「牛タンがウマそうな店が渋谷にあるよ!忘年会だ!」
おお、横浜の金髪開発者Zぼさま。何回年を忘れる気ですか‥
Zぼ「Eプレさんが店を予約してくれるらしいから行こう。8人か9人集まるよ」
登山家にしてカポエイラの達人であるEプレさんですか。いいですねー。いつですか?
Zぼ「年末最終週の水曜日だね!」
年の瀬のド平日ですね。そんな日に行けると思っているのですか?
Zぼ「平日だから7時開始予定なんだけど、どうせヒマでしょ?Eプレさんと3人で0次会に行こう。5時半くらいにモヤイ前で!」
あれ?0次会まで参加決定なの?もしかして私のことをヒマ人と思っていませんか?
というわけでウン年ぶりにモヤイ像前に来てみました。Zぼさまはどこだ〜。
Zぼ「それが背後にいたんだね〜。さて、どこにする?」
OOPS!びっくりした〜。
軽く飲むならキリンシティ道玄坂でもと思ったのですが、実際のところノープランです。とりあえずお店に向かいながら、テキトーに入りましょう。
Zぼ「坂道をあんまり歩きたくないから1次会の店の近くにしよう!‥だんだん暗くなって、店とかなくなってきたよ!」
これで飲食店なんかあるのかな‥?あっ、あれ!ほら、比内地鶏だって!Zぼさまって秋田ルーツでしたよね?
Zぼ「うん、住んだことはないから新政くらいしか知らないけどね」
唯一のデータは地酒か!
きりたんぽに比内地鶏‥やだ、完璧に秋田料理じゃないですか。秋田料理にはいいイメージしかない。ここでいいのでは?
Zぼ「よし、入ろう!」
「ひない小町 渋谷店」さんに入店です。
予約なしですが3人平気ですか〜と聞いてみますと、見るからに頼もしい受付の女性がビシビシと指令を出して席を確保してくださいました。やだ、かっこいい‥
Zぼ「地下のすげー落ち着いた席じゃん!いい店っぽいね。とりあえず生!」
じゃあ私はとりあえず富乃宝山ロックで。
うわーい、0次会バンザーイ!かんぱーい。2017年も終わりですが、Zぼさまと何回飲んだのでしょうね‥
Zぼ「20回から先は覚えてはいない!また来年!」
あ、Eプレさんにお店を連絡しておきましょう。
お通しは、これは…味噌?やあ、鶏味噌だ。そして煮こごり。
Zぼ「この味噌めちゃめちゃウマくない?」
鶏の旨味がつまりにつまっていますね。これはひと舐めで酒がググーンと減ってしまう‥持ち帰りもあるから買ってしまおうかしら。
Zぼ「これはいい店だよ。静かだし」
おそろしく落ち着いたオトナのお店です。いつも0次会というと磯丸さんみたいなガヤったお店ですが、こういった雰囲気もいいなあ。
ちょっと本気で食べたくなってきたけど、あくまで0次会です。軽そうなメニューをいくつか頼みましょう。
Zぼ「まかせた!」
ひない小町の冷製、あきた珍味盛り合わせ、比内地鶏きんかん味噌漬あたりでいいかな。
下仁田葱の炭火焼きはウマいでしょうが、それって秋田でなく群馬だぞと、生粋の群馬っ子が言っております。
Zぼ「新政はないけど、なぜか景虎のにごり生原酒があるよ!これは頼もう!」
それって新潟のお酒‥いや、ウマいものに県境はないということですね。
お酒といえば、お通しだけで富乃宝山が終わってしまった。明るい農村でも頼みましょう。
Zぼ「にごりがー来たー!うん、甘くてシュワシュワしてうまいよ!でもくどくないのがさすが景虎!」
うほー、器もシャレオツですね。
Zぼ「なんかもう牛タン屋行かずにここでいいよ、おれ!」
私もほんのりそんな気がしてきました。
あら、ラフロイグまでありますよ。こんなのを頼んだ日には‥
Zぼ「ここで終わるね!」
間違いありません。やめておこう。
きんかんの味噌漬が来ました。
Zぼ「きんかんって、風邪ひいた時に食べるアレ?」
いえ、柑橘のキンカンではなくてですね
こっち側を見ればわかる、鶏の体内にある卵の素です。名前はキンカンそっくりだからでしょうね。
Zぼ「へー、食べたことない!」
すき焼きのタレみたいなヤツで煮るとおいしいんですよ。こちらの味噌漬はどうだろ。
Zぼ「パサパサしてないタマゴの黄身だね!これはウマいよー!」
まわりの謎肉や内臓も味噌の味がしっかりしてウマい。こりゃいいや。
秋田珍味盛り合わせ。おっと、きんかんが被ったか。あとはいぶりがっこ、ハタハタの酢漬け、エビの何かと貝のほにゃらら。
Zぼ「この海藻が!トロトロすぎてスプーンですくえない!」
ギバサですかね?これはシェア用でなくて一人飲み用兵器だったかな。いぶりがっこウマい。
ギバサとZぼさまが死闘を繰り広げていたらEプレさんが来た。はーい、あらためてかんぱーい。
Eプレ「0次会はキリンシティでって言ってた気がしたけど、なんでここに?」
Zぼ「1次会の場所に近い方がギリギリまで飲めるからね!」
こちらはひない小町の冷製ですね。まあ、これはTwitterではなくインスタ向きかしら。
Eプレ「なんで0次会でこんな高級っぽいもの食べてるの?次の店はお手頃なコースだからね」
Zぼ「0次会の方が高くなるかも!冷製ってなにがあるの?なんだろ」
手前の四角いのは吟醸チーズ。チーズの酒粕漬けみたいなものですかね。
Eプレ「これは粕の香りがいいなあ。ビールもいいけど、日本酒が合いそう」
Zぼ「頼んじゃえばいいじゃん!」
こちらは自家製鶏ハム。たくましい厚切りでしっとり感が楽しめます。
Zぼ「ちっともパサパサしてないね!」
腕がいいのか、鶏がいいのか‥両方か。
コッテリしながらほんのり甘さすら感じる、臭みもイヤミもないレバーパテ。これはたまらん、明るい農村もう一杯!
Eプレ「1次会にたどりつくのか不安になってきた」
実はメニューに「比内地鶏タタキの二種盛り合わせ」なんて危険な文字を見かけてしまいまして‥
Zぼ「それは危険すぎる‥!頼んじゃいかんヤツだ。でも、もうちょっとトリ食べたいなあ」
あ、じゃあ串焼きを1人あたり1・2本食べましょうか。なんでも上の6種類は限定の希少部位とかなんとか。
Eプレ「おひとりさま1種類あたり1本‥なるほど限定ですね」
Zぼ「白レバーだね!あと砂肝かな」
Eプレ「ネックってせせりでしたっけ」
そうですね。
Eプレ「じゃあネックとハツかな」
私は焼き鳥となるとせせりコールをしなくてはならない。ネックをいただきましょう。
おおー、立派なハツじゃないですかー。比内地鶏は内臓もご立派なのね。
Eプレ「焼き加減も味もご立派です。皮とかささみわさびなんか頼んだら止まらなそうだ‥」
牛タンを予約した張本人がなんてことを。
Zぼ「砂肝がネギマになってるよ。珍しい」
あ、ネックだ!はい!せ・せ・り!せ・せ・り!せ・せ・り!せ・せ・り!
Zぼ「なにそれ?」
打首獄門同好会のヤキトリズムです‥焼き鳥を食べる時はこれをやらないといけない。
Zぼ「変なおまじないだなあ‥あれ、Cるてが来たよ」
おや、甘いもの大好き美少女Cるてたん。でもあと20分くらいで1次会でーすよ。
Cるて「じゃあ青森産りんごのシャーベットだけ食べちゃう」
Zぼ「いきなりデザート?せっかくだから砂肝を一口食べていいよ」
Cるて「わ〜い」
りんごのシャーベット‥居酒屋に来てこれだけ頼む人もなかなかいませんね。
Cるて「シャーベットおいしい〜。砂肝もおいしいです〜」
Zぼ「あっ、一口って言ったのに全部食べちゃったよ!俺の砂肝は?」
まあまあ、ほら、白レバーがウマそうじゃないですか。
Zぼ「うわー、こりゃコッテリプリプリでたまらないよ!やっぱりウマいよここ!こりゃもうシマアジ刺身ときりたんぽ鍋いっちゃうか?」
Eプレ「はいはい、本来の牛タン会まであと5分だからね。撤収、撤収〜」
ひない小町 渋谷店 東京都渋谷区道玄坂1-15-11 龍昌ビル B1F・1F