
そういえばこの人って既婚者なのに、なんで私と二人旅なんかしているんだ?と今さら気がついたT氏と来てしまった九州、続きです。
T氏「飛行機の時間からすると、昼の2時すぎに空港に行けばいいな」
あら、観光もできちゃいますね。でも昼飯とお土産以外ノープランなんですよね‥フロントの方にこの辺の観光地でも聞いてみましょう。私の好みを具現化したような方だから話しかけたいわけではございません。
T氏「いいよ、話しかけてこいよ」
フロントの方「当館の目の前が水前寺公園でして、ご宿泊のお客様には入園料をサービスさせていただいております」
なんと!有力かつお手頃な情報をゲット!
フロントの方「お車は駐車場に置かれたままで大丈夫ですので、ごゆっくりどうぞ」
うわーい。最高か!

やってきました水前寺公園‥正確には水前寺成趣園さんだそうです。熊本藩の細川氏一族が時間をかけて作った庭園ということで、グルっと一周すると東海道を歩いた気分になるそうですよ!
T氏「東海道?ああ、じゃあコレが富士山か。なるほどな、面白そうじゃないか」

お稲荷様もありますよ。並んだ鳥居ってなんてアツいんでしょう!ちょっとお参りしてきます。
T氏「おいなりさんってモテたいとかいうお願いはオッケーなのか」
何を言っているのですか?そんな個人的な欲にまみれたお祈りはしません。
T氏「じゃあなによ」
えーと‥出会いとか…
T氏「同じだ、同じっ!」

ほえー、綺麗ですねー。東海道ということは、駿河湾とか浜名湖とかそういったアレでしょうか。
T氏「東海道なあ。早い話が静岡横断道だもんな」

あっ、松に富士山!‥あれ?これって東海道五十三次の由井の薩埵嶺そのまんまじゃない‥?すごい!
T氏「なにそれ」
ほらほら、コレですよ!(ググって見せる)
T氏「うお、ホントそのまんまじゃん!スゲーな!」
そのまんまなんで、ご興味のある方は画像検索でもしてみてください。

東海道を満喫した後に昼飯(次の記事)を食べまして、もうちょっと時間がある‥そうだ、肝心要の熊本城があったじゃないかとやってまいりました。空港まで車で30分と近いですしね。
T氏「ここって最初に来るもんじゃないのか?」
いや、かの震災で修復中とのことですし、一体どんな感じなのかよくわからんので‥やあ、いきなりユグドラシルみたいな木が登場。
T氏「おお、根元を掘れば銀の剣でも出てきそうだな!大木ってかっこいいよな‥」
(ここでそうですねと言おうものなら、間違いなく屋久島に拉致される‥)
T氏「だまりこくってどうした」
いやその‥あっ!ほらほら、みて!

T氏「おおー、修繕してるな!城ってよく知らないけどさ、ここかっこいいよな!」
かの神築城師、加藤清正公の手による最強の城ですからね!南洲先生も落とせなかったという‥
T氏「なるほど、だからあの地震にも耐えたのか!」

‥相手は観測史上でも例のない大敵、もちろん無傷というわけには‥
T氏「あらら、くずれちゃってるな。かわいそうに」

T氏「でもこの辺の石垣とか何も起きてないじゃん!スゲ〜な清正って人!」
清正公をそう呼ぶとはなんと恐ろしい人だ‥虎を退治した猛将でもあるんですよっ!

あららら、この辺は特にひどい。木の根が入り込んだ石垣は揺れが倍増するっていうけど、本当なんですね‥
T氏「コレどう直すのよ」
考えたくもありませんが、それぞれの石がどこにあったかなーとか検証しながら積んでいく‥?いや、さすがにそりゃ無理ゲーですよね。
T氏「うーん、10年やそこらじゃ難しそうだな!」

そしてその加藤清正公を祀った加藤神社から見る天守は‥
T氏「かかかかかかか、かっこいいいいーーー!!!」
明らかにコレ、このまんま動き出すスーパーロボットですよね‥!美少女(もしくは美少年)化した清正公が天守最上階にエントリー!石垣を崩して現れる城型決戦兵器の下半身!まさか、暴走‥?
T氏「なるほど。あの手前の櫓は要塞主砲なんだな!出力9億2400万メガワット!キヨマサハンマー!!」
という想像の翼が膨らむ今の熊本城。天守閣の修復完了目標は2020年とのことですので、逆に今こそ見るべき時かもしれません。早く行って!
熊本城 熊本県熊本市中央区本丸1−1
水前寺成趣園 熊本県熊本市中央区水前寺公園8−1