曜変天目を見るために奈良に来てシカに襲われ、京都でシカを食べて就寝。というわけで、目が覚めたら京都の東山にいました。
さて、旅のお楽しみであるモーニングに向かいましょう。へーい、Siri!この辺の喫茶店は?
Siri「はい、こちらはいかがでしょう」
あらやだ、いつもとちがってスタバのスの字もないじゃないの。いい子になったなあ‥ふむふむ、いかにも個人店っぽい名前のお店が1km圏内じゃないの。散歩ついでに行ってみましょう。
かの有名な一澤信三郎帆布さんのすぐ近くにありましたのは「やまもと喫茶」さん。全力で喫茶店な外観ですが、モーニングはあるのかな?そもそも今は朝8時、開いているのかな?
やあ、なんと朝7時からモーニングがある模様です。さらにでっかい禁煙マークまであります。これはもう入店するしかありません。
店内はカウンター席いくつかと2人と4人のテーブル席がいくつか‥先客は3組、カウンター席にしようかと思ったけど、気になるテーブルが1つだけあるな‥
「おひとりさまですか?空いているお席にどうぞ〜」
素晴らしい笑顔の店員さんにそう言っていただいたので、気になるテーブル、ゲーム筐体そのまんまの席に座ってしまいました。あら残念、ゲームは現在整備中。
喫茶店のゲーム筐体席はアツいですが、私はなんとラーメン屋で発見して座ってみたことがあります。画面への汁はねが気になってラーメンどころではないので、テーブルとしての使用は軽食までが無難です。
モーニングでアイスコーヒーを頼むと決まってはいるものの、見なくてはならないドリンクメニュー。
メニューの種類は相当絞られている印象ですね。ミックスジュース・コーヒーフロート・クリームソーダあたりが喫茶店。プリンセットも渋い。
そして肝心のモーニングメニューがこちら。いつものデンならトーストセットB、ハムエッグ・サラダ・トーストという黄金の組み合わせに行くところ‥でも朝カレーセットや焼たまごサンドセットという文字列の放つ圧倒的ミリキ‥!
そういえば以前に京都でモーニングを決めた際、おいしいたまごサンドに出会ったよね‥オムレツのような分厚いたまごが挟まったヤツ。
ここも京都だし「焼たまご」と書いてあるし、あの系統のたまごサンドなのかな。よし、焼たまごサンドセット、アイスコーヒーで願いま〜す。
全力でグレープフルーツを推してくる店内装飾にドキドキしながらコーヒーを待ちます。そういえばメニューに生グレープフルーツジュースがあったけど、そんなに推したい何かがあるのかしら。
アイスコーヒーがやってきたので軽く一口。あらおいしい。
酸味に甘味、苦味にコクと香り、コーヒーにありそうなパーツの全てがやや濃いめに存在して、でもどれも突出しないすばらしいバランスのコーヒーです。
はーい、ほどなくしてやってまいりましたのは焼たまごサンド!やった〜!やっぱりオムレツ風たまごサンドでした。100点満点で255点のこのビジュアルはどうですか‥!
ドローンよりの空撮を一枚。いやー、砕きタマゴにマヨのたまごサンドもご馳走だけど、個人的にはこのオムレツ形式が好きだなぁ〜。コレ、関東ではあまりお目にかからないんですよね。
桐生競艇場のソース味オムレツサンド亡き今、銀座くらいしか知らない。そのうちちゃんと探してみようかしら。
ではいただきましょうか!まず気持ちだけベジファーストでサラダから。まあ、バジルソースとごまドレッシングの2種類があるのですね。珍しいバジルからいただきましょうか。
わ〜、このバジルソース好みだよ!素敵な酸味とバジルの爽やかさ、スモークサーモンとか鳥の胸肉にかけても破壊力がありそうです。
最後の方にごまドレッシングもかけてみましたところ、ゴマゴマしさと甘さどちらも控えめ、上品でおいしゅうございました。
おとなりのポテサラ、見た目は強そうなゴーレムのような質感ですが、味はすごく優しい。マヨ控えめでポテサラとマッシュポテトの真ん中辺といった感じです。ソーセージに合いそう。
肝心の焼たまごサンドは‥うわ〜い、トーストしないふかふかパンとふわふわたまごのひたすらやわふわな食感、たまごはほんのり甘味とバターの塩味の穏やかな味…うまいというか、身も心も緩む。ほわ〜ん。
ゆる〜ん、ふわ〜んと和んだところでカリッとキュウリ。おお、ここで初めて歯ごたえというものに出会った。薄く塗ってある辛子マヨネーズと一緒に、ゆるふわなサンドをビシっと…ではないな、すこ〜しだけ引き締めます。
もふもふ。ふわふわ。カリっ。うんめぇ〜!ということであっという間にたいらげてしまった!食感も味もふわふわ、全身緩ませていただきました。うむ、いい朝だ‥京都の朝はたまごサンドと見つけたり、見つけたり。
やまもと喫茶 京都府京都市東山区白川北通東大路西入ル石橋町307-2