あわら温泉のつるやさんでたっぷりお湯に浸った福井。でも二日目の夕食は神戸で食べることになっています。ホラ、運転が終わってからじゃないと飲めませんからね。
東尋坊を見物したり道の駅で買い物したり、観光らしいことをしたら神戸に戻りましょう。朝食が旅館らしくボリューム満点だったのと、なんとなくタイミングを逃したりで、結局お昼抜きになってしまった。
・・腹が、へった。
はらぺこでも安心、いつもの「鮓 ちかもち」さんの11,000円コースはたっぷり16品!この日は7月末と真夏も真夏。盛夏の明石は何が出る?
まずは飲み物ですね。あっ、栃木の仙禽 かぶとむしがある〜!北関東の気の利いたお店でよく見ますが、関西では珍しい。くださ〜い。
ちょっと驚くくらいの甘酸っぱさと爽やかな後口。ゲーミングかぶとむしは夏にふさわしい味。
淡路のもずくと明石のタコという、いかにも御食国なお皿でスタート。最初に酢の効いたモノが出るといやが上にも食欲が加速します。
カツオ玉ねぎポン酢でかぶとむしをグビリ。醤油とカツオはメシを呼び、ポン酢とカツオは酒を呼ぶ。
鮎の甘露煮ペーストは文句なく酒泥棒。なんてうまいんだ鮎の肝。
見るだけで涼しげなホタテの冷製茶碗蒸し。こっそりアナゴがかんれんぼしていたりして楽しいぞ。
ノドグロ炙りの下にインカの目覚めマッシュ!白身のトロからあふれ出るウマ汁を吸い込んだ甘いイモ!反則だ反則!
蒸しアワビのお椀、いやお碗か。昨晩がしゃぶしゃぶで今夜はお碗。こんなアワビ祭りなんかしちゃってバチ当たらないかな、大丈夫?
ここで女将さんオススメの純青 おりがらみGalaxyに切り替えます。薄くにごった見た目がなるほど天の川のようだ。クセ強なはずの生もと、しかもおりがらみでこんなにクリアで軽快なお酒になるのがなんだか不思議。
ガリが置かれて握りのスタートです。初手、ケンサキイカ。塩で甘味が引き出され、粒の立った酢飯とネットリしたイカが絡んで、寿司ってうまいもんだなあ。
明石だもんな、タイだよな!皮の部分をたっぷり楽しんでからGalaxyを流し込むと・・やっぱり寿司ってうまいもんだなあ。
ブリ軍団の夏の雄、天然カンパチ!白身の深い旨味と煮切りの旨味がドッキングしてエラいことに。
サワラは玉ねぎポン酢で。ここ2年ほど西日本でお寿司を食べることが増えたせいか、生のサワラによく出会えて嬉しい限り。
愛媛の赤ウニですってさらっと出てきたけど、もしかして夏だけの幻のウニじゃありませんでした?たっぷりとした身の味は濃厚そのもの。はえ〜、いいもん食べたな。
この日は土用の丑イブだったので、きっとウナギの食べ時。ウナギはもちろんだけど、お寿司屋さんの海苔ってホントにウマいのな。
これは希少種、カワツエビの握りですって。味も見た目もなんだか富山の白エビみたいだね。
夏の高級貝、イシカゲガイ!いかにも貝な風味といかにも貝な食感がもう、貝!感想は…貝!いやホントにね、貝の刺身に求めるモノの大半が入っているの。
終盤戦になりました。いつもは芋のロックですが今日は最後まで日本酒でいこう。今年はこれで飲み納めかもしれない紀土 夏の疾風を願いま〜す。
爽やかな夏のお酒に、脂のくどさゼロで爽やかな香りが吹き込むようなホンマグロ。くぅ〜、酢飯とワサビがこの世で一番似合う魚め。
握りのトリは蒸しアナゴ。ふるふるの身とツメの甘さにデザートみがあるわね。
そして赤出汁と熱いお茶で締める!ふは〜、今回も堪能いたしました。実はコッソリ誕生日でしたが、旅行と寿司で大変良い日になりました。温泉からの寿司、良いね。またやろう。
鮓 ちかもち 兵庫県神戸市須磨区平田町1-1-20 谷崎ビル 1F