老舗中華料理店の看板メニューが未食だった!本格四川の回鍋肉ランチに陶酔せよ 幸蘭(太田市内ヶ島町)

地元で映画を観る際はイオンシネマ太田がほとんど。でも田舎のイオンの土日はねえ‥ささやかな対策として、映画館しか開いていない9時台の上映を選ぶことにしています。

この日はゲで謎な映画を鑑賞しまして、上映終了後に時計を見れば11時15分くらい。フードコートで何か食べて帰るか‥いや席の確保とか面倒だな。脱出して外で食べるとしよう。

なんとなく太田市運動公園方面に車を走らせ、最近お気に入りの中華店「幸蘭」さんの前を通ったのが11時半ジャスト。おいおい、こちらの開店ってまさしく11時半だよね。出来すぎだぞというタイミング、入らざるを得ないじゃないか。

結果的にロケットスタートが決まったので一番乗り。手前のテーブルに陣取りメニューを見ます。エースであろう回鍋肉定食を頼む日がついに来た気がするけど、最近ちょっと酢豚の探索欲もあるのよね。

回鍋肉麺で汁そば欲も同時に満たしてしまおうか‥でもやっぱり定食の春雨サラダ食べたいな、まぎれもなく本命の回鍋肉定食を願いま〜す。ご飯は少なめ‥いや、普通盛りでいいや。飲む量を減らしてからコメがうまい。

飲みほせばあっという間に店員さんが注ぎに来てくれる茉莉花茶。

おさげとメガネなので勝手に李紅蘭さんと呼んでいますが、最近髪のまとめ方が変わって、あまり紅蘭でもないような。今さら変えなくてもいいだろう、面と向かってそう呼ぶワケじゃなし。

なんとなんと、ものの5分で回鍋肉定食の登場!手早く炒めてあっという間なのね。中華一番なんてトンデモ漫画で「中華は下ごしらえが9割」的なことが書いてあったけど、その部分だけは事実に近かったのか。

もうもうと立つ湯気、あまりにも美しい照り。見ただけで肉の丁寧な下ごしらえと鍋のワザが伝わります。

回鍋肉には学生時代に目覚めました。アパート近くとパチンコ屋近くのお店がそれぞれいいモノを出してくれたんですよ。なんとなくノスタル爺、センチメンタルグラフィティ。

丸鶏の滋味、卵のふわふわ。ひと口ごとにKANZENEIYOという言葉がチラつくスープで食欲が大アップ。かの水木先生のような無限の胃袋と化してしまいそう。

あれっ?いつもの端正にまとめられた春雨サラダではないぞ。代わりの黄色いのはなんじゃらホイと食べてみれば、あなたカボチャですか!冬至の頃だったから?

まあ仕方ないねと食べてみれば‥あれれ、めっぽううまい!

ポタージュ以外のカボチャはあまり得意な食材ではなかったのですが、クルリと手のひらを返します。カボチャサラダばんざ〜い。

ベジファーストを済ませれば、キムチ風の大根とピカピカご飯が呼んでいるじゃないか。

キャベツと肉をメシにのせ、タレを染み込ませたところで大きくひと口。

甜麺!豆板!醤醤醤!辛味甘味旨味が絡みつく豚とキャベツ!キャベツで白メシを最もうまく食う方法は回鍋肉で間違いなしだ〜!

いや〜、豚の旨味が見事に閉じ込められてホントうまいなあ。あとアレだ、回鍋肉ってピーマンを最もおいしく食べさせる料理と思っていたけど、青梗菜もそうでしたね。謝罪して認識を改めます。

学生時代の思い出補正を楽々飛びこえる回鍋肉をぶつけられてしまいましたよ‥「極上の鶏ダシ汁そばに回鍋肉のっけちゃいました」であろう回鍋肉麺も食べなきゃいけなくなったね、もちろんライスつきだ!

幸蘭 群馬県太田市内ケ島町463-5

春雨サラダが尊いニンニク豚定食