島が蒸発してしまったじゃないか。

鳳凰美田 ワインセルを願いま〜す。ワイン酵母で醸した日本酒!酸味と甘味が言われてみると果物のような、とにかく香りが良いねえ。クイクイ飲めてしまって危険きわまりなく現場猫案件です。

造りはタコタイの瀬戸内コンビに・・落としハモ、キタ!

旬を迎えるタコは湿気を吹き飛ばす爽快な食感。お店の売りらしいタイは皮に一仕事してあってさすがの一言。そして落としハモな、お湯に落としたハモを梅で食べるって思いついたのはどこの天才だ。

コンロとザクが運ばれて来て、グングンと鍋ムードが高まります。

ポン酢に薬味、ジリジリ来ますねえ〜。ハモはどこだ!

来たー!丁寧に骨切りされた、ちょっと前まで元気だったであろうハモ!

大将自らがハモの骨で取ったダシを持ってきて、鍋になみなみと注いでくれます。

ダシがポコポコしてきたぞ、投入だ!透き通った美しい身をしゃぶしゃぶすれば、だんだんと白くなってきて・・

花開いた〜!いただきま〜す!

梅やらポン酢やら、涼しげな酸味がとにかく合いすぎるまさしく夏の魚!しかも骨切りのおかげで極上のダシがよく染み込むと来たもんだ!もしかしてハモって、しゃぶしゃぶこそベストな食べ方なのでは?

一切れに一杯お酒が必要なので、ワインセルの在庫を飲み干してしまった。同じく栃木の若駒〜夏駒〜をいただきましょう。なかなかふざけたラベルですが、味は大変硬派です。

ダシを吸ったザクたちはただの脇役では済みません。特に白菜の芯と豆腐は好物です幸せです。夏の鍋、いいね!

とはいえ、やはり身体が温まりすぎるので一気に冷却、京都は玉川のIce Breakerを投入します。有名なオンザロック専用日本酒。ふわ〜、涼しい〜。

日頃の小食はどこへやら、次々とハモを投下して野菜をすくってお酒を飲んで・・あれだけあった具材のほとんどが胃袋に?鍋ってすごいな、お相撲さんが食べるワケだ。

店員さん「シメはおうどんとご飯のどちらがよろしいですか?」

難しいこと聞くなあ〜!ザットイズザクエスチョンだなあ〜!

悩みに悩んでご飯でお願いしました。お腹いっぱいを察してくれたようで、ご飯少なめでダシを楽しむゆるゆる雑炊!素晴らしい〜。

すするたびにニッコリしてしまう滋味、香の物もうめえ。しゃぶしゃぶタイムをすっ飛ばして、最初から鍋いっぱいの雑炊とたっぷりの漬物でもよかったのではという暴論すら頭に浮かびます。

でもてっちりとかさ、そうじゃない?シメの雑炊のために黙々と野菜を食べているフシはない?そうでもない?あれれ?

友人「美味しくいただいたところで代行を呼んだら、30分くらいかかるとか」

30分・・2軒目には行けないし、コースが終わったままダベっているにはちょっと申し訳ないし、帯にもタスキにもならん時間だね。

一品料理メニューに甘いものなどあれば・・アイスがあった、よしよし。ついでに漬物盛合せと鯛めし玉子雑炊のコンボもやろうと思えばできることが判明してしまった。

黒蜜きなこアイスとお茶で雑炊後のさらにシメなんて素晴らしいじゃありませんか。信玄餅の組み合わせ、好きなのよね。

代行が着いたようなのでお会計をお願いすると、なんと鱧しゃぶコース8,000円でした。わざわざ活け鱧を取り寄せてもらったのに、そんなに安くていいのかしら?

この記事を書きながらお店のHPを見たら、7・8月の鍋と日本酒ペアリングコースは天然活〆鱧のしゃぶしゃぶ!なんてこった、夏のうちにもう一回行かなきゃダメなやつじゃん!ついでに冬になったらとらふぐ鍋コースも食べなきゃダメだし、ハモのおかげで素敵な店を見つけたのでした。

かもし家 栃木県宇都宮市中央5-17-20

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