岐阜の開発三銃士と飲んだ翌朝。いやー、昨夜は楽しかった!
そして旅先でのお楽しみ、それは近所の喫茶店でのモーニングです。多治見市は名古屋文化圏、モーニング喫茶店などホウキで掃くほどある・・かどうかわからないので、地元民のWさんに聞いておきました。
前日飲んだ藁家88さんの目の前、つまり泊まっていたホテルの真向かいにあります、「パワーズ」と書いてありますが正体は「駅前プラザ・テラ」さん。こちらの地下にそのお店はあります。
ホテルの目の前にある入口から地下道に入ると、道路の下を通ってテラの地下レストラン街(?)に着くのであります。ものすごくウィザードリィっぽい地下道でドキドキ。多治見ダンジョン!
そして行き着いた先なぜかはなぜか雀荘!そしてお好み焼き屋さん!一体どこにたどり着いたんだ・・・
おや、粉もんとライスの定食があるのですね。多治見はもう関西の文化圏なのかな?朝から焼きそば定食にいってしまおうかと思いましたが今は8時・・当たり前ですが営業時間外です。
この時間に開いているテナントはここだけ、老舗の風格ただよう「さいわい 駅前プラザ テラ店」さん。創業百余年、「あなたがうまれる前から・・」というキャッチフレーズもイカすお店です。多治見市内に数店舗あるとか。ローカルチェーンの喫茶店、しかも市内のみ!これはもうすでに大好物確定!
店内は非常に落ち着いた雰囲気。かわえ〜店員さんがお冷やとツメシボを持ってきてくれます。やはりこれが喫茶店だ!入るなりレジに並ぶカフェとか滅びてしまえばいい。
開店10分後に来たはずですが、お客さんがすでに十人以上いるのがすごい。もちろんみなさんお年を召された方ばかり。何十年来の常連なのだ。
それではメニューを見よう・・おお、洒落た塩コショウ入れ(炒り米入り)ではなく、赤いロゴの食卓塩そのまんま!なんと無駄がない!しかもフタがはずしてあるということは、塩が固まるヒマがないほど回転が良いのですね。
そしてこれでもかと詰め込んであるつまようじも頼もしい。
モーニングメニューは10種類もあります。Fセットがないなーと思ったら、それどころではない、Hの次がいきなりXYZ?もう後がないので彼を呼ぶしかない・・?とにかく10種類もあります。
コーヒー・ドーナツのセットが400円で、あとはドリンクプラス〇〇円というシステムですね。ではドリンクメニューも見てみましょう。
コーヒーフロートやレモンスカッシュがあるのがいかにも喫茶店でうれしいところ。昆布茶もあれば200点だった。おしい!
とかなんとか言って、メニューを見る前からアイスコーヒーと決まっています。アイスコーヒーと・・そうですね、一番ゴージャスな250円のEセットでお願いしましょう。
店員さん「アイスコーヒーは甘くて大丈夫ですか?」
あっ、デフォは甘いヤツなのね。なんとなく名古屋っぽくてうれしい・・けど、やっぱりガム抜きで願います。
コーヒーを待つ間に食事メニューも見ておきましょう。なるほど、トーストとサンドイッチ特化タイプでのか。ナポリタンのようなスパゲティメニューはない。アンチョビ&チーズ&レタスのトーストサンドなんか食べてみたいに決まっています。
喫茶店の味方、朝刊や雑誌やマンガも充実。地方紙のお悔やみ欄大好きマンとしては、やはり地元の新聞かな・・いや、昨日の競艇の結果も気になるからスポーツ紙か。
本日の新刊なんてホワイトボードもうれしいから雑誌もいいぞ。最近のマンガ雑誌のグラビアは目のやり場に困ります。もっとやれ。
結局63歳うんぬんの見出しに驚いて、最も朝向きでない本を手にしてしまった・・・ぐわー!やっぱりやめておけばよかったお下品な内容!
店員さん「お待たせしました、アイスコーヒーガム抜きです」
ちょちょちょちょ、ちょっと待ってー!!今まさに63歳うんぬんを見ていたところ!いや、この老婆の下着姿はそういった意味ではなく、知的好奇心の・・・ああ、静かに微笑んで行ってしまった。GKBR以下のオッサンと思われたに決まっている。
本来はたぶん美味しいのでしょうが、やけに苦く感じるアイスコーヒー・・・いや、実際深煎りでオトナの味だ。ガムシロありきの仕様なのでしょう。渋い輝きの器が良い雰囲気です。
そして二分後、素敵な営業スマイルでメインの皿を持ってきてくださいました。すごい、これがプロというやつか・・!
すごいと言えば、運ばれてきた皿もすごい!無理やりワンプレートにしました感のてんこ盛りです。
とりあえず朝食完全体になりました!ハムエッグ・トースト・サラダ・アイスコーヒーで650円。
このボリューム満点なビジュアルで650円・・・?地元にあれば週二で通うレベル。
一応ベジファーストでサラダから。お皿の端にポンと置かれた割り箸がまさしく機能美。そしてこれはまさかとびこ・・!とびっことも言うのですか?わずかに混じっているワカメとコーンといい、シーフード風味と回る寿司の雰囲気の両方を感じる不思議なサラダ。
サラダにびっくりしたところで、本丸に攻め込みましょう。なかなか頼もしい厚みのトーストですね。
おおー、バター(マーガリン)しみしみ、キツネ色五秒後のような焼き色!これはできるトーストですよ!パクリ。ザクリ。ふわり。
まさに喫茶店のお約束、やわらか食パンのトースト!ウチではこういったパンは絶対食べないのに、外で食べるトーストはなぜこんなにウマい。これが旅情なのか?
この飾り気のない、200%今そこで焼いたナイスなビジュアルのハムエッグはどうですか!最初から粗挽きコショーがかかっているあたりも頼もしい。これはトーストに合わないはずがない。
トーストの半分をどかしてみたら、あらー、ちゃんと黄身ふたつ!アメリカン両目焼きでした!私の好みドンピシャ、黄身がギリギリ流れ出さない程度の適度な固焼き。ちぎってパンに乗せたり、わずかにナマ部分の黄身をパンにまぶしたりと楽しんでいるうちに、あっという間になくなってしまった!
食べ終わってからものんびりお下劣な本を読んでいたら、お冷やの補充もニコニコと来てくださいます。こんなお店に旅先で出会えたのはまさしくさいわい、岐阜がまた好きになってしまった・・!
さいわい 駅前プラザ・テラ店 岐阜県多治見市本町1−2 駅前プラザ テラ B1F