今回の記事も大量にお酒を飲んだので、大変曖昧な記憶で書いております。
食べ物、飲み物だけはレシートや写真をもとにがんばって思い出しているので、そういったご理解で読んでいただくようお願いいたします。
「まさかの貧血‥私としたことが‥」
おや、アクセサリー作家N又さんじゃないですか。貧血?いつもすさまじい量の飯テロ画像をTwitterに流していますが‥アレで足りないのですか?
N又さん「最近ちょっと足りない成分が‥パワーが足りない。ガッツが足りない」
なるほどー。パワーが欲しい、ガッツが欲しい。つまり‥
N又さん「肉食べ行こう!」
そうしよう!
というわけでやって来たのは湯島駅。駅から5分程度にあります、「SAKURA馬ール 湯島御徒町店」さんです。造血にはたぶん生肉でしょう。そして地球上で最も安心な生肉、それは馬肉!毎週食べている私が言うのだから間違いありません。
入口前には馬さんベンチがあります。来店記念撮影スポット‥いや、コレに座って面白顔で記念撮影するほどウェーイに生まれた記憶はない。そもそも座っている場合ではない。予約の時間だ金太郎!
カウンター席に案内していただきまして、とりあえず飲み物を頼みますか。栃木の「馬肉に合う日本酒」若駒‥あっ、知っているぞ!宇都宮の馬肉屋さんで飲んだ!確かに合った!
N又さん「じゃあとりあえずそれでいこうかな」
では私は焼いた馬肉に合うという、829GRILL純米吟醸でいきましょう。
とりあえずのドリンクが5秒で決まったので、フードメニューを見てみましょう。
特選!馬刺し5種盛合わせは注文確定ですが、あとはどれがいいかな。馬モツ塩煮込みとか危険な文字が見えますが。
馬フィレ肉の極上ステーキもいいな‥ふぉっ、希少!馬白子のフリットだと!
N又さん「それはちょっと‥食べよう!」
異議なし!珍しいモノは食べなくてはいけません。
まずは829GRILLが到着。ふおー、すごく華やかな香り!
N又さん「ちょっともらっていい?あー、すごい香りで後味が軽い辛口だね。好きな味」
ああそうか、日本酒は辛口がお好きでしたね。
そして若駒の馬肉に合う日本酒‥
N又さん「これもスッキリ軽くて華やいだ香り。しっかりした味で辛口ではない…少し甘い?馬肉には軽くて華やいだお酒が合うの?」
ヒレとか赤身の刺身はそうですかね。でも脂身バッチリのフタエゴに九州の甘い醤油とくると、甘く感じるくらいのドッシリとした日本酒が合う気がします。単に私が甘口好きだというのもありますが。
お通しは馬肉サラミとクラッカーでしたー。これはおいしい、ですが‥
N又さん「うん、お通しでお酒が終わっちゃったね!」
すぐ来そうなので頼んでおいた熟成馬肉の生ハムが来ました。生ハムにすると馬らしい風味がアプ!コレに合いそうなお酒はなんだろう。
N又さん「もちろんワイン!といいたいけど、その前に新潟のコシヒカリビールが気になるな〜」
なんだと?それは頼まねばなりません。あと赤兎馬ロックで〜。馬の文字が入っているから決めた。それだけだ。
ほー、これがコシヒカリビール。初めて見ました。
N又さん「これもすごくいい香り〜!想像より色が濃いし、味も軽いけど結構ビールビールしてる」
あ、原材料を見るとちゃんと麦芽がありますよ。オール米ではないのね。
N又さん「コメで風味を軽くしてるバドワイザーみたいなものなのかな〜。うん、おいしい」
こちらは赤兎馬。熟成生ハムにも良いですが、やはり焼酎となると馬刺しが欲しいところ。
店員さん「はい、特選馬刺し5種盛りお待たせしました」
きたたたた!おお、赤身にタテガミ、フタエゴといった馬刺し艦隊の主力はもちろんのこと、あるとうれしいヒレ!そしてあまり見ない肩バラ!これは楽しみですが、さらに
岩塩・オリーブオイル・九州の甘い醤油の3種の味で楽しんでみろという素晴らしい挑発つきでした!
N又さん「これはどうしうようか〜」
ヒレは脂身ほぼゼロなのでオリーブオイルが合いそうな気がするし、肩バラにニンニクと塩というのも危険な予感‥!これは困りますね〜。
とりあえず肩バラにちょっとニンニクをつけて、オリーブオイルで食べてみましょうか‥
N又さん「じゃあフタエゴを岩塩でいってみようかな」
‥こっ、これは危険。肉の旨味が引き出される!なんだよオリーブオイル、強いな!
N又さん「岩塩とフタエゴもすごい!フタエゴっておいしいねー。ハルさんがいたら全部取られちゃいそう」
ハルさんというのは、N又さんちの巨大な黒猫の名前です。なんと好物は馬刺しらしい。
N又さん「チーズも大好きだから、人間だったらやはりこの手のお店に‥」
来そうですねえ‥
馬刺しのハイライトといえば赤身とタテガミを重ねて食べるところですが、なんとこちらのお店、最初から交互に盛りつけてある。このままお好みの調味料にドン!お口にドン!ですね。
これは実は初めてかも。嬉しいサービス。そして肉のお味も素晴らしいです。
お次は馬白子のフリット!これは楽しみだったー!
N又さん「タラの白子はよく食べるけど、美味しくなるまでの下準備が大変なんだよね〜」
馬はどうなんでしょうね?パクリ‥ふおぉ、本当に白子かコレ?いや、トロミとコクはまさしく白子なんですが‥清澄というかなんというか‥
N又さん「鮭、タラ、他にも白子食べたけど、こんなに臭みとか雑味がないのは初めて!」
そう、雑味ゼロ!なんのクセもなにもなく、純粋に旨味とプルプル感を楽しめる。ヤギのタマとかフグの白子がコレに近いけど、もっといい感じかも‥白子界最強は馬だったか!
と思ったのですが、この記事を書きながらメニュー写真を見たら、「まるで白子のような味の脊髄」でした〜。ほんのりだまされたけど、美味しかったから許す。
馬刺しに白子フリットと来ては、コシヒカリビールや赤兎馬だけで足りるわけがありません。生ハムもまだあるし、赤ワインでも頼みますか〜。
N又さん「スペインワインが好きだからコレにしよう!」
ラサ・ベンディミア・セレクシオナーダ‥?名前は難しいけどラベルが馬だからそうしましょう。第一印象は軽やかなフリをして、ビシッとフルボディ!かっこいいワインですね〜。
N又さん「ちょっと火が通ったお肉が恋しくなるね〜」
そうですね。でも今から桜なべを始めるのもアレなので、グリルでいきましょうか。困った時は盛合わせ。馬肉ステーキ3種スペシャルコンボ、願いまーす。
おおー、来た!なんたるフォトジェニック度!サーロイン・カルビ・ハラミという肉界の八木沢三姉妹です!
N又さん「見ただけで貧血がなおったー!」
まずはサーロイン!馬でもサーロインって言うのか。
N又さん「和牛みたいなものすごい脂じゃないから、すごくワインに合うよ」
霜降り和牛は美味しいですが、酒を飲み続けるにはちと厳しいですよね。その点馬肉なら心配なし!いつまでも素敵な赤身と適度な脂身のバランスです。
馬型のニンジンを横目に、カルビ!
N又さん「牛のカルビよりも赤身味が強くておいしいかも‥!こんなベリーレアで出せるのは、馬肉ならではだね〜」
本当にそう思います。馬肉は寄生虫がほぼゼロということですが、ムシたちはなぜこんなに味のいい肉に潜まないのだろう‥不思議だ。
ついでに言えば、走らせないとダメなので広々とした健康的な飼育環境、奇蹄類なので口蹄疫はナシ、反芻しないのでO157の危険性は牛・羊よりはるかに低いという奇跡の健康肉であります。
みんな大好きハラミ!刺身もウマいのですが、火が通るとさらにウマさがブーストされるのは言うまでもありません。
3種類のタレがあった気がしますが、どの肉も塩ダレとマスタードの組み合わせが最も好みでした。なんだ、このワインにも焼酎にも合ってしまう、肉とタレは‥!けしからん!
そして忘れてはならないのが、一緒に頼んだスペイン産青唐辛子の酢漬け。こちらをひと噛みして馬肉をむぎゅーと食べると、色々な意味で昇天できます。
スペインワインにスペイン産唐辛子‥すると次はアヒージョではないか?と安易な理由で注文したのは馬ハツモトのアヒージョ!ハツモトって心臓近くの太い血管ですよね?そんなアヒージョもあるのね。
N又さん「ポコポコ煮えてるのがいいかもしれないけど、ちょっと待とう」
そうでした、猫舌会議さんでしたね。では私が先に一口。おおう、すばらしいガーリックと油の風味。でもハツモトはコリコリな歯ごたえ専門で、本体の味もダシもあまりないような。。
N又さん「あ、そうなんだ。じゃあこうしようか」
ポコポコ熱いうちに、先ほどの青唐辛子を投入!やあ。これはものすごくウマい唐辛子オイルになりそう‥うん、なった!バゲットとワインが止まりませーんよ。
燻製スキーとしては馬の燻製「さいぼし」も注文しなくてはなりません。そのままでもワインのオトモとして素晴らしいのですが‥
先ほどのアヒージョの残りオイルをたっぷりひたしたバゲットにのせる!
N又さん「これはいけない!ワインが止まらない‥!と思ったら、ボトルがカラだよ〜」
なんですって?それはいけません。注文しなくては。
N又さん「今度は白かな?やっぱりスペインワインがいいからマニア・ルエダでいこう〜」
まあ、チョウチョのかっこいいラベル。スペインとチリのワインはお値段と味のバランスから、すごくお得感があります。
N又さん「ワインといえば、最近ボジョレーヌーボーの解禁だったけど、飲んだ?」
いや、当然のように日本酒を飲んでおりましたが。
N又さん「今年のヌーボーはすごかったよ!近所の飲み屋さんが樽で仕入れたんだけど、それがもうフレッシュなんて話じゃなくて、とにかくおいしい!ボトルのヌーボーはただのブドウジュースだね。ヌーボーは樽入りじゃないとダメなのさー!」
な、なんだって‥!?ホントに?来年ひと樽仕入れてしまうか‥?
N又さん「樽ごと輸入でいくらなんだろうね?2杯しか飲めなかったけど、おいしかったなあ‥!」
その後はチーズ盛合わせや、ものすごくおいしい馬肉赤ワイン煮などいただきまして、すっかり満足。馬肉といったら居酒屋イメージでしたが、ここはさすが自称馬ール。洋風メニュー豊富で非常に楽しい。
N又さん「おいしかった〜。私だけ栄養をつけてハルさんに申し訳ない」
ああ、先ほどもちょっと話したハルさん。今はお留守番をなさっているのですね。
N又さん「ハルさんの巨大化が一向に止まらないんでねー、そろそろ自分の食い扶持を稼いでいただこうと思って」
思って?
N又さん「Amazonのほしいものリストにハルさんのご飯とか入れたから、巨大な黒猫がお好きな方、差し入れとかしていただけると‥」
ああー、じゃあこのお店の記事を書いたら、文末にほしいものリストのリンクを入れておきますね〜。
というわけで下にリンクを貼りました。ハルさまの巨大化に協力したいという奇特な方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。
SAKURA馬ール・湯島御徒町店 東京都台東区上野1-9-1 戸塚ビル 1F
ハルさんへの差し入れ一覧はこちら(Amazonほしいものリストへのリンクです)