国道50号線でグンマから小山市方面に向かう途中、みかも山公園のあたりに一際目を引く建物があります。たしかハンバーグ&ステーキとか書いてあったような・・ステーキ食べたいな、行ってみるか。
オレンジと黄色の見逃しようのない建物、デカデカとした看板。よくよく考えたら、飛んで火に入るのが趣味のぼくが今まで入らなかったのが不思議だ。
店名は「洋食厨房 匠亭」さんです。時刻は11時ちょっと過ぎ、ちょっと早かったかしらと思ったらこれまた黄色いのれんが出ているじゃないか。突入だ〜。
入ると左手に消毒液、右手にランチメニューの看板が。チーズハンバーグカレーライス!なんとわんぱくな響きでしょう。ハンバーグとナポリタン・・え、ナポリタンがあるの?ステーキ気分で来たけどそっち方面もアリだな。
どうやら一番乗りだったようです。カウンター席も少しあるけど店内は広そうだし、4人用テーブル席をいただいてしまいましょう。
ランチメニューはハンバーグランチが680円。おお、なんてお手頃な。ハンバーグ・からあげ・目玉焼きと役者が揃った匠亭ランチが一番人気なんだろうか。とりあえずこの中ではローストビーフ丼に目をつけておこう。
こちらはメインメニュー、まずは極旨ステーキ。サーロインステーキは1ポンドで2990円のバーゲンプライスですよ。国産牛ヒレもあるのか、いいなあ。
こちらのメニューはライスが別みたいですね。ちなみにランチタイムはドリンクバーが150円と書いてありました。頼まなかったけど。
「ハンバーグ&ステーキのお店でハンバーグを頼まない選手権」があれば最もベルトに近いであろうぼく、当然のようにハンバーグメニューはナナメに読み飛ばしてしまいます。
ランチバーグは国産合びきとあったけど、レギュラーバーグは国産牛100%なのか。この辺の表記がしっかりしているのはすてきだ。
あれれ、今見たらビーフシチューもあったのね。気がついていたらさぞかし悩んだことでしょう。
洋食厨房を名のるだけにそんな感じのメニューもあります。トロトロチーズナポリタンやグラタン風オムライスなんて飛び道具も揃って、気にならぬはずがありません。
・・馬刺しにエスカルゴまであるの?ふぇぇ・・
国産牛リブロース200gが2980円?やだ、これは文字通り大特価じゃないですか。しかもライス付。
よし、これだと思ったはずが、脳が大きめの肉を欲していたようです。「サーロインの300gにガーリックチップを追加で。あとミニサラダを。ライスはいりません」と口が勝手に言った。スラスラと言った。
300gに行ってしまった罪悪感をライス抜きで穴埋めしているつもりなのでしょう。
まずはミニサラダ。トマトベースの赤いドレッシングが非常に好み。ベジファースト要員のつもりでなんとなくお願いしたのですが、これはしてやったり。
そしてなぜか豆腐とわかめの味噌汁が来た。もしかしてランチタイムはライス味噌汁がつくのかな。あ、これもおいしい。
ここはきっとなんでもおいしい店だということでステーキへの期待がムクムク。そこにジュジュ〜というあのサウンドが聞こえてきましたよ。
出たぁ〜、サーロインステーキ300g!すごいすごい、肉の形状と厚み、レモンバター、そして付け合わせに至るまで、まさしくあらまほしきサーロインステーキ!
なんとなく頼んだガーリップチップもどっさりで、これはホッツェンプロッツ謹製の予感。
別添えのソースを鉄皿の手前側にじゃじゃっとかければ、どじゅぅぅぅ!!セカンドジュージュー、キターー!
やっぱりな、このレモンとバターがあると昔ながらの由緒正しきステーキな気がするよな。いったんどかして、レモンをナイフとフォークで絞る・・難しいな、肉に塗り付けちゃえ。
そしてバターを再度のせて熱いうちに溶かす溶かす。楽しい儀式が完了したらいよいよ入刀ですよ。
ザクザクっ、ジャーン!「ミディアムレアでお出し致します」とメニューに決意表明がありましたが、まさしくその通り!鉄板じゅじゅ〜んな分まで計算された完璧な焼き加減!
ギュギュっとした歯ごたえ、ほとばしる汁・・!やっぱりステーキはこうでないとな〜。噛むや噛まざるやの霜降りワギューはすき焼き専科でお願いします。
赤青黄色綺麗にそろった付け合わせたちの白眉はもやしソテー。そのままでもおいしいけど、ちょっと生姜っぽい刺激のある和風ソースと一緒に食べると主力級オカズの破壊力となります・・ライス抜きにしておきながらなんですが。
おろし野菜ソースと溶けたバターが渾然となったところにガーリックチップがいい仕事をしてくれますよ。こいつは必須トッピングかも。
う〜む、300gが一瞬で消えた。全く飽きないからポンドでもいける気がする…でもカレーも国産牛リブロースもローストビーフ丼も食べたいな〜。
ロードサイドの色モノ店と思って申し訳ない、ばっちりおいしい洋食屋さんでした。また来る。
お店に入る時に気になった千円ガチャ、なぜこんなのがあるのだろうと思ったらすでに遅し。千円札を投入してしまいました。
白い箱がボテンと落ちてきて、中身は…んあ〜、こんなもんですよね。
洋食厨房 匠亭 栃木県栃木市岩舟町静1634-1