その日はなぜか赤羽駅前にいました。時は18時ちょっと前‥どうにもお酒が恋しくなる時間ですが、ここ赤羽であればなんの心配もありません。周り中み〜んな飲み屋さん。
さて、どこで何を楽しもうと赤羽一番街をテクテク‥やあ、ゴローさんも大好きなまるます家さんは相変わらずの混雑です。1人で飲むのに並ぶのもバカみたいだから他にしよう。
おや、そのすぐ近くの路地に入ると呼び込みさんが立っている。え〜と、なんのお店でしょう。
店員さん「日本酒と魚がそろってます。あと馬刺しもおすすめですよ」
ナヌっ、なんだそれ‥私が喜ぶ条件しかない。あまり呼び込みさんに呼び込まれない方ですが、今回はしっかり呼び込まれてしまった。
そのまま店内に案内されたので店舗の写真は撮れませんでしたが、「かんどころ」さんに入店。静かで落ち着いた雰囲気の店内です。うむ、好みだ。呼び込まれもいいじゃないか。
板さんが目の前のカウンター席に座って飲み物メニューに目を通すと、なんと23種の日本酒ALL880円ですと?鶴齢・獺祭・作・天狗舞・閃・ばくれんと見事な品揃えではないですか。はぇ〜、これはありがたい。ではとりあえず栃木のクラシック仙禽をお願いしま〜す。
お酒をお願いしたら店員さんが大きめのお盆を持ってきた。小鉢がいくつものっていますね。
店員さん「この中からお二つ、好きなお通しをお選びください」
あ、そういうシステムですか。ではこれとこれと‥後で気がついたけどピリ辛コリコリ系でかぶっちゃった。ではソロでかんぱ〜い。仙禽うま〜い。
ツマミは何にしようかな。実は2時間ほど前に軽く飲み食いしてしまったので、大量にはいけない。鶏むね肉の天麩羅ゆず胡椒添えなんてウマそうだけど、920円だとそこそこ大皿で来るかもしれん‥揚げ物は避けるか。
とりあえずなまこポン酢をいただくとして、あとは‥数人であればお造りの「かんどころ絶対盛り」がいいのでしょう。「絶対」だもの。
しかし今の腹具合からすると単品がいいな。お造りの単品はおすすめメニューかな?
おお、本日のお魚(スタッフまで)があるじゃないですか。スタッフもなにも目の前の板さんがいる。あの〜、本日のお魚ってなんです?
板さん「今日はボラが入ってますよ!」
ボラの刺身!あら珍しい。ぜひいただきましょう。
なまこポン酢が想像よりてんこ盛りでした。クニュクニュコリコリで楽しいわね〜。歯ごたえの身と味の内臓!その点においてアワビと双璧の方です。
本日おすすめ、ボラの刺身はとんでもない美しさ!子供のカラスミばっかり人気で泥臭いイメージですが、寒い時期の新鮮なボラは立派に主役を張れる‥はず。
ほ〜らやっぱり!こちらのボラは歯ごたえも甘味も素晴らしい、清々しい香りのお刺身ですよ!後味に独特の風味があるので、これは味が強いお酒が欲しくなるな‥
ということで召喚したのは、福井の銘酒、花垣の純米にごり!にごりっておい、甘酒かっ!!ってくらいにごっている‥コレはあれか、どぶろくか‥と思って飲んだら、ああ、どぶろくだ‥
甘くて乳酸がガンガン来て‥すみません、ちょっとコレ好みすぎます‥こんな好みのものを出されたら、好みのツマミを‥
つまりコレじゃ!馬刺し!えーと、何がいいかな‥え〜い、鮮馬刺し盛り合わせ、願いま〜す。
ふおぉ、来た来た、来ましたよ!‥あれれ、コウネと赤身だけ?
ああ、あっちはB面か。たぶんこっちがA面。霜降りとフタエゴという馬刺し界の二枚看板がいらっしゃいます。つまり霜降り・フタエゴ・赤身・コウネの豪華四種盛りだ〜!
しかもとんでもなく上質ですぜ、この色艶‥!
しかも馬刺しをお願いしたら刺身醤油の他に九州の甘口醤油を持ってきてくれました。これはもう嬉しくてフガフガしてしまいます。
では霜降りをニンニクと甘い醤油で‥ふは〜、このとろけるような脂身はお馬さんならでは!やはり生で食べて最高の獣肉は馬‥!
1秒で花垣がすっとんだので、芋にいきま〜す。馬刺しと辛子蓮根と焼酎は無双トリオ!まあ今日はレンコンはないけどね!
そして馬刺しといえばコレ!赤身とコウネを一緒にムシャー!
そこから焼酎をグビー!
うますぎて焼酎が蒸発した〜!とかやっているうちに、結構な量を飲んでしまった気が‥お会計〜。
あ、7千円ですか?各メニューとも高くはないはずなのに‥軽くのはずがホイホイ食べて飲んでしまった!美味しいから仕方ないっ、また赤羽に来たら寄ります。
かんどころ 東京都北区赤羽1-23-2 亀屋ビル 4F