足立市場の鮮魚と山柏青果市場の千住葱!北千住名物をいっぺんにいただいてしまいましょう(全てLサイズ) 呑肴処 きたせん楓(足立区・北千住駅)

友人と北千住あたりで飲もうかという話になりました。サカナと日本酒がウマい店がいいのですか。そうですか。

さて、北千住・サカナ・日本酒‥そういえば以前から気になっていたお店がそんな感じだったような。よし、予約してみましょう。

やって来ましたのは北千住駅西口から徒歩10分ちょっと、飲み屋ストリートを過ぎたあたりにあります「きたせん楓」さんです。

週末は予約した方がよさそうなことをどこかで見ました。駅チカではない、あまり良くない立地なのにそれは‥期待できそうです。

カウンターとテーブルどっちでもいいということなので、テーブル席に陣取りましょう。まずは飲み物、やっぱり日本酒がいっぱいあるぞ。

店員さん「ただいまのお時間ですと千円で飲み物に小鉢2品とお刺身がつく晩酌セットがおすすめですよ」

友人はセットを生ビールでお願いするそうです。私は小鉢をちょっと盗ませてもらうことにして、お酒だけお願いしましょう。国権って会津で飲んでおいしかった記憶があるので、国権てふ・限定酒を願いま〜す。

わーい、てふ!コメも水もいい会津のお酒はおいしいぞ。お通しはなんとホタルイカの唐揚げです。唐揚げは初めてだなあ。困っちゃうくらいお酒に合うなあ。

晩酌セットはお通しと自家製さつま揚げにカンパチの刺身がついての生ビールで驚きの千円!17時から19時までのサービスメニューだそうです。

さつま揚げは揚げたてで、これはアレだ、ほっぺた落っこちる、危なくって嬉しいやつだ。

カンパチも非常においしい。これはどう考えてもサカナがウマいお店ですね。メニューを見る前から刺身の盛り合わせをお願いしましょう。

店員さん「ウチの盛り合わせ、結構量があるんですよ。お2人なら1.5人前くらいの方がいいかもしれません」

そうなんですか?それなら1.5人前でお願いしましょう。1人前の概念!

それでは食べ物を‥うわー、裏表にびっしりと書かれたメニュー!びっくりして片面しか撮らなかったけど、刺身と焼き物がズラっと並んでいました。つまりオモテ面なんだろうな。

そしてウラ面と思われるこちらは鍋・揚げもの・一品料理・シメの食事。値段がないのがチャームポイントです。

自家製ぬか漬という字を見るといつでも注文してしまう。ぬか漬大好き。

キュウリ・大根・カブ・にんじんがどっさり来ました。ここはやはり1人前の概念がちょっと違うらしい。

好物のカブをコリコリ。浅漬けを少し超えつつある程度の漬かり加減で、乳酸がさわやか。おいひぃ〜。ぬかが良い〜。

もうひとつヘルシー部隊として召喚したのは山形だし豆腐です。山形のだしとはキュウリやらナスやらテキトーな夏野菜と薬味を刻んで出汁とかめんつゆで和えたもので、これまたメニューにあると頼んでしまう好物なのです。

てんこ盛りのだしにドキドキしますね。この日は暑かったから夏を先取りじゃ〜!野菜の爽やかさとトロみでするすると入ってしまいますよ。ンマーイ!

ウホウホしているところにやってきたのは刺身盛り1.5人前‥なるほど、多い。種類もたくさん、そして切り身がLサイズだ。

生しらすにウニ、ヒラメとタイっぽい白身、シメサバにカツオにホッキ貝からの本マグロ中トロ!すんげぇ〜!

しかも晩酌セットにカンパチが入ったからでしょう、奥で「こちらカンパチ抜きね」と言っていたのが聞こえましたよ。すばらしい気遣いです。

裏面に回ると、エアーズロックのごとき威容のタテだかヨコだかわからんカツオ!カツオはもっちり感が嬉しいので、厚ければ厚いほど尊い。

トロも出し惜しみなしのボリュームですね。

まさか北千住でとれとれきときとの生しらすにお会いできるとは‥って、よく考えたら水産専門市場、足立市場のお膝元でしたね。すごいぞ北千住。

(友人撮影)

厚くて大きなカツオは、小皿に置かないと薬味の配置ができないくらいの迫力だ!

うわー!もっちんもっちんな食感にたっぷりの旨味‥血の味なんか全く存在しない、爽やかな初ガツオ感!うわーい、春のお楽しみだ〜。

適度な脂のカツオは日本酒を呼んでやまないっ!秋田の山本ピュアブルー、願いま〜す。

秋田の銘酒を頼んで、お次にやってきたのはこちらです。個人的に日本酒に合うツマミランキングでクサヤと並ぶ1位、ホヤの刺身!「海のパイナップル」という異称がよくわかる盛り付けでやってまいりました。やっぱり大盛り。

いつの間にやら日本酒に切り替えていた友人もホヤと日本酒の相性にビックリしています。ホヤから出た水で食べるホヤは最高じゃ〜!

新鮮でないと美味しくないホヤ。つまりホヤがウマいお店はサカナが全部ウマい‥と思う。

ああっというまにピュアブルーが蒸発してしまったので、山形で醸しているけど米は熊本という不思議なお酒、森のくまさんをいただきましょう。熊本城復興祈念酒ということです。

口に含むとジュワッとくる好きなタイプだ。しかも食中酒にもってこいのベタベタしない甘口。ホヤにはもちろん最高ですが、アレにも合いそうだぞ。

アレというのはこちら、本マグロのトロと千住葱の串焼きという、足立市場山柏青果市場のコラボ(?)メニュー!

なんと北千住には日本で唯一のネギだけを扱う市場があるのです。その山柏青果市場のネギのうち、代々続く葱商に選ばれたものが千住葱!巻きがきつく、生では辛く焼けば泣くほど甘いネギ!

トゥロットゥロにとろけ始めたトロと甘味と辛味が混在する焼き加減の千住葱を同時にガブーといくと、これはもう、至福‥!一口で2つの市場をシメたようなもんです、ホント。

シメにちょっとご飯ものをいただきたいということで、ねばねば丼をお願い‥きっと大盛りなので一人前を2つに分けてもらいました。貝の吸い物は友人のもとに行ったので味は知りません。見た目でウマいけど。

ねばねば丼ってどんなねばねばなのかと思ったら、あの山形だしにめかぶ、そこにマグロ!こんなのメシ食いながらお酒が飲めてしまうでないの!静岡の正雪、願いま〜す!

お値段がないメニューですが、いざ払ってみたら適正‥いや、お酒を飲んだ量からいえば安かった。

質より量ではなく、質も量も兼ね備えた素敵なお店ではないですか。これは‥鍋も食べたし、その他季節によっていろいろ食べたし、食べたし!

呑肴処 きたせん楓 東京都足立区千住3-19 脊戸ビル 2F

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