「ちょっと!海老しゃぶだって、エビしゃぶ!!くわー、うまそー!食べたいでしょ?」
いきなり何を言い出すのですか、横浜でスマホゲームの開発をしているZさん。前はウニしゃぶ、お次はウーパールーパーとかグソクムシとか、いつも唐突に妙なものを食べたくなる人ですね・・
Zさん「生で食えるエビを!トマトとバジルのスープでしゃぶしゃぶして!ガブッと食べるんだって!」
ななな、なんだって〜!?・・・それはちょっと・・・!
(5分後)はい、予約しますた。今週末6時、お店の前に集合、集合〜。
Zさん「早っ!」
というわけで当日。横浜好きの電気自動車乗りCとやってまいりました、横浜。三人ともがっついていたと見えて、開店時間10分前に「エビ料理専門店・シュリンプサンセット」さんの前に到着。Zさんは金髪だからみつけやすいですねー、なんて言っていたら・・・あっ、明かりがついた!
Sュリンプ・SンセッTなシュリンプがいますね。まあかわいい。
海老料理専門店!海老好きの方どうぞ!はい、好きです。むしろ愛しています!そしてメニューをチラッと見ると・・うわー、エビ含有率90%超!
よし、入店しましょう!マスター1人、店員さん1人のちっちゃなお店です。彦根城のように急な階段を登って2階に案内されます。
2階のテーブル席に来て、とりあえずドリンクメニューを見ながら初めての来店である旨を告げると、2名以上がLINEのお友だち登録をすると注文全品でエビが増量!という説明が。
Zさん「よし、今登録するよ!ほら見て!」
店員さん「ありがとうございますー」
Cよ、君はなぜ登録しないのですか?海老マシマシですよ?
C「LINEのアカないっす!」
うん、私もだ。
店員さん「あ、じゃあお一人様だけ登録ですね?ではたまーに一匹くらい増えるかもです」
はい、その辺で大丈夫です。あ、飲み物はえーと・・モヒートが6種類もあるから私とZさんは普通のモヒートからいきますか。運転手のCは・・
C「有機栽培ジンジャースカッシュ!」
ソフトドリンクにもすごいのがあるのね・・・
さて、料理です。今日は海老しゃぶを食べに来ましたので海老鍋コースは内定済みですが、せっかくなので色々食べてみたい。あえて鍋を二人分にして、他のメニューも色々試してみたいところですが、そんなのアリですか?
店員さん「基本的にはナシで鍋コースなら人数分頼んでいただきたいのですが、鍋の海老の数を2人前にして、そのかわりに本来は1品だけ選べる追加メニューを4品選んでいただいて、鍋コースと同じ金額でよろしければ」
まあ、なんとなんと。素晴らしく話のわかるサービス。それでお願いします・・ということは4品メニューを選んでいいわけですね。では一人一品食べたいものを選んで、残り一つは勢いで決めましょう。
うーむ、これは難解ですね。どれも食べたいというか、食べたことないというか。
C「ミーゴレン!」
おお、早いね。なぜいきなりソレを。
C「日清のカップヌードルミーゴレンがうますぎるので、本物を食べてみたい」
・・・お店の人に怒られるよ?そんな理由。ではCはミーゴレン、私は海老とパクチーのサラダがいいな。パクチー好き。Zさんは?
Zさん「ココナッツシュリンプって食べてみたいぞ!」
それは食べたい!では決定。あとはそうですね、この店の看板であるガーリックシュリンプをお願いします。4品出揃いました。どちらさんもよござんすね?
お通しはドリトスのトルティーヤチップス。なんだ普通だねと言っておりましたがそこに
海老しゃぶ用スープが到着!赤い方がトマト&バジルでもう片方がアンチョビ&ローズマリーです。これぞイタリアンしゃぶしゃぶ!このスープをつけると、トルティーヤチップスが永遠にモヒートを飲めるツマミに化けます!あっ、モヒートも来ましたよ。
わー、かんぱーい!モヒートうまい・・・って、あれれ、ライムジュースのようなお味。
Zさん「酒の味がしないね。ジュース?」
C「いや、十分酒くさいですよ!あなたたち麻痺しすぎでは?」
そ、そうなのか。カクテルではダメな体になってしまったのか・・・Zさんも。
マスター「お待たせしました、海老しゃぶです!基本的に生でいけますので、お好きな程度にスープで泳がせてガブガブ食べていただいて、頭はまとめてスープに放り込んじゃってください」
むむ、頭でダシをとってからの隠し玉があるわけですね?
ヘタクソな写真で伝わりにくいですが、その辺の「大きなエビフライ」に使われるクラスの大海老がえーと・・1ダースはありますかね。あれ?これって二人前・・・でしたよね。これで二人前・・なの?
野菜もこんもりありますが。えっ?これで一人前3500円・・・なの?横浜で?安すぎやしませんか?
このセットですよ!うわー、これは来てよかった!
Zさん「早く海老をしゃぶしゃぶしよう!もうダメだ!」
マスター「あ、食べる前にすみません、ちょっと失礼」
マスター「トマトとマッシュルームをですね、このアンチョビ側に入れてもらって、トマトは5分くらいで食べてください」
・・・それって美味いヤツですよね?わかります。
ではトマトスープにエビ様投入、投入〜。ヒゲを持ってしゃぶしゃぶ、しゃぶ・・・と。こんなもんかな?
食べやすいように尻尾あたりのカラは取ってくれているのですね。ではパクリ。プリっ!ブリっ!ふっはぁ〜!!プリっプリで甘くてトマト味でもう・・口の中がひとりぼっちの宇宙戦争!
C「これはちょっと危険じゃないですか?」
Zさん「ぎゃー!ウマいよこれ、ウマすぎる!」
これはちょっと白ワインがなくてはダメだ!店員さん、白ワインは・・
店員さん「店主が選んだ、この店のエビに最も合う白ワインがこちらでですね、あとは・・」
いいからソレを早くビンごと置いていってください!うわーうまそう!
次はアンチョビスープ。しゃぶしゃぶ・・パクリ。プリリ。ふっはー!!脳内総理、巨大不明エビが体液ならぬバーニャカウダ液を撒き散らしながら舌上を通過、全味蕾を刺激していきますが対応はいかがいたしましょう。
Zさん「さっき頼んだワインを飲んだら・・合いすぎて死ぬよ!」
総理、全滅みたいです!
あ、トマトもいい具合かしら・・あっちちぃ!ふはー!スープをたっぷり吸ってアンチョビ風味ポトフという新しいツマミになっている!
Zさん「俺、ふだん野菜食べないけど!このスープに入ったキャベツとキノコは永遠に食べられるかもしれないYO!」
C「普段野菜ばかり食べている俺にいたっては、約束の地に着いた気分です」
野菜嫌いな方、こちらに来れば一発で解決します。ミスター味っ子にお伝えください。
なんだかんだで一人四匹以上、しかも大きいので結構なボリューム。では頭をスープに放り込みましょう。
ちなみに一番ウマかったのはやはり頭の中のミソ!プリプリの身を食べた後にちゅるるーと吸うと、ウマすぎ光線が舌を直撃します!いや、これはちょっとうますぎる・・エビの食べ方世界遺産に認定します。
こちらのお店の顔であるガーリックシュリンプがいらっしゃいました。
マスター「きれいな殻のむきかたを教えますのでよく見てください。尻尾にフォークを刺して、スプーンのお腹でこうして、こうして、ほら」
うわー!簡単にきれいにむけましたね!すごい!マスター、前職は高須クリニック・・?
Zさん「殻ごと食うのが好きな俺の立場は?」
知りません。勝手にカルシウムでも補給していてください。えーと、皿のガーリックソースをつけて、もぐもぐ・・ピキーン!!で・・・できる!!
C「これはいかんやつです!」
Zさん「ちょっと白ワイン!あれれ?もう空っぽだよ!」
店員さん「あっ、シャルドネもありますよ」
Zさん「早くよこして!ゴクゴク・・あー、すっぱからくてうまーい!」
ココナッツシュリンプも来ました!ドーンという効果音が聞こえる大きさですね。これは衣がココナッツなのかしら。
パイン入りマヨネーズのような甘いディップをつけてカリっと一口。あっ、これは・・
Zさん「あ、ダメだ。今俺ハワイにいる。横浜じゃないよ、ここ」
私もちょっとフラの音楽が聞こえてきました。行ったことはありませんが。ココナッツ衣に甘いディップなのでお菓子風味かと思ったら、しっかりとツマミ味じゃないですか・・・白ワインと一番仲がいいのはコレかもしれません。
パクチーと海老のサラダ!これはいけない、もう匂いがウマい。
Zさん「くっせー!タイを思い出すよ!クサいけどエビと一緒に食べるとクッソ美味いこの葉っぱ、なんなの?」
本当に料理にパクチー様が入ると味と香りに背骨が入りすぎますよね。単品ではどう嗅いでも異臭なのですが、不思議だ・・・
さて、注文したものが出揃ったところで・・・来てしまいましたね。
C「俺はコレを食べに来たと言っても過言ではありません」
はい、頭をスープに放り込み続けたのはこのため。締めのパスタです!
エビ頭のダシが出すぎたであろうトマトスープとアンチョビスープに、パスタをドボーン!!さて、パルミジャーノの配分は・・
Zさん「トマト全振りだね!」
そうですね。ばさっと!そしてグツグツ・・・いかん、ヨダレが・・・
アルデンテをほんのちょっとすぎたかもしれない、スープがしみた頃合いに引き上げましょう!くるくる巻いて、パクリ・・・
Zさん「・・・・・」
C「・・・・・」
みんな黙ったので代表して言いましょう。今年の麺類で一番ウマい。
なーんて言っていたらそうか、まだミーゴレンがあった!えっ、880円でこの量?目玉焼きを見ればおわかりになるかもしれませんが、ちょっと一人前には見えないボリュームです。
C「頼んでおいてなんですが、麺類かぶりましたね!」
いや、ウマそうだからいいけど。どれどれ・・・?
Zさん「・・・・・・」
C「・・・・・」
えーと、代表して言いましょう。今年の麺類で・・・ううーん、同着か?写真判定でさっきのパスタかしら・・・
C「素直に同着でいいと思いますよ」
結論。エビ好きも麺好きもパクチー好きも全員横浜に集合、集合〜。
シュリンプサンセット 神奈川県横浜市中区常磐町5丁目71シムラビル1・2F 桜木町駅・関内駅・馬車道駅どれからも徒歩4・5分程度