予約制の高級和食店がふらっと入れるランチを開始!しかもアジとカキのフライなんて正義の味方セットだと〜!? にしけん(太田市東別所町)

神戸の東横インで年を越していたら、能登の方ですごい地震が発生しました。毎年お世話になっている加賀屋さんも大変な被害に遭われたようで心配です。お正月気分などすっ飛んでしまってグンマに戻ったのは1月2日の昼。

‥何が起ころうとも、生きているからには腹がへる。家に戻る前にお昼を食べよう。しかし三が日にやっているなんて、大規模なFCとかチェーンばっかりだよな‥それでは帰り道にある山岡家でよかろうと寄ってみると、みなさん考えることは同じで駐車場はいっぱい。どうしようかな。

山岡家の駐車場のすぐ北側にある「にしけん」さん、完全予約制で素晴らしい海鮮や厳選されたお酒を出す和食店と小耳に挟んだことはあるけど、入ったことはない‥あれれ?夜だけ営業と思っていのに暖簾が出ているぞ。

「アジフライ」「そば」「ランチ」とかの文字が書かれた黒板等があるので、もしかしたらランチ始めちゃった?アジフライのランチで予約制ってこともないだろうから入ってみよう。

う〜む高級そうな造りの店内だ。立派な扉をいくつか開けて奥に進むと、「いらっしゃいませ、空いているお席にどうぞ」と明るい声でのご案内。よかった、やはり予約はいらなかったか。しかも想像より気さくで良い雰囲気だと胸をなでおろし、5席ほどあるカウンター席の真ん中をいただきます。

え〜と、メニューは‥極 アジフライ定食1,500円。なるほど高級アジフライであったか。日本で一番フライに合う脂の乗ったアジを厳選したそうです。

ご飯のおかわりは無料なところに〆の極み生卵なんて追加メニューがある。アジフライで最初のご飯を食べさせ、二杯めには卵を頼ませようという孔明の罠だな。引っかかる自信満々でござる。

ランチもう一つの柱が自家製粗挽き二八そば800円。鴨せいろがあったら即決だったけど、どうやら普通のせいろだけらしい。足りない人は卵かけご飯やアジフライを追加するか、せいろをおかわりするわけだな。

天ぷらでなくアジフライ、つまり天せいろならぬフラせいろ‥なんだか面白い組み合わせじゃないの。卵は川島町の産みたて、ご飯はここ太田市のコシヒカリらしいから卵かけご飯とそばのセットもアリだな。

店員さん「今の時期限定なんですけど、あじとかきの定食もありますので」

あじかき定食2,000円?アジがフライだからカキもそうだよね?うわ〜、フライ界のBI砲と言ってもいい夢のタッグじゃないか。これください!

店員さん「ご飯は一杯おかわりできるんですけど、とりあえず大盛りにしておきましょうか?」

見た目で気遣ってくださってありがとうございます。でもね、こんなビッグボディだけど見掛け倒しなもんで、普通盛りでお願いします。

先に食べ終えた方が「おいしかったです!明日もやってます?また来ます!」とか言っている。そそそそそんなにうまいのか?2,000円って言っていたからたぶん同じモノだよね。こりゃ楽しみだなあ。

そしてやってきたお盆は‥うわ〜!もう一回、うわ〜!開いていたから飛び込んだ、そんなお店でこのビジュアル。ゴローさんばりの完璧な出会いじゃないか。2024初外食、おすわり一発の全回転リーチおめでとう、ぼく。

シャキシャキの水菜が嬉しいサラダはちょっと驚くほどの酸味でスカッと爽やか。こいつは胃が覚醒するナイスベジファーストだぞ。

お新香はマイルドな浅漬けでメリハリが楽しいねえ。

飯茶碗にてんこ盛り‥ではないけど、しっかり盛られた太田産コシヒカリは綺麗にエッジが立った良いご飯。太田のコメってこんなにうまかったのか。

味噌汁は出汁も味噌も旨味が深く、きのこたっぷりで食べごたえもある。まだ主菜をいただく前というのに、心の中の味皇がビームのエネルギー充填完了してしまったようです。

だがメインはこれからだ。キツネと言うにはあまりに淡色、なかなか見ない色合いのアジフライとカキフライ。油の温度低めでじっくり揚げて、かつその油がピッカピカに新鮮ということで合っているでしょうか。

調味は卓上の岩塩と別添えのソースとタルタルソース。色々と楽しめそうじゃないか。

まずはカキから攻めますか。カラシとレモンもあるから‥まずはレモンと塩、お次はレモンとカラシとタルタルのオールスターでいきましう。

しかし大きいね。夜のコースでは殻付きの生で出されているようなシロモノなのだろうか。

ふあ〜、トロトロっと来た〜!極めて粒子の細かいパン粉は、中身のうまさを閉じ込める最低限のATフィールドであったか!じっくり火が通ったカキは生の時よりクリーミー。よくできたクリームコロッケのような食感で、でも旨味はカキのソレという‥なんと、まあ、とんでもなくメシを呼ぶことよ。

お次の粒をタルタルでいただけば、こちらはなんだか和を感じるような、ハイカラすぎぬ風味でやっぱりメシを呼ぶ!いやなんだこれ、生ガキと火を通したカキの良いとこ取りだよ〜!

見ただけでふっくらサクサクを感じるアジフライ。こちらもとんでもないモノを盗んでいきそうなメシどろぼうと理解しました。素晴らしく大きな身が2切れあるからね。ソースにタルタルにと千変万化で楽しませていただきましょう。

これまた目が細かく薄い衣をシャクっと噛みやぶると、ほっこほこの身が弾けるようにまろび出る。「日本一フライに合う脂乗りの良いアジを厳選」と言っていたな、それはホントだ!長崎産のアジでしたか‥信じられないような話ですが、海なしグンマで海辺の行列店もビックリの最高にうまいアジフライを食べています。

このアジが2枚、カキが大粒2つでしょう?そして味噌汁もおいしいと来るんだから、ご飯の配分が極めて難解な一局でしたよホントにもう。素直におかわり頼めばよかった。生卵が別注なのは正解だね、絶対コメ不足になるもん。

軽〜くてふんわりした衣なのにいつまでもしんなりしないのも不思議だ‥そしてでっかいフライなのに全く胃に重さを感じない。刺身定食を食べているようなサッパリ感はなんなんだ。

中骨は活け造りのソレのような飾りでなく、カラリと揚がった美味しい骨せんべいとなっております。一物全体食〜!バリバリとかじりながら、先客の方の「明日も来ます」という言葉に心の中でうなずくことしきり。お正月は2〜4日にランチ営業をするそうで、ぼくももう一度は来たいもんな。

そして平常のランチ営業は日曜祝日のみと、割と狭き門だった。カキがいる時期は毎週来たい、そばも食べたい、アジフライからの卵かけご飯をやりたい‥しばらく日曜の昼メシは決まってしまった感があるのでした‥いや夜も来なきゃダメだろコレ。

にしけん 群馬県太田市東別所町148

コメントをお待ちしています。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。